JP1/Integrated Management - Rule Operation システム構築・運用ガイド
JP1/IM - RLのルールエレメントについて説明します。
- <この項の構成>
- (1) ルール起動条件ルールエレメント
- (2) コマンド実行ルールエレメント
- (3) 分岐ルールエレメント
- (4) 時刻分岐ルールエレメント
- (5) 判断待ちルールエレメント
- (6) 対処(コマンド)ルールエレメント
- アイコン
- 機能
- ルール起動条件と一致するJP1イベントが発生したら,ルールを起動し,関連先ルールエレメントを実行します。
- 定義する内容
- ルールを起動するJP1イベントの条件を指定します。
- アイコン
- 機能
- コマンドやバッチファイルを実行します。システムの状態がどうなっているのかや,発生した事象がどの範囲まで影響しているかなどを確認するコマンドを実行します。指定できるコマンドを次に示します。
- 実行可能ファイル
- バッチファイル
- シェルスクリプト
- JP1/Scriptのスクリプトファイル(ただし,.sptファイルが実行できるよう関連づけが設定されていること)
- なお,次のようなコマンドは実行できません。
- 対話操作を必要とするコマンド
- 画面を表示するコマンド
- エスケープシーケンスや制御コードを伴うコマンド
- デーモンなどの,終了しないコマンド
- Windowsメッセージ機構やDDEなど,デスクトップとの対話が必要なコマンド
- shutdownやhaltなど,OSをシャットダウンするコマンド
- JP1/BaseやJP1/IM - RLを停止するコマンド
- 実行開始から終了まで24時間以上掛かるコマンド
- 表示するデータが1メガバイトを超えるコマンド
- JP1/Baseのリロードコマンド(jbs_spmd_reload)
- なお,子プロセスを生成して終了するコマンドを指定した場合,子プロセスが親プロセスの標準入出力および標準エラー出力を使用すると,子プロセスが正常に実行できないことがあります。
- 定義する内容
- 実行するコマンドおよび実行ユーザーを指定します。コマンド実行時に有効にする環境変数を指定することもできます。
- アイコン
- 機能
- 直前に実行したルールエレメントの戻り値や変数の値によって,次に実行するルールエレメントを自動的に選択し,実行します。
- 定義する内容
- 処理を分岐させる条件と,次に実行するルールエレメントを指定します。分岐条件には,コマンドの戻り値,変数,その他の3種類あり,それぞれを組み合わせて10件まで指定できます。
- コマンドの戻り値を分岐条件にする場合
- 「戻り値の範囲:次に実行するルールエレメント」の形式で指定します。指定できる戻り値の範囲を次に示します。
- 任意の値以上,任意の値以下
- 任意の値と一致する
- 任意の値以上
- 任意の値以下
- 任意の値未満
- 変数の値を分岐条件にする場合
- ルールを起動したJP1イベントの属性,またはルール情報の変数を使用して,分岐先を判断します。「変数条件:次に実行するルールエレメント」の形式で指定します。変数条件は「変数名:値:比較条件」で定義します。指定できる比較条件を次に示します。
- 任意の値と一致する
- 任意の値と一致しない
- 任意の値から始まる
- 任意の値を含む
- 任意の値を含まない
- 正規表現
- 変数の詳細については,「2.1.3 定義できる変数」を参照してください。
- その他
- コマンドの戻り値や変数の値で指定したすべての分岐条件が成立しなかった場合の分岐先ルールエレメントを指定します。
- アイコン
- 機能
- 時刻分岐ルールエレメントの実行時刻が,設定した時刻の範囲内のとき,後続ルールエレメントを自動的に選択し,実行します。
- 定義する内容
- 処理を分岐させる条件と,次に実行するルールエレメントを指定します。分岐条件には,時刻分岐ルールエレメントの実行時刻,およびその他の2種類があり,それぞれを組み合わせて10件まで指定できます。
- 時刻分岐ルールエレメントの実行時刻を分岐条件にする場合
- 「実行時刻条件:次に実行するルールエレメント」の形式で指定します。
- 指定できる実行時刻条件は,「任意の値時,任意の値分」から「任意の値時,任意の値分」までです。
- その他
- 時刻分岐ルールエレメントの実行時刻で指定した分岐条件が成立しなかった場合の分岐先ルールエレメントを指定します。
- アイコン
- 機能
- 判断待ちイベントを発行し,ユーザーが対処を選択するまで待ちます。
- 定義する内容
- 判断待ちイベントの送信先ホストや,イベントの属性を指定します。次に実行する対処(コマンド)ルールエレメントは最大10件指定できます。
- アイコン
- 機能
- コマンドやバッチファイルを実行します。再起動など,事象を回復するためのコマンドや,より上位のシステム管理者へ通知するコマンドを実行します。
- 定義する内容
- 指定する内容や指定できるコマンドは,コマンド実行ルールエレメントと同じです。
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