Groupmax クライアント Version 6 運用・構築ガイド

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2.3.1 注意事項

<この項の構成>
(1) 他製品のインストールが正常にできないときは,Groupmaxを終了させセルフローディングモードで実行する
(2) 不要な作業用ファイルは削除する
(3) 不要な処理結果ログファイルは削除する

(1) 他製品のインストールが正常にできないときは,Groupmaxを終了させセルフローディングモードで実行する

概要
Integrated Desktopを使用しているパーソナルコンピュータに,他のGroupmax製品や他社のアプリケーションをインストールする場合で,インストールが正常にできないときはGroupmaxを終了させ,safeモードでインストールしてください。

詳細説明
アプリケーションなどのインストールは,Groupmax(Process Manager)を終了し,Groupmaxの常駐化プロセスを解除した後に実行します。
ただし,Groupmaxの常駐化プロセスを解除しても,他に同じようなプロセスが存在することがあるので,インストールが正常にできない場合はsafeモード又は同等の状態でインストールしてください。

(2) 不要な作業用ファイルは削除する

概要
Groupmaxのいろいろな機能を操作すると,機能によっては自動的に一時的な作業用ファイルが作成されることがあります。この作業用ファイルは,その操作が終われば不要になります。不要なファイルをそのままにしておくとディスクの容量不足やGroupmaxの性能劣化の原因となります。
不要な作業用ファイルは削除してください。

詳細説明1:メール機能を使用したときに作成される作業ファイル
メール機能を使用した場合,テンポラリディレクトリ(インストール先ディレクトリ\Mail\Tmp)に不要な作業用ファイルが残ることがあります。
このような不要な作業用ファイルを削除するには,インストール先ディレクトリ\Common\Program\GmDelMan.exeをスタートアップに登録して,Windowsの起動時にこのプログラムが起動されるような設定にしてください。
通常は作業ファイルはメッセージエディタ終了時など,不要になったタイミングで削除されます。しかし,添付ファイルを開いた状態でメッセージエディタを終了したり,メッセージエディタなどを強制終了したりすると,作業ファイルが残ることがあります。
注 ただし,GmDelMan.exeは,Integrated Desktop起動中には起動しないでください。

詳細説明2:サーバエージェント機能を使用したときに作成される作業ファイル
クライアントでテンプレートを使用してサーバエージェントを生成する場合,Agent Clientはファイル転送用フォルダにGroupmax Agent Serverから次に示すファイルを自動的にダウンロードします。なお,「ファイル転送用フォルダ(ディレクトリ)」は,インストール先ディレクトリ\Agent\Tmpに設定されています。
  • テンプレート定義ファイル
  • 定義画面で使用する詳細ダイアログボックスのDLLファイル
これらのファイルが不要になった場合は,エクスプローラなどを使用して次に示す場所のファイルを削除してください。
  • テンプレート定義ファイル
    ファイル転送用フォルダ(ディレクトリ)\templateの下のフォルダ及びファイル
  • 詳細ダイアログボックスのDLLファイル
    ファイル転送用フォルダ(ディレクトリ)\libraryの下のフォルダ及びファイル

