uCosminexus Interschema ユーザーズガイド
まず,数値要素のうち,要素「注文番号」を定義します。
フォーマットに型を新規作成します。
- [挿入]−[型]を選択します
[型のプロパティ]ダイアログが表示されます。
図3-10 [型のプロパティ]ダイアログ
ダイアログの設定内容は次のとおりです。
- 型名
作成する型の名前を入力します。ここでは「注文番号」とします。
- データ種別
型のデータ種別を指定します。ここでは「数値」とします。
- 主属性
型の主属性を指定します。ここでは「整数」とします。
次に,型の詳細を設定します。
- [型のプロパティ]ダイアログで[詳細]ボタンをクリックします
[型の詳細]ダイアログが表示されます。このダイアログは,[型のプロパティ]ダイアログの主属性に何を指定したかによって,表示されるタブの種類が異なります。ここでは,主属性に「整数」を指定したので,次のタブが表示されます。
図3-11 [型の詳細]ダイアログの[数値属性]タブ
ダイアログの設定内容は次のとおりです。
- 文字コード
ここでは,[フォーマットの詳細]ダイアログで指定した「8ビットJIS」を使用するので,「フォーマットの指示に従う」を指定します。
- 左右寄せ
データが要素のサイズに満たない場合に,要素のエリア内で左右どちらに詰めて出力するかを指定します。一般的に,数値要素はエリアに対して右詰めで出力します。ここでは「右寄せ」を指定します。
- 埋め字
データが要素のサイズに満たない場合に,余った部分を埋める文字を指定します。一般的に,数値要素はエリアに対して右詰めで,埋め字に「0」を使用します。ここでは「0」を指定します。
- サイズ
「固定」,「5」バイト
- 桁数−全体
「5」桁
上記以外は,初期値のままとします。
- 型の詳細を設定したら,[OK]ボタンをクリックします
[型の詳細]ダイアログを閉じて[型のプロパティ]ダイアログに戻ります。
- [型のプロパティ]ダイアログで[OK]ボタンをクリックします
[型のプロパティ]ダイアログが閉じて,型が作成されます。ツリービューの型定義フォルダの下に「注文番号」というアイテム名の型が作成されます。
ほかの数値要素「単価」「個数」も型を定義します。型名とコメント以外はすべて,要素「注文番号」と同じです。
次に,文字列要素のうち,要素「単位」を定義します。
要素「単位」には,値とその意味が対応付けられているので,決まった文字だけをデータとして指定します。この場合,要素で扱う値をあらかじめ定義し,定義している値以外は扱わないように指定できます。要素「単位」の値は,1バイト文字列型とします。
- [型のプロパティ]ダイアログで次のように設定します。
- 型名
「単位」
- データ種別
「文字列」
- 主属性
「1バイト文字列」
- [型の詳細]ダイアログで次のように設定します。
- 文字コード
「フォーマットの指示に従う」
- 左右寄せ
「左寄せ」
- 埋め字
「文字」を指定します。ここでは,埋め字にスペースを入力します。
- サイズ
「固定」,「1」バイト
上記以外は,初期値のままとします。
次に,型で扱う値(単位)を定義します。
- 要素「単位」の[型のプロパティ]ダイアログで[値定義]ボタンをクリックします
[値定義]ダイアログが表示されます。このダイアログの値リストには,その要素で扱える値が一覧表示されます。ここでは,値を定義していないので値リストには何も表示されません。
図3-12 [値定義]ダイアログ
- [値定義]ダイアログで[追加]ボタンをクリックします
[値追加]ダイアログが表示されます。
図3-13 [値追加]ダイアログ
要素で扱える値を定義します。この例では,値として「1」(個),「2」(メートル),「3」(キログラム)を定義します。この要素は1バイト文字列型とします。まず,値として「1」(個)を定義します。
- 値
「1」
- 値の属性
「文字列」
- コメント
値の意味について簡単なコメントを記述します。ここでは「個」とします。
- [OK]ボタンをクリックします
[値追加]ダイアログを閉じて,[値定義]ダイアログに戻ります。
