Groupmax クライアント Version 6 運用・構築ガイド
- <この項の構成>
- (1) ネットワークドライブからのインストール中にインストールが中断されたとき
- (2) クライアント製品のインストール又は動作中に異常終了したとき
- (3) 誤った日付や時刻が表示されるとき
- (4) クライアントプログラム(Groupmaxまたは他社製品)を使用中に「リソースが不足している」というメッセージが表示されるとき
(1) ネットワークドライブからのインストール中にインストールが中断されたとき
- 現象
- ネットワークドライブからGroupmaxクライアント製品をインストールする場合,インストールが中断されたり,Windowsが起動できなくなったりすることがあります。
- 要因と対処方法
- このような現象は,ネットワーク環境の負荷によって発生します。パーソナルコンピュータを再起動してからインストールを再実行してください。
- また,このような場合,パーソナルコンピュータ内のファイル構成が壊れることがあります。再実行した後は,スキャンディスクなどでファイル構成をチェックすることをお勧めします。
(2) クライアント製品のインストール又は動作中に異常終了したとき
- 現象
- Windows 3.1からWindows 95又はWindows 98へアップデートした環境の場合,インストール中又はプログラム動作中に不正なページフォルトが発生し,異常終了することがあります。
- 要因と対処方法
- この場合,Windowsがインストールされているディレクトリの下にあるSYSTEM.INIファイルの[386Enh]セクションから,次の二つの記述を削除してください。
- device=vrasd.386
- device=vfocusd.386
(3) 誤った日付や時刻が表示されるとき
- 現象
- 例えば,メールの受信時刻など,Groupmaxで機能を実行したときの時刻が表示される場合,実際に機能が実行された時刻とは異なる時刻が表示されることがあります。
- 要因と対処方法
- Groupmaxの時刻に関する情報は,サーバから取得した時刻情報をクライアントのタイムゾーンで変更します。このとき,環境変数TZの設定値を参照します。この設定がない場合,又は日本標準時(JST-9)になっていない場合は,日付や時刻に関する情報が異なって表示されることがあります。
- このような場合は,[コントロールパネル]の[日付と時刻]のタイムゾーンに「<GMT+9:00>東京,大阪,札幌...」が設定されていることを確認し,次のように環境変数TZを設定・変更してください(△は半角スペースを示します)。
- OSがWindows 95,Windows 98又はWindows Meの場合
AUTOEXEC.BATに「SET△TZ=JST-9」を設定後,パーソナルコンピュータを再起動してください。
- OSがWindows NT又はWindows 2000の場合
[コントロールパネル]の[システム]を開き,「SET△TZ=JST-9」を設定後,再ログインしてください。
- 注 環境変数を設定するときは,上記の「△」以外の箇所にスペースを入力しないようにしてください。また,式の最後にも,スペースを入力しないようにしてください。
(4) クライアントプログラム(Groupmaxまたは他社製品)を使用中に「リソースが不足している」というメッセージが表示されるとき
- 現象
- クライアントプログラム(Groupmaxまたは他社製品)を使用中に「リソースが不足している」という意味のメッセージが表示されることがあります。
- 要因と対処方法
この現象は,Windows 95,Windows 98又はWindows Meの場合に,USERリソースが不足すると発生します。USERリソースとは,Windows 95,Windows 98又はWindows Meにおいてシステム全体で使用される共通のメモリ領域であり,プログラムが動作するために必要なウインドウやプロセスを生成した場合などに使用されます。
この領域は,実際の搭載メモリサイズとは関係なく一定のサイズであるため,同時に多くのウィンドウを表示したりプログラムを起動した場合などに,この現象が発生しやすくなります。プログラムの終了し忘れなど,同時に使用するプログラムが多くならないように注意してください。また,スタートアップに登録されているプログラムを見直し,不要なプログラムを起動しないようにすることも効果的です。
Groupmaxでは,以下の方法で標準で常駐するモジュールの一部を解除することができます。
- Mail Client
本書の「2.6.2知っておきたい機能」の「(6)メッセージエディタのメモリ常駐を解除するには」に記載の方法で設定する。
- Form Client
本書の「2.11.2知っておきたい機能」の「(1)伝票のメモリ常駐を解除するには」に記載の方法で設定する。
- Scheduler Client
Scheduler Setupの「起動モジュールをスタートアップに登録」にて,「登録しない」を選択
これらの指定によりGroupmaxの起動時間が長くなりますので,ご使用環境での評価のうえ,ご利用ください。
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