COBOL2002 Javaプログラム呼び出し機能ガイド

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6.1 サービスルーチン

ここでは,Javaプログラム呼び出し機能が提供するサービスルーチンについて,基本操作,クラス操作,オブジェクト操作,文字列オブジェクト操作,配列オブジェクト操作,デバッグ操作別に説明します。

Javaプログラム呼び出し機能が提供するサービスルーチンの一覧を次の表に示します。

表6-1 サービスルーチンの一覧

項番 サービスルーチン 機能
基本操作
1 CBLJINITIALIZE Javaプログラム呼び出し機能を初期化する。
2 CBLJGETCLASS Javaクラス参照を返す。
3 CBLJSETSTATICFIELD クラスフィールドに値を設定する。
4 CBLJGETSTATICFIELD クラスフィールドの値を取り出す。
5 CBLJSTATICINVOKE クラスメソッドを呼び出す。
6 CBLJNEW Javaクラスのインスタンスを生成して,Javaオブジェクト参照を返す。
7 CBLJSETFIELD インスタンスフィールドに値を設定する。
8 CBLJGETFIELD インスタンスフィールドから値を取り出す。
9 CBLJINVOKE インスタンスメソッドを呼び出す。
10 CBLJRELEASE Javaオブジェクト参照を解放する。
11 CBLJFINALIZE Javaプログラム呼び出し機能の実行環境を削除する。
クラス操作
12 CBLJGETOBJCLASS インスタンスの属するJavaクラスのJavaクラス参照を返す。
13 CBLJGETNAME Javaクラス参照の示すJavaクラスの名前を返す。
14 CBLJGETSUPERCLASS Javaクラス参照の示すJavaクラスのスーパークラスのJavaクラス参照を返す。
オブジェクト操作
15 CBLJCLASSNAME インスタンスの属するJavaクラスの名前を返す。
16 CBLJINSTANCEOF インスタンスがJavaクラス参照で指定されたクラスのインスタンスまたはそのサブクラスのインスタンスかを判定する。
17 CBLJSAMEOBJECT 二つのJavaオブジェクト参照が同じJavaインスタンスを指すかどうかを判定する。
18 CBLJEQUAL 二つのJavaインスタンスが同じ値を持つかどうかを判定する。
19 CBLJCOPY Javaオブジェクト参照の複製を作成して転記する。
20 CBLJSETNULL Javaオブジェクト参照用のポインタ項目にNULLを設定する。
文字列オブジェクト操作
21 CBLJXTOSTRING 英数字項目からStringオブジェクトを生成する。
22 CBLJNTOSTRING 日本語項目からStringオブジェクトを生成する。
23 CBLJSTRINGTOX Stringオブジェクトの文字列を英数字項目に格納する。
24 CBLJSTRINGTON Stringオブジェクトの文字列を日本語項目に格納する。
25 CBLJSTRLENGTH Stringオブジェクトの長さ(文字数)を返す。
26 CBLJDISPLAY Stringオブジェクトの内容を標準出力に出力する。
配列オブジェクト操作
27 CBLJNEWARRAY 配列オブジェクトのインスタンスを生成する。
28 CBLJARRAYLENGTH 配列オブジェクトの要素数を返す。
29 CBLJSETOBJARRAY オブジェクト型の配列オブジェクトのインデクスが示す要素にオブジェクトを格納する。
30 CBLJGETOBJARRAY オブジェクト型の配列オブジェクトのインデクスの示す要素からオブジェクトを取り出す。
31 CBLJGETARRAYADDR 基本型の配列オブジェクトから基本型配列のアドレスを取得する。
32 CBLJRELEASEARRAY 基本型配列の内容変更を配列オブジェクトに反映させて,基本型配列の領域を解放する。
デバッグ操作
33 CBLJDEBUGSTRING ユーザデバッグ情報として文字列情報をデバッグ情報ファイルに出力する。
34 CBLJMEMDUMP ユーザデバッグ情報としてメモリ領域の内容をデバッグ情報ファイルに出力する。
<この節の構成>
6.1.1 サービスルーチンで使用する引数
6.1.2 基本操作
6.1.3 クラス操作
6.1.4 オブジェクト操作
6.1.5 文字列オブジェクト操作
6.1.6 配列オブジェクト操作
6.1.7 デバッグ操作