uCosminexus Interschema ユーザーズガイド
ツリー情報ファイルは,FDL又はMDLの内容をツリー形式で出力し,各種属性の情報を記述したファイルです。ツリー情報ファイルは,FDLエディタ又はMLDエディタの外部出力コマンドで出力します。FDLエディタの場合は,フォーマット情報ファイルの一部として出力されます。MDLエディタの場合は,フォーマット情報ファイルの一部として出力するか,ツリー情報ファイルだけ出力するかを指定できます。フォーマット情報ファイルについては,「付録E.3 フォーマット情報ファイル」を参照してください。
ツリー情報ファイルは,FDL又はMDLのフォーマット単位に記述されます。1フォーマット分の記述形式を次に示します。
図E-1 ツリー情報ファイルの記述形式
フォーマット部には,フォーマット名とそのフォーマットの属性が出力されます。
変数部には,1行に1変数の情報が,変数の数だけ出力されます。
ツリー部には,1行に1コンポーネントのコンポーネント情報が出力されます。ツリーには,MDLエディタと同様,ルート構造以下が表示されます。FDLのフォーマットの場合,ルート構造からつながっていない型や構造などは出力されません。
フォーマット部の記述形式を次に示します。
フォーマット名(TAB)フォーマット属性 |
フォーマット属性として出力される項目を,出力される順番に次に示します。なお,項目間はスペースで区切られます。
表E-2 フォーマット属性として出力される項目
項目 | 出力内容 | 説明 | 備考 |
---|---|---|---|
入出力種別 | (i) | 入力専用 | 入出力兼用の場合は,出力されません。 |
(o) | 出力専用 | ||
規格種別 | CII | − | 規格種別が「なし」の場合は,出力されません。 |
CII3 | |||
EDIFACT | |||
EDIFACT4 | |||
SNACCS | Sea-NACCS(旧) | ||
SNACCS2 | Sea-NACCS | ||
SNEDIFACT | Sea-NACCS用EDIFACT(旧) | ||
SNEDIFACT2 | Sea-NACCS用EDIFACT | ||
XMLDTD | XML | ||
CSV | − | ||
データ形式 | (big) | ビッグエンディアン | − |
(little) | リトルエンディアン | ||
文字コード | 1バイト文字列:2バイト文字列:混在文字列:数値:セパレータ | − | 各文字コードは,コード指定子です。コード指定子については,「6.3.1 トランスレータが扱う文字コード」を参照してください。 |
サイズ系指定 | (byte) | バイト数 | − |
(char) | 文字数 | ||
不正文字コード置換 | (spron) | ON | − |
(sproff) | OFF | ||
溢れカット | (cuton) | ON | − |
(cutoff) | OFF | ||
不要文字削除 | (delon) | ON | − |
(deloff) | OFF |
フォーマット部の記述形式を次に示します。
(indent)@ 変数名(TAB)初期値 |
ツリー部の記述形式を次に示します。
(indent)+ 構造のコンポーネント名[補助情報] [出現数](TAB)構造属性(TAB)コンポーネント属性 |
(indent)+ 型のコンポーネント名[補助情報] [出現数](TAB)型属性(TAB)コンポーネント属性 |
(indent)+ @ XML属性名(TAB)XML属性の属性(TAB)コンポーネント属性 |
属性として出力される項目を,出力される順番に次に示します。なお,項目間は基本的にスペースで区切られますが,複数の項目を連続して記述する場合もあります。また,定義されていない項目,及びFDLエディタで「フォーマットの指定に従う」を指定した項目は出力されません。
表E-3 構造属性として出力される項目
項目 | 出力内容 | 説明 | 備考 |
---|---|---|---|
セパレータ | <SEPA> (b)開始文字 (p)中間区切り(要素前) (i)中間区切り(要素間) (a)終了文字 (r)解放文字 | 開始文字,中間区切り,終了文字,及び解放文字は,「値」又は「セパレータ名(値)」です。(値)はそのセパレータの値です。 | セパレータを定義した場合だけ出力されます。 予約セパレータの場合,(値)は出力されません。 |