詳細説明3:機能指向環境又は仮想オフィス環境から,エクスプローラなどへファイルをドラッグ&ドロップしたときに作成される作業用ファイル
この作業用ファイルは,通常,一定時間の経過後に同一ユーザで再度ログインすると自動的に削除されますが,Groupmaxを次のように運用している場合は作業用ファイルを意識的に削除する必要があります。
  • 1台のパーソナルコンピュータを複数のユーザで使用している場合
    例えば,出張先などで一時的にIntegrated Desktopを使用した場合です。この場合,今後そのユーザでログインされることがないと,一時的にIntegrated Desktopを利用したユーザの作業用ファイルがパーソナルコンピュータに残ってしまいます。このような不要なファイルは削除した方がハードディスクの容量を有効に活用できます。
  • ネットワーク上にユーザ環境ファイルを一括管理している場合
    例えば,ネットワークの共用ファイルサーバなどにユーザの個人フォルダを登録して一括管理している場合です。このような運用の場合,作業用ファイルが発生することを考慮したファイル(ハードディスク容量)管理をする必要があります。
エクスプローラなどへドラッグ&ドロップすると作業用ファイルが作成されるファイルやフォルダを次に示します。
  • 機能指向環境のINBOX,受信控え,送信ログ及びOUTBOXのメール
  • 機能指向環境の掲示板の記事及び共用キャビネットの文書
  • [共用キャビネットの検索]ウィンドウから検索した文書ファイル
  • 分類索引帳エディタに登録されたフォルダなど
これらのファイルやフォルダをドラッグ&ドロップすることによって作成される作業用ファイルのサイズは,ドラッグ&ドロップしたファイルサイズと同じです。
また,作業用ファイルが作成される場所は,システムのテンポラリディレクトリ\ユーザIDです。
ドラッグ&ドロップで作成される作業用ファイルは,次に示す方法で削除できます。
  1. Groupmax統合セットアップの[Groupmax設定のプロパティ]ダイアログボックスのDesktop環境タブの[ユーザ...]ボタンをクリックする
    [ユーザ情報]ダイアログボックスが表示されます。
  2. ユーザ一覧に表示されているユーザIDから,不要なユーザIDを削除する
  3. エクスプローラなどでシステムのテンポラリディレクトリ\ユーザIDのディレクトリを削除する
    不要な作業用ファイルが削除されます。

詳細説明4:Formで作成された伝票を参照したり操作したりしたときに作成される作業用ファイル
Formで作成された伝票を参照したり操作したりした場合,Formの共有データ管理などのためにシステムのテンポラリディレクトリに作業用ファイルが作成されます。Formの作業用ファイルは次の四つの形式です。
  • GRPFRMSSEntryTablexxxxxxxx
  • GRPFORMC0100SxxxxxxxxExxxx
  • GRPFORMC0100PxxxxxxxxExxxx
  • Etxxxx.tmp
これらの作業用ファイルは,通常はFormを終了したときに自動的に削除されます。ただし,Formを強制終了したときやシステムがハングアップしたときなどに,テンポラリディレクトリに残る場合があります。
作業用ファイルが残ってしまった場合は,Formを起動していない状態でエクスプローラまたはFormが提供している一時ファイル削除ツール(インストール先ディレクトリ\Form\Tools\etdeltmp.exeなどを使用して作業用ファイルを削除してください。

(3) 不要な処理結果ログファイルは削除する

概要
Integarated Desktopで[モバイル]−[送信と格納],[モバイル]−[OUTBOXから一括送信]又は[モバイル]−[受信控えへ一括格納]を選択すると,処理結果の詳細がログファイルに記録されます。
何度も一括送信処理及び一括格納処理をするとログファイルのサイズが大きくなり,ディスク容量不足やGroupmaxの性能劣化の原因になることがあります。処理結果のログファイルは定期的に削除してください。

詳細説明
以下にログファイルの削除手順を示します。
  1. [モバイル]−[処理結果の表示]で[処理結果]ダイアログボックスを表示する
  2. 「処理結果」の「OUTBOX(個人メール)からの送信」の項目を選択して,[削除]をクリックする
  3. 「処理結果」の「受信控え(個人メール)へ格納」の項目を選択して[削除]をクリックする
なお,「処理結果」の表示項目は次のように表示されます。
  • 「OUTBOX(個人メール)からの送信」の項目
    OUTBOX(個人メール)からの送信(11件)[成功:6 失敗:2 キャンセル:3]19xx/1/28/ 12:19完了
  • 「受信控え(個人メール)へ格納」の項目
    受信控え(個人メール)への格納(未読:20件/対象:10件)[成功:6 失敗:2 キャンセル:2]19xx/1/28/ 12:19完了

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