COBOL2002 操作ガイド

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17.1.2 使用できないコンパイラオプション

ここでは,64bit版PC(x64) COBOL2002では使用できないコンパイラオプションについて説明します。

<この項の構成>
(1) 最終生成物の種類(プロジェクトの種類)のコンパイラオプション
(2) 製品連携のコンパイラオプション
(3) リンクのコンパイラオプション
(4) 移行のコンパイラオプション

(1) 最終生成物の種類(プロジェクトの種類)のコンパイラオプション

最終生成物の種類(開発マネージャでは,プロジェクトの種類)を設定するコンパイラオプションのうち,64bit版PC(x64) COBOL2002では使用できないコンパイラオプションを次に示します。プロジェクトの種類については,「17.2.5 作成できるプログラムの相違」,「17.2.6 プロジェクト設定の相違」を参照してください。

注※
最終生成物とは,コンパイラが最終的に生成する実行可能ファイル,DLL,または標準ライブラリのことを示します。

 

表17-3 64bit版PC(x64) COBOL2002で使用できない最終生成物の種類のコンパイラオプション

コンパイラオプション 説明
-Dll,{Stdcall|Cdecl} DLL形式のオブジェクトファイルを出力する。DLL属性はstdcall,またはcdeclである。
-OleServer,{Dll|Exe}〔,RegSet〕 OLE2サーバを生成する。

(2) 製品連携のコンパイラオプション

他製品との連携を設定するコンパイラオプションのうち,64bit版PC(x64) COBOL2002では使用できないコンパイラオプションを次に示します。

表17-4 64bit版PC(x64) COBOL2002で使用できない製品連携のコンパイラオプション

コンパイラオプション 説明
-IsamExtend〔,Zone〕 Btrieve(Pervasive.SQL)による索引編成ファイルを使用する。
-XMAP,LinePrint 書式印刷機能を使用して,順編成ファイルをプリンタに出力する。

(3) リンクのコンパイラオプション

リンクを設定するコンパイラオプションのうち,64bit版PC(x64) COBOL2002では使用できないコンパイラオプションを次に示します。

64bit版PC(x64) COBOL2002では,呼び出し規約がfastcallに限定されます。ほかの呼び出し規約を指定することはできません。fastcall呼び出し規約については,マニュアル「COBOL2002 ユーザーズガイド」を参照してください。

表17-5 64bit版PC(x64) COBOL2002で使用できないリンクのコンパイラオプション

コンパイラオプション 説明
-StdCall stdcall呼び出し指示ファイルを有効にする。
-StdCallFile .cbwファイル名 stdcall呼び出し指示ファイル名を指定する。

(4) 移行のコンパイラオプション

他システムへの移行を設定するコンパイラオプションのうち,64bit版PC(x64) COBOL2002では使用できないコンパイラオプションを次に示します。

表17-6 64bit版PC(x64) COBOL2002で使用できない移行のコンパイラオプション

コンパイラオプション 説明
-CompatiM7 MIOS7 COBOL85との互換機能を有効にする。