JP1/Integrated Management - Rule Operation システム構築・運用ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]


2.1.3 定義できる変数

ルールエレメントでは,ルール起動の契機となったJP1イベントの属性や,起動したルールの情報を変数として定義できます。これらの変数を定義すると,ルールエレメントの実行時に,変数の内容に置き換えられ,参照できるようになります。

変数を定義できる項目を,次の表に示します。項目の詳細については,マニュアル「JP1/Integrated Management - Rule Operation GUIリファレンス」を参照してください。

表2-1 変数を定義できる項目

ルールエレメントの種類 項目
コマンド実行ルールエレメント 実行ホスト名
実行コマンド
実行ユーザー
環境変数定義
環境変数定義ファイル名
分岐ルールエレメント 分岐条件
判断待ちルールエレメント イベント送信先ホスト名
メッセージ
拡張属性
対処メッセージ
対処メッセージファイル名
対処メッセージファイルの内容
対処(コマンド)ルールエレメント 実行ホスト名
実行コマンド
実行ユーザー
環境変数定義
環境変数定義ファイル名

注※ 環境変数定義ファイル名にはルール情報の変数を使用できません。また,環境変数定義ファイル内には変数を使用できません。


変数を定義する場合は,変数名の前に「$」を入力してください。例えば,JP1イベント基本情報全体の変数を定義する場合は,「$EVBASE」と指定します。

変数の指定に関する注意事項を,次に示します。

<この項の構成>
(1) JP1イベントの属性
(2) ルール情報の参照

(1) JP1イベントの属性

JP1イベントの属性を参照したい場合に,使用できる変数を次の表に示します。指定した変数が,ルールを起動したJP1イベントに含まれない場合,変数名が文字列として出力されます。

表2-2 使用できるイベントの変数(JP1イベントの属性)

情報の種類 変数 内容
基本属性に含まれる情報 EVBASE 基本情報全体。次の形式で出力されます(△は半角スペース)。
イベントID△イベント発行元ユーザー名△イベント発行元プロセスのユーザーID△イベント発行元グループ名△イベント発行元プロセスのグループID△イベント発行元ホスト名△イベント発行元プロセスID△イベント発生日△イベント発生時刻△イベント発行元ホストのIPアドレス
EVID イベントID(16進数8桁の文字列。ただし,上位0の桁は出力されません)
EVDATE イベント発生日(年/月/日が,YYYY/MM/DDの形式で出力されます)
EVTIME イベント発生時刻(時/分/秒が,hh:mm:ssの形式で出力されます)
EVPID イベント発行元プロセスID
EVUSRID イベント発行元プロセスのユーザーID
EVGRPID イベント発行元プロセスのグループID
EVUSR イベント発行元ユーザー名
EVGRP イベント発行元グループ名
EVHOST イベント発行元ホスト名
EVIPADDR イベント発行元ホストのIPアドレス
EVSEQNO イベントDB内通し番号
EVARVDATE イベント到着日(年/月/日が,YYYY/MM/DDの形式で出力されます)
EVARVTIME イベント到着時刻(時/分/秒が,hh:mm:ssの形式で出力されます)
EVSRCNO イベント発生元のイベントDB内通し番号
EVMSG メッセージテキスト全体
拡張属性に含まれる情報 EVSEV 重大度(Emergency, Alert, Critical, Error, Warning, Notice, Information, Debug)
EV"拡張属性名" 任意の拡張属性

注※
属性名に「$」または「\」を指定する場合は,「\$」または「\\」と指定してください。

(2) ルール情報の参照

ルール情報を参照したい場合に入力する変数を,次の表に示します。

表2-3 使用できるイベントの変数(JP1イベントの属性)

変数名 内容
JRM_RULENAME ルールの名称
JRM_RULEINSTANCEID ルールの実行ID

[目次][前へ][次へ]


[他社商品名称に関する表示]

All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.