定義した値が[値定義]ダイアログの値リストに表示されます。
図3-14 [値定義]ダイアログ(定義例)
同様に,ほかの値も追加します。追加した値が値リストのどこに追加されるかは,追加する前に選択していた値リストの場所によって異なります。定義した値を選択していたら,その値の一つ前に追加され,空行を選択していたらリストの最後に追加されます。次に,空行を選択して値を追加した場合の[値定義]ダイアログを示します。
[値定義]ダイアログの「他の値が現れてもエラーにしない」は選択しないままにします。こうしておくと,要素「単位」は,[値定義]ダイアログに定義されている値以外の値を扱いません。
- 値を定義したら,[値定義]ダイアログの[OK]ボタンをクリックします
[値定義]ダイアログを閉じて[型のプロパティ]ダイアログに戻ります。
[型のプロパティ]ダイアログで[OK]ボタンをクリックすると,ダイアログが閉じてツリービューに型が作成されます。
次に,要素「金額」を定義します。
- [型のプロパティ]ダイアログで次のように設定します。
- 型名
「金額」
- データ種別
「数値」
- 主属性
「整数」
- [型の詳細]ダイアログで次のように設定します。
- 文字コード
「フォーマットの指示に従う」
- 左右寄せ
「右寄せ」
- 埋め字
「0」
- サイズ
「固定」,「10」バイト
- 桁数−全体
「10」桁
上記以外は,初期値のままとします。
次に,要素「注文日」を定義します。
- [型のプロパティ]ダイアログで次のように設定します。
- 型名
「注文日」
- データ種別
「日付時刻」
- 主属性
「日付」
[型の詳細]ダイアログで次のように設定します。この場合,表示されるタブは2種類あります。
- [テキスト属性]タブ
- 文字コード
「フォーマットの指示に従う」
- 左右寄せ
「右寄せ」
- 埋め字
「文字」を指定します。ここでは,埋め字に「0」を指定します。
- サイズ
「固定」,「6」バイト
- [日付属性]タブ
- 形式
日付のデータ形式を指定します。ここでは,最大6桁の数字で日付を表す「YYMMDD」を指定します。
次に,要素「品名」を定義します。
- [型のプロパティ]ダイアログで次のように設定します。
- 型名
「品名」
- データ種別
「文字列」
- 主属性
要素「品名」は文字列中に漢字を含むので,文字列中に1バイト文字と2バイト文字を混在して使用できる「混在文字列」を指定します。
- [型の詳細]ダイアログで次のように設定します。
- 文字コード
フォーマットに対して指定した文字コードと異なる文字コードを指定した場合,要素に対する指定が有効となります。ここでは,要素「品名」は漢字を含む文字列なので「シフトJIS」を指定します。
- 左右寄せ
「左寄せ」
- 埋め字
「文字」を指定します。ここでは,埋め字にスペースを入力します。
- サイズ
「固定」,「80」バイト
上記以外は,初期値のままとします。
以上で各要素が定義できました。
各要素の定義内容を表3-2に示します。
表3-2 型の定義
型名 |
データ種別/主属性 |
文字
コード |
左右寄せ/埋め字 |
サイズ |
備考 |
注文番号 |
数値/整数 |
フォーマットの指示に従う
(8ビットJIS) |
右
0 |
固定 5 |
桁数:5 |
単価 |
個数 |
単位 |
文字列/1バイト文字列型 |
左
スペース |
固定 1 |
値の定義
- 1 コメント:個
- 2 コメント:メートル
- 3 コメント:キログラム
エラー検証なし
値の意味は文字列 |
金額 |
数値/整数 |
右
0 |
固定 10 |
− |
注文日 |
日付時刻/日付 |
右
0 |
固定 6 |
データ形式:「YYMMDD」 |
品名 |
文字列/混在文字列 |
シフトJIS |
左
スペース |
固定 80 |
− |
- (凡例)
- サイズ:サイズの単位はバイトです。
- フォーマットの指示に従う:[フォーマットの詳細]ダイアログで設定した文字コードに従うという意味です。
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