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付録L 用語解説

Interschemaで使用する用語について説明します。

(英字)

ANSI X12
ANSI(American National Standards Institute:アメリカ規格協会)が定めたアメリカ国内標準規格です。
CIIシンタックスルール
CII(Center for the Informatization of Industry:産業情報化推進センター)が定めたシンタックスルールです。EIAJ標準を基に作成され,基本的にEIAJシンタックスルールを内包する内容です。CIIシンタックスルールと各業界が開発した標準メッセージとを合わせてCII標準と呼びます。
DTD
Document Type Definitionの略です。XML文書で使用するタグの属性や階層構造や出現順序などを定義したものです。XML文書はこのDTDで定義した文法に従って記述します。
EDI
EDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換)とは,「異なる企業間で,商取引のためのデータを,通信回線を介して標準的な規約(できる限り広く合意された各種規約)を用いて,コンピュータ(端末も含む)間で交換すること」(EDI推進協議会(JEDIC:Japan Electronic Data Interchange Council))を意味します。
EDIFACT
EDIFACT(Electronic Data Interchange for Administration, Commerce and Transport:行政,商業,運輸のための電子データ交換に関する規格)は,ISOに登録されたEDIシンタックスルールです。
EIAJ標準
EIAJ(Electronic Industries Association of Japan:日本電子機械工業会)が定めた同業界のEDI標準規格です。日本で初めて可変長フォーマットを採用したシンタックスルールです。
EJB(Enterprise Java Beans)
Javaでサーバサイドのプログラムを作成するときに使用するアプリケーションモデルです。
EMPTY要素
要素に内容がない場合を示します。
FDLファイル
FDLエディタで定義したファイルです。ファイルの拡張子は,「.fdl」です。
Java VM(Virtual Machine)
Javaコンパイラを使って生成した中間コードによるプログラムを解釈・実行する環境です。
JEDICOS
JEDICOS(Japan EDI for Commerce Systems)は,財団法人 流通システム開発センターによって定められた国内流通業界でのEDIの標準規格です。EDIシンタックスルールはEDIFACTに従います。
JNI(Java Native Interface)
Javaからプラットフォーム固有の機能を呼び出す際に利用する機能です。
MDLファイル
変換する情報を定義したファイルです。ファイルの拡張子は,「.mdl」です。
Sea-NACCS
Sea-NACCS(Sea-Nippon Automated Cargo Clearance System:海上貨物通関情報処理システム)は,厚生労働省や財務省などの各省庁と輸出入関連の民間業界をネットワークで接続し,通関に関する一連の手続きを処理するシステムです。このシステムで扱う電文には,Sea-NACCS形式のEDI電文(Sea-NACCS EDI電文)とEDIFACT形式の電文(Sea-NACCS EDIFACT電文)があります。
このシステムの稼働開始及び更改の時期は次のとおりです。
  • 1999年10月
    システムの稼働を開始
  • 2008年10月
    サービスレベルの維持と向上,国際物流の情報化推進などを目的として,システムを更改
Servlet
JavaでWebのコンポーネントを構築するためのインタフェースです。
TFD
TFD(Transfer Form Data)はCII標準又はEIAJ標準で可変長データエレメントを扱う形式で,データタグ(データエレメントの番号を表す),レングスタグ(データエレメントの長さを表す),データエレメント(データ本体)から構成されます。
UN/EDIFACT
UN/EDIFACT(United Nations Rules for Electronic Data Interchange for Administration, Commerce and Transport:行政,商業,運輸のための電子データ交換に関する国連規格)は,国際連合によって定められた国際的なEDI標準規格です。
white space
XMLデータのタブ,改行,復帰,スペースの各文字の任意の組み合わせのことです。
XML
Extensible Markup Languageの略です。W3Cが制定したマークアップ言語で,インターネット上でデータのやり取りを実現します。このマニュアルでは,XML形式で記述された文書をXML文書と呼びます。
XML文書
XML形式で記述された文書です。

(ア行)

アイテム
画面上(FDMエディタ及びMDLエディタ)のツリー(木構造形式のGUI部品)やリスト(表形式のGUI部品)内に表示されるオブジェクトです。型,セパレータ,変数,構造,XML属性などを表します。

(カ行)

外部サブセット
XMLの文書型宣言の外部サブセットは,文書型宣言の外部パラメタ実体で宣言される,名前の付けられない外部実体に格納されるDTD宣言の集合を指します。外部実体とは,その宣言が格納されている場所とは,別の外部に内容が格納されている実体のことです。
データ中の項目となる要素の属性,サイズや要素の受け取る値などを定義したものです。
空要素
内容がない要素のことです。XMLでは,開始タグの直後に終了タグを置くか,空要素タグを使って表します。空要素タグは,開始タグの末尾にある「>」の直前に「/」を挿入したものです。
グローバル名
MDLファイル内で使用するコンポーネント(構造又は要素)の名前です。フォーマット名から目的とするコンポーネント名までを「@」でつないだ文字列です。
構造
変換するデータの構成を表す概念で,子コンポーネントを持ちます。C言語の構造体に相当します。
固定長方式
データ要素が決められた長さを持つ方式です。
コメント
XMLのコメントとは,プログラミング言語の場合と同じように,そのソースを読む人に向けられたメッセージのことです。
コンポーネント
エディタで定義された構造の構成メンバです。コンポーネントは構造又は型定義された要素です。

(サ行)

セパレータ
データを区切る記号です。CSVフォーマットのコンマや改行などが該当します。

(タ行)

デリミタ(セパレータ)方式
連続するデータ要素の区切りにデリミタ(セパレータ)を使用して可変長データを扱う方式です。UN/EDIFACT,ANSI X12などが該当します。

(ナ行)

内容モデル
XMLの子要素の型及び子要素の出現順序を制御する簡単な文法のことです。要素型宣言の一部として,ある型の要素としてありえる内容を記述します。

(ハ行)

フォーマット
変換するデータの構造を定義したものです。FDLエディタで定義します。

(マ行)

メッセージ
EDIで交換される情報の単位です。通常,1件の取引が一つのメッセージになります。

(ヤ行)

要素
FDLファイル/MDLファイルでは変換するデータの末端の構成要素で,構造の子供に相当する概念です。変換するデータ中の1項目に相当します。
XMLの場合は,文書の型ごとに定義される論理構造の1単位に相当します。要素は,開始タグと終了タグによって表現されます。

(ラ行)

レングスタグ方式
データ要素に対して,その長さ又は個数を表す数値情報を付けることで可変長データを扱う方式です。CII標準,EIAJ標準などが該当します。
ローカル名
FDLファイル内で使用するコンポーネント(構造又は要素)の名前です。