COBOL2002 操作ガイド
テスト中のプログラムの実行を任意に中断させることができます。中断させた状態で,次の操作をし,プログラムを調査できます。
プログラムを中断させるには,次の方法があります。
また,GUIモードでは,次の場合にもプログラムを中断させます。
プログラムの実行を,任意の個所で中断させるには,中断点を設定します。中断点を設定すると,実行中のプログラムが中断点に達したときに,中断状態になります。中断中は,中断状態で実行できるTDコマンドだけを指定できます。処理が繰り返し実行されるような個所に中断点を設定する場合は,スキップ回数を指定できます。この指定によって,不要な中断回数を減らすことができ,効率良くプログラムをテストできます。
設定した中断点は,一時的に無効な状態にできます。無効な状態の中断点では,プログラムは中断しません。中断点の有効・無効をすばやく切り替えながらテストデバッグできます。設定した中断点は,一覧を表示して確認できます。中断点の一覧表示については,「10.8.3 中断点一覧の表示」を参照してください。
GUIモードの場合,[中断]メニューから[中断点の設定/解除]を選ぶと,中断点が設定できます。設定した中断点に達したときに,プログラムが中断します。GUIモードでの中断点設定の詳細については,「10.8 中断点の設定と解除」を参照してください。
TDコマンドの場合,SET BREAKコマンドやRESET BREAKコマンドで,中断点を設定したり,解除したりできます。SET BREAKコマンドおよびRESET BREAKコマンドの詳細については,「12.4 TDコマンドの詳細」の「(19) SET BREAK/RESET BREAK(中断点の設定と解除)」を参照してください。
データの値を監視し,その状態によってプログラムを中断できます。監視したいデータの値に条件式を指定することもできます。
GUIモードの場合,[データの操作]メニューから[データ監視条件の設定]を選ぶと,データ監視条件が設定できます。設定した条件が成立したときに,プログラムが中断します。GUIモードでのデータ監視条件設定の詳細については,「10.9 データ監視条件の設定と解除」を参照してください。
TDコマンドの場合,SET WATCHコマンドやRESET WATCHコマンドで,データ監視条件を設定したり,解除したりできます。SET WATCHコマンドおよびRESET WATCHコマンドの詳細については,「12.4 TDコマンドの詳細」の「(25) SET WATCH/RESET WATCH(データ監視条件の設定と解除)」を参照してください。
データ監視条件の設定による中断の詳細は次のとおりです。
プログラム 001000 MOVE 10 TO A. 002000 MOVE 5 TO B. 003000 〜 005000 〜 006000 MOVE 11 TO A. 007000 〜. 008000 MOVE 1 TO A. 009000 〜 010000 MOVE 10 TO A. 011000 〜
[中断]メニューから[割り込み中断]を選ぶと,プログラムの実行を強制的に中断できます。実行の強制中断の詳細については,「10.10.8 実行の割り込み中断」を参照してください。
GUIモードの場合,実行時エラーが発生したときプログラムが中断します。実行時エラーが発生した文で,プログラムの状態を調べることができます。この中断のための設定は特に必要ありません。
次の条件がすべて当てはまるときに,プログラムが中断します。
実行時エラーによってユーザプログラムが中断したときは,次の手順でユーザプログラムを続行できます。
ただし,実行時エラーの種類によって,ジャンプまたはジャンプ実行ができない場合があります。ジャンプまたはジャンプ実行をしないで,ユーザプログラムを続行したときは,ユーザプログラムが終了します。
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