COBOL2002 ユーザーズガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

27.8 実行時エラーメッセージの取得方法

COBOLで作成したCGIプログラムで実行時エラーが発生した場合,WebサーバやWebブラウザによって実行時エラーメッセージを表示する動作が異なります。CGIプログラムの実行時エラーメッセージや異常終了時要約情報リストを取得するには,実行環境ファイル(.cbr)に環境変数CBL_SYSERR,および環境変数CBLABNLSTを設定し,エラーメッセージを取得してください。

システム環境変数に環境変数CBL_SYSERR,および環境変数CBLABNLSTを指定すると,COBOLで作成したCGIプログラムのすべてに有効となり,複数のCGIプログラムでエラーが発生した場合,実行時エラーメッセージや異常終了時要約情報リストを出力するファイルを上書きする可能性があるため,注意して使用してください。

CGIプログラムのデバッグでWebブラウザに実行時エラーメッセージを表示したい場合は,環境変数CBLCGIERRにYESを指定します。環境変数CBLCGIERRについて次に示します。

形式
CBLCGIERR=YES

規則
  • 環境変数CBLCGIERRにYESを指定すると,実行時エラーメッセージの先頭にHTTPヘッダのMIMEフォーマットを表す"Content-type: text/plain\n\n"(以降,CGIヘッダと呼びます)が付けられ,出力されます。ただし,COBOL実行時ライブラリが環境変数を取得する前にエラーになった場合,この指定は無効です。
  • 環境変数CBLCGIERRにYESを指定しても,異常終了時要約情報リストにはCGIヘッダが付けられません。
  • CGIプログラムがOLE2サーバとして動作している場合,環境変数CBLCGIERRの方が,環境変数CBLSRVERRよりも優先されます。
    CBLCGIERRを指定しないでCBLSRVERRだけを指定した場合は,CBLSRVERRの指定が有効となります。

注意事項
WebサーバやWebブラウザによって実行時エラーメッセージが出力されていても,画面に表示されない場合があります。