順序決定式 | <ORDER>式文字列 | − | 式文字列中のスペース,タブ,及び改行コードは削除されます。ただし,文字列定数部は除きます。 |
条件式 | <CHECK>式文字列 | − | 式文字列中のスペース,タブ,及び改行コードは削除されます。ただし,文字列定数部は除きます。 |
規格情報(CII3) | <<MSG>>BPID INFO | メッセージ構造
|
メッセージ構造及びマルチ明細構造以外は出力されません。 |
<<MULTI>>NO | マルチ明細構造
|
||
規格情報(EDIFACT4) | <<SEG>> | Segment | − |
<<CMP>> | Component(S001,S004を含む) | ||
<<REP>> | Repetition | ||
<<UNA>> | UNA Segment |
表E-4 型属性として出力される項目
項目 | 出力内容 | 説明 | 備考 |
---|---|---|---|
主属性 | int | 整数 | − |
num | 実数 | ||
imp | 暗黙的小数部付数値 | ||
fd | ゾーン形式数値 | ||
fdp | パック形式数値 | ||
s1 | 符号付2進整数(1バイト) | ||
s2 | 符号付2進整数(2バイト) | ||
s3 | 符号付2進整数(3バイト) | ||
s4 | 符号付2進整数(4バイト) | ||
us1 | 符号無2進整数(1バイト) | ||
us2 | 符号無2進整数(2バイト) | ||
us3 | 符号無2進整数(3バイト) | ||
us4 | 符号無2進整数(4バイト) | ||
str1 | 1バイト文字列 | ||
str2 | 2バイト文字列 | ||
str | 混在文字列 | ||
stm | バイト列 | ||
date | 日付 | ||
time | 時刻 | ||
datetime | 日付時刻 | ||
サイズ | n | 固定 n:最小 |
主属性がint,num,imp,str1,str2,str,stm,date,time,又はdatetimeの場合だけ出力されます。 |
n:m | 可変 n:最小 m:最大(省略時は出力されません) |
||
n:m(dep) | 動的指定 n:最小 m:最大(省略時は出力されません) |
||
サイズ系指定 | (byte) | バイト数 | 主属性がstr1,str2,str,date,time,又はdatetimeの場合だけ出力されます。 |
(char) | 文字数 | ||
文字コード | コード指定子 | − | 主属性がint,num,imp,fd,str1,str2,str,date,time,又はdatetimeの場合だけ出力されます。 コード指定子については,「6.3.1 トランスレータが扱う文字コード」を参照してください。 |
数値桁数 符号 指数部 桁セパレータ 符号カウント指定 |
(place)(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7)(8) (9) (10) | (1):先頭符号(-:負だけ,*:常にあり) (2):桁数(全体) (3):小数点文字「.」 (4):桁数(小数部) (5):末尾符号(-:負だけ,*:常にあり) (6):指数記号 (7):指数部符号(-:負だけ,*:常にあり) (8):桁数(指数部) (9):桁セパレータ (10):符号カウント指定「(c)」 |
主属性がint,num,imp,fd,又はfdpの場合だけ出力されます。 (1)〜(10)に該当する内容がない場合は出力されません。 |
日付/時刻書式 | YYYYMMDD | 8桁の日付表示 | 主属性がdate又はtimeの場合だけ出力されます。 |
YYMMDD | 6桁の日付表示 | ||
HHMMSS | 6桁の時刻表示 | ||
日付時刻書式 | (1)(2)(3) | (1):先頭文字列 (2):パート書式 CCYY:西暦年 CC:西暦年上位2桁 YY:年(西暦年下2桁) MM:月 DD:日 hh:時 mm:分 ss:秒 ZZ:ゾーン部 (3):後続文字列 |
主属性がdatetimeの場合だけ出力されます。 |
桁寄せ 埋め字 不要文字削除 |
