uCosminexus Interschema ユーザーズガイド
次に,定義した要素の型を使用して,フォーマット「FIX1」の構造を定義します。フォーマット「FIX1」の構造を図3-15に示します。
図3-15 フォーマット「FIX1」の構造
メッセージ「MSG1」は7種類の要素から構成されています。要素は定義した順番に出現する逐次構造です。
まず,変換するデータの最上位のルート構造「MSG1」を定義します。
- [挿入]−[構造]を選択します
[構造のプロパティ]ダイアログが表示されます。
図3-16 [構造のプロパティ]ダイアログ
ダイアログの設定内容は次のとおりです。
- 構造名
作成する構造の名前を入力します。ここでは「MSG1」とします。
- 構造の種類
「MSG1」は要素が定義順に現れる構造なので,ここでは「逐次構造」とします。
- ルートに指定する
作成する構造をルート構造に指定する場合にチェックを入れます。ここでは,チェックを入れます。
- [OK]ボタンをクリックします
[構造のプロパティ]ダイアログが閉じて,ツリービューの構造定義フォルダアイテムの下にルート構造「MSG1」が作成されます。
ルート構造を作成したら,ルート構造の下に要素をドラッグ&ドロップします。ドラッグ元はツリービューでも,リストビューでもかまいません。逐次構造では,定義した順でコンポーネントが出現します。また,コンポーネントの並び順がデータの並び順になるので,順序を間違えないように注意してください。ここでは,次の構造のとおりにコンポーネントが出現するようにします。
各定義フォルダアイテムを選択すると,リストビューにフォルダ内のデータが表示されます。リストビューからツリービューへデータをドラッグ&ドロップすると容易に定義できます。
ここでは,型定義フォルダアイテムから要素をドラッグ&ドロップします。
- ツリービューの型定義フォルダアイテムを選択します
リストビューに型を定義した要素が表示されます。
リストビューの要素を,ルート構造「MSG1」にドラッグ&ドロップします。
- リストビューの「注文番号」を,ツリービューの構造「MSG1」にドラッグ&ドロップします
[コンポーネントのプロパティ]ダイアログが表示されます。
図3-17 [コンポーネントのプロパティ]ダイアログ
ダイアログ内の設定内容は次のとおりです。
- 出現数
データ中にコンポーネントが繰り返し出現する回数を指定します。この構造では,コンポーネント「注文番号」の出現回数は1回なので,最小及び最大は初期値(「1」)のままにします。
- 必須指定
MDLエディタでマッピングするときに,このコンポーネントのマップ式の定義を必須とするかどうかを指定します。マップ式定義は出力側コンポーネントに対して定義するため,フォーマットが入力専用の場合,指定しても機能しません。ここでは,入出力兼用フォーマットを定義するので「あり」を指定します。
上記以外は,初期値のままとします。
- [OK]ボタンをクリックします
[コンポーネントのプロパティ]ダイアログを閉じて,構造「MSG1」アイテムの下にコンポーネントのアイテム「注文番号」が作成されます。
「注文番号」以外の要素も,同様に構造「MSG1」アイテムの下にドラッグ&ドロップして定義します。各コンポーネントの定義内容を表3-3に示します。
表3-3 構造の定義
コンポーネント名 |
出現数 |
必須指定 |
最小 |
最大 |
注文番号 |
1 |
1 |
あり |
単位 |
1 |
1 |
単価 |
3 |
3 |
個数 |
3 |
3 |
金額 |
3 |
3 |
注文日 |
1 |
1 |
品名 |
1 |
1 |
以上でフォーマット「FIX1」の構造が定義できました。
なお,型又は構造コンポーネントを子コンポーネントとして挿入する場合,親となるコンポーネントを選択した状態でドラッグ&ドロップしたときは,その親の最後の子コンポーネントとして挿入されます。兄弟となるコンポーネントを選択した状態でドラッグ&ドロップしたときは,その兄弟コンポーネントの一つ前に挿入されます。
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