COBOL2002 ユーザーズガイド

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38.2.10 拡張機能

<この項の構成>
(1) CBLCGIERR(32bit版PC(x86) COBOL2002で有効)
(2) CBLCGIINITSIZE(32bit版PC(x86) COBOL2002で有効)
(3) CBLOPS
(4) CBLSQLCOMMOD
(5) CBLSQLCURUSE
(6) CBLSQLDYNAMIC
(7) CBLSQLLOGINTIMEOUT
(8) CBLSQLQUERYTIMEOUT
(9) CBLSQLSUPPRESSMSG
(10) CBLSQLROWCOUNT
(11) CBLSQLWMSG
(12) CBLSRVERR(32bit版PC(x86) COBOL2002で有効)

(1) CBLCGIERR(32bit版PC(x86) COBOL2002で有効)

CGIプログラムで実行時エラーが発生したとき,メッセージの先頭にCGIヘッダ(HTTPヘッダのMIMEフォーマットを表す"Content-type: text/plain\n\n")を付けて出力したい場合に指定します。

詳細は,「27.8 実行時エラーメッセージの取得方法」を参照してください。

なお,Windows Vista以降のOSの場合は有効となりません。

(2) CBLCGIINITSIZE(32bit版PC(x86) COBOL2002で有効)

CBLCGIINITサービスルーチンが受け取るフォーム情報で,「名前」「値」のデコードされていない状態での最大文字列長をキロバイト単位で指定します。指定できる値の範囲は,1〜2,000,000です。この範囲外の値を指定した場合,または環境変数CBLCGIINITSIZEを指定しなかった場合は,64が仮定されます。

詳細は,「27.7.2 サービスルーチンの説明」の「(7) CBLCGIINIT」を参照してください。

なお,Windows Vista以降のOSの場合は有効となりません。

(3) CBLOPS

MIOS7 COBOL85互換のための環境変数です。CBLOPSにYESを指定すると,次に示す環境変数のすべてにYESが指定されたものとして動作します。

YES以外の値を指定したときは,無効となります。

(4) CBLSQLCOMMOD

ODBCインタフェースを使ってCONNECT文でデータベースに接続するとき,コミットモードを設定するかどうかを,設定します。CBLSQLCOMMODに設定する値によって,CONNECT文でデータベースに接続するときの動作は異なります。

形式
CBLSQLCOMMOD={DEFAULT|AUTO|MANUAL

DEFAULT
コミットモードが設定されません。デフォルトモード(自動コミットモード)で接続します。

AUTO
自動コミットモードが設定されて接続します。

MANUAL
手動コミットモードが設定されて接続します。

なお,この環境変数の設定を指定しなかったときには,MANUALが仮定されます。

(5) CBLSQLCURUSE

ODBCインタフェース機能を使用した場合にカーソルオプションの設定を変更します。

形式
CBLSQLCURUSE=DYNAMIC

DYNAMIC
ODBCドライバのスクロール機能の動的カーソルを使用するように設定します。この環境変数の指定がない場合は,ODBCカーソルライブラリの静的カーソルを使用するようにODBCオプションを設定します。DYNAMIC以外の値を指定した場合の結果は,保証しません。

詳細は,「24.2.9 カーソルオプションの設定」を参照してください。

(6) CBLSQLDYNAMIC

ODBCインタフェース機能の動的SQLで内部的に発行するODBC APIを変更したい場合に指定します。

詳細は,「24.2.11 動的SQLのODBC API関数発行の変更」を参照してください。

(7) CBLSQLLOGINTIMEOUT

ODBCインタフェースを使ってODBCオプションのSQL_LOGIN_TIMEOUTに設定するタイムアウト秒数を指定します。

詳細は,「24.2.8 タイムアウト秒数の設定」を参照してください。

(8) CBLSQLQUERYTIMEOUT

ODBCインタフェースを使ってODBCオプションのSQL_QUERY_TIMEOUTに設定するタイムアウト秒数を指定します。

詳細は,「24.2.8 タイムアウト秒数の設定」を参照してください。

(9) CBLSQLSUPPRESSMSG

ODBCインタフェースを使って埋め込みSQL文の実行時,エラーが発生したときに出力されるKCCC8002R-Sのメッセージ出力を抑止したい場合,8002を指定します。

詳細は,「24.2.4 SQL文のエラー処理」を参照してください。

(10) CBLSQLROWCOUNT

ODBCインタフェースを使って埋め込みSQL文のDELETE文,INSERT文,またはUPDATE文実行によって影響を受けた行数が0行のとき,SQLCODE変数に100を設定したい場合にYESを指定します。

詳細は,「24.2.4 SQL文のエラー処理」を参照してください。

(11) CBLSQLWMSG

ODBCインタフェースを使用してデータベースにアクセスする場合,警告メッセージの出力を抑止したいときにYESを指定します。指定しなかったときや,YES以外の値を指定したときは,警告メッセージを出力します。

詳細は,「24.2.4 SQL文のエラー処理」を参照してください。

(12) CBLSRVERR(32bit版PC(x86) COBOL2002で有効)

OLE2オートメーションサーバ機能を使用する場合に,OLE2オートメーションサーバのエラーメッセージを出力するファイル名を指定します。

詳細は,「26.3.6 実行時エラーメッセージの取得方法」を参照してください。

なお,Windows Vista以降のOSの場合は有効となりません。