uCosminexus Interschema ユーザーズガイド

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3.2.3 構造の定義

次に,定義した要素の型を使用して,フォーマット「FIX1」の構造を定義します。フォーマット「FIX1」の構造を図3-15に示します。

図3-15 フォーマット「FIX1」の構造

[図データ]

メッセージ「MSG1」は7種類の要素から構成されています。要素は定義した順番に出現する逐次構造です。

まず,変換するデータの最上位のルート構造「MSG1」を定義します。

  1. [挿入]−[構造]を選択します
    [構造のプロパティ]ダイアログが表示されます。

    図3-16 [構造のプロパティ]ダイアログ

    [図データ]

    ダイアログの設定内容は次のとおりです。
    • 構造名
      作成する構造の名前を入力します。ここでは「MSG1」とします。
    • 構造の種類
      「MSG1」は要素が定義順に現れる構造なので,ここでは「逐次構造」とします。
    • ルートに指定する
      作成する構造をルート構造に指定する場合にチェックを入れます。ここでは,チェックを入れます。
  2. [OK]ボタンをクリックします
    [構造のプロパティ]ダイアログが閉じて,ツリービューの構造定義フォルダアイテムの下にルート構造「MSG1」が作成されます。

    [図データ]

    ルート構造を作成したら,ルート構造の下に要素をドラッグ&ドロップします。ドラッグ元はツリービューでも,リストビューでもかまいません。逐次構造では,定義した順でコンポーネントが出現します。また,コンポーネントの並び順がデータの並び順になるので,順序を間違えないように注意してください。ここでは,次の構造のとおりにコンポーネントが出現するようにします。

    [図データ]

    各定義フォルダアイテムを選択すると,リストビューにフォルダ内のデータが表示されます。リストビューからツリービューへデータをドラッグ&ドロップすると容易に定義できます。
    ここでは,型定義フォルダアイテムから要素をドラッグ&ドロップします。
  3. ツリービューの型定義フォルダアイテムを選択します
    リストビューに型を定義した要素が表示されます。

    [図データ]

    リストビューの要素を,ルート構造「MSG1」にドラッグ&ドロップします。
  4. リストビューの「注文番号」を,ツリービューの構造「MSG1」にドラッグ&ドロップします

    [図データ]

    [コンポーネントのプロパティ]ダイアログが表示されます。

    図3-17 [コンポーネントのプロパティ]ダイアログ

    [図データ]

    ダイアログ内の設定内容は次のとおりです。
    • 出現数
      データ中にコンポーネントが繰り返し出現する回数を指定します。この構造では,コンポーネント「注文番号」の出現回数は1回なので,最小及び最大は初期値(「1」)のままにします。
    • 必須指定
      MDLエディタでマッピングするときに,このコンポーネントのマップ式の定義を必須とするかどうかを指定します。マップ式定義は出力側コンポーネントに対して定義するため,フォーマットが入力専用の場合,指定しても機能しません。ここでは,入出力兼用フォーマットを定義するので「あり」を指定します。
    上記以外は,初期値のままとします。
  5. [OK]ボタンをクリックします
    [コンポーネントのプロパティ]ダイアログを閉じて,構造「MSG1」アイテムの下にコンポーネントのアイテム「注文番号」が作成されます。

    [図データ]

    「注文番号」以外の要素も,同様に構造「MSG1」アイテムの下にドラッグ&ドロップして定義します。各コンポーネントの定義内容を表3-3に示します。

    表3-3 構造の定義

    コンポーネント名 出現数 必須指定
    最小 最大
    注文番号 1 1 あり
    単位 1 1
    単価 3 3
    個数 3 3
    金額 3 3
    注文日 1 1
    品名 1 1

以上でフォーマット「FIX1」の構造が定義できました。

[図データ]

なお,型又は構造コンポーネントを子コンポーネントとして挿入する場合,親となるコンポーネントを選択した状態でドラッグ&ドロップしたときは,その親の最後の子コンポーネントとして挿入されます。兄弟となるコンポーネントを選択した状態でドラッグ&ドロップしたときは,その兄弟コンポーネントの一つ前に挿入されます。