COBOL2002 Javaプログラム呼び出し機能ガイド
ここでは,Javaプログラム呼び出し機能が提供する文字列オブジェクト操作のサービスルーチンについて説明します。
CBLJXTOSTRINGサービスルーチンは,英数字項目のデータを変換してStringオブジェクト(文字コードはUTF-16)を生成して,そのJavaオブジェクト参照を返します。
取得したStringオブジェクトのJavaオブジェクト参照の扱いは,必ずJavaオブジェクト参照の使用ガイドラインに従ってください。Javaオブジェクト参照の使用ガイドラインについては,「3.2.5 Javaオブジェクト参照の使用ガイドライン」を参照してください。
英数字項目のデータの文字コードは,COBOL2002で実行時に使用する文字コードに従います。Unicode機能と同時に使用する場合,英数字項目のデータの文字コードはUTF-8として扱います。COBOL2002の実行時環境変数CBLLANGの値と英数字項目のデータの文字コードの関係を次の表に示します。
表6-5 環境変数CBLLANGの値と英数字項目のデータの文字コード
環境変数CBLLANGの値 | 英数字項目のデータの文字コード |
---|---|
指定なし,またはUNICODE以外 | シフトJIS |
UNICODE | UTF-8 |
COBOLで使用する文字集合については,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」を参照してください。
CALL 'CBLJXTOSTRING' USING 引数1 引数2 引数3 引数4. |
CBLJNTOSTRINGサービスルーチンは,日本語項目のデータを変換してStringオブジェクト(文字コードはUTF-16)を生成し,そのJavaオブジェクト参照を返します。
取得したStringオブジェクトのJavaオブジェクト参照の扱いは,必ずJavaオブジェクト参照の使用ガイドラインに従ってください。Javaオブジェクト参照の使用ガイドラインについては,「3.2.5 Javaオブジェクト参照の使用ガイドライン」を参照してください。
日本語項目のデータの文字コードは,COBOL2002で実行時に使用する文字コードに従います。Unicode機能と同時に使用する場合,日本語項目のデータの文字コードはUTF-16として扱います。COBOL2002の実行時環境変数CBLLANGの値と日本語項目のデータの文字コードの関係を次の表に示します。
表6-6 環境変数CBLLANGの値と日本語項目のデータの文字コード
環境変数CBLLANGの値 | 日本語項目のデータの文字コード |
---|---|
指定なし,またはUNICODE以外 | シフトJIS |
UNICODE | UTF-16 |
COBOLで使用する文字集合については,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」を参照してください。
CALL 'CBLJNTOSTRING' USING 引数1 引数2 引数3 引数4. |
CBLJSTRINGTOXサービスルーチンは,Stringオブジェクトの文字列(文字コードはUTF-16)を変換して英数字項目に格納します。
Stringオブジェクトの文字列は,COBOL2002で実行時に使用する文字コードに従って変換されます。Unicode機能と同時に使用する場合,英数字項目のデータの文字コードはUTF-8となります。COBOL2002の実行時環境変数CBLLANGの値と英数字項目のデータの文字コードの関係を次の表に示します。
表6-7 環境変数CBLLANGの値と英数字項目のデータの文字コード
環境変数CBLLANGの値 | 英数字項目のデータの文字コード |
---|---|
指定なし,またはUNICODE以外 | シフトJIS |
UNICODE | UTF-8 |
COBOLで使用する文字集合については,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」を参照してください。
CALL 'CBLJSTRINGTOX' USING 引数1 引数2 引数3 引数4. |
CBLJSTRINGTONサービスルーチンは,Stringオブジェクトの文字列(文字コードはUTF-16)を変換して日本語項目に格納します。
Stringオブジェクトの文字列は,COBOL2002で実行時に使用する文字コードに従って変換されます。Unicode機能と同時に使用する場合,日本語項目のデータの文字コードはUTF-16となります。COBOL2002の実行時環境変数CBLLANGの値と日本語項目のデータの文字コードの関係を次の表に示します。
表6-8 環境変数CBLLANGの値と日本語項目のデータの文字コード
環境変数CBLLANGの値 | 日本語項目のデータの文字コード |
---|---|
指定なし,またはUNICODE以外 | シフトJIS |
UNICODE | UTF-16 |
COBOLで使用する文字集合については,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」を参照してください。
CALL 'CBLJSTRINGTON' USING 引数1 引数2 引数3 引数4. |
CBLJSTRLENGTHサービスルーチンは,Stringオブジェクトの文字列の文字数を返します。
CALL 'CBLJSTRLENGTH' USING 引数1 引数2 引数3. |
CBLJDISPLAYサービスルーチンは,Stringオブジェクトの内容をJavaプログラムの標準出力に出力します。
CALL 'CBLJDISPLAY' USING 引数1 引数2. |
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