JP1/Integrated Management - Rule Operation システム構築・運用ガイド
JP1/IM - RLの特長を次に示します。
- <この項の構成>
- (1) 障害復旧までの自動化を支援
- (2) 障害復旧プロセスのビジュアル化
- (3) 処理の自動化の改善支援
(1) 障害復旧までの自動化を支援
状態を確認するためのコマンドや,コマンドの戻り値によって異なる対処を実行するようルールに定義し,障害発生を契機に自動実行することで,障害からの復旧作業を省力化できます。
コマンドの実行結果だけでは途中で適切な処理を判断できない場合に備え,ルールには上位の管理者へ判断要求を組み込めます。これによって,障害復旧までの時間と手間を抑えられます。
(2) 障害復旧プロセスのビジュアル化
ルールは,専用のエディターを使用して,アイコンのドラッグアンドドロップ操作で視覚的に作成できます。ルールの構成要素をそれぞれアイコンとしてビジュアルに定義し,これまで見えにくかった処理手順を視覚的に把握できるようになります。
また,処理の定義だけでなく,監視の場面でも,ルールの実行状態や,ルールで実行する個々の処理単位での実行状態を監視モニターでビジュアルに確認できます。
ルールの実行状態は,監視間隔に応じて自動的に最新情報が更新されて表示されます。また,ルールエレメントは,ルールの実行中にその状態に合わせてそれぞれの表示色が変わります。これによってユーザーはビジュアルに実行状態を確認できます。
図1-4 障害復旧プロセスのビジュアル化
(3) 処理の自動化の改善支援
ルールの実行結果をCSVファイルに出力できます。出力したCSVファイルは,ルールの実行頻度や傾向を分析してルールの内容を見直すための資料として利用できます。
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