(1)(2)(3) | (1):桁寄せ (l):左寄せ (r):右寄せ (2):埋め字の値 (3):不要文字削除 (delon):ON (deloff):OFF (delon_poff):全体ON,パート値OFF (deloff_pon):全体OFF,パート値ON |
主属性がint,num,imp,str1,str2,str,date,time,又はdatetimeの場合だけ出力されます。 (1)は,文字列/日時が左寄せ,又は数値が右寄せの場合は出力されません。 (2)は,文字列/日時がスペース,又は数値が0の場合は出力されません,ただし,バイト列定義の場合は出力されます。 |
値定義 | <VALUE>(nochk) | − | (nochk)は「他の値が現れてもエラーにしない」を指定した場合だけ出力されます。 個々の値は出力されません。 |
規格情報(CII3) | <<TFD>>(1)(2) | (1):タグ番号 (2):属性種別 (9):9属性 (N):N属性 (Y):Y属性 (X):X属性 (K):K属性 (B):B属性 |
TFD以外は出力されません。 |
表E-5 XML属性として出力される項目
項目 | 出力内容 | 説明 | 備考 |
---|---|---|---|
属性型 | CDATA | − | − |
ID | |||
IDREF | |||
IDREFS | |||
NMTOKEN | |||
NMTOKENS | |||
ENTITY | |||
ENTITIES | |||
NOTATION | |||
ENUMERATION | 列挙型 | ||
デフォルト値タイプ | #req | #REQUIRED | − |
#imp | #IMPLIED | ||
#fix | #FIXED | ||
#val | デフォルト値 | ||
列挙値 | <VALUE> | − | 個々の値は出力されません。 |
デフォルト値 | <DEFAULT>値 | − | − |
表E-6 コンポーネント属性として出力される項目
項目 | 出力内容 | 説明 | 備考 |
---|---|---|---|
グループ単位出力指定 | (io)n | n:ラベル | − |
カウンタ | (clear) | 初期化指定 | − |
(increment) | インクリメント指定 | ||
順序決定値 | <CASE>値 | − | − |
出現回数決定式 | <EXISTCOUNT>式文字列 | − | 式文字列中のスペース,タブ,及び改行コードは削除されます。ただし,文字列定数部は除きます。 |
条件式 | <CHECK>式文字列 | − | 式文字列中のスペース,タブ,及び改行コードは削除されます。ただし,文字列定数部は除きます。 |
トランスレータ指示 | <PRAGMA>定義文字列 | − | この情報は辞書で設定される情報です。FDLエディタ及びMDLエディタでは操作できません。 |
サイズ決定式 | <SIZE>式文字列 | − | 式文字列中のスペース,タブ,及び改行コードは削除されます。ただし,文字列定数部は除きます。 |
デフォルト式 | <DEFAULT>式文字列 | − | 式文字列中のスペース,タブ,及び改行コードは削除されます。ただし,文字列定数部は除きます。 |
マップ式 | <MAP>式文字列 | − | 文字列定数部,及び%delay部を除く式文字列中のスペース,タブ,及び改行コードは削除されます。 |
子マップ式 | <CHILDMAP>式文字列 | − | 文字列定数部,及び%delay部を除く式文字列中のスペース,タブ,及び改行コードは削除されます。 複数式ある場合は,次のように式と式の間にスペース文字が入ります。 <xxxxx>式文字列1 式文字列2 式文字列3… なお,この情報は辞書で設定される情報です。FDLエディタ及びMDLエディタでは操作できません。 |
変数式 | <VAR>式文字列 | − | 式文字列中のスペース,タブ,及び改行コードは削除されます。ただし,文字列定数部は除きます。 複数式ある場合は,次のように式と式の間にスペース文字が入ります。 <xxxxx>式文字列1 式文字列2 式文字列3 ・・・ |
各属性の「値」(定数値)は,次のように出力されます。
ツリー情報ファイルの記述例を次に示します。
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