21.4.5 移行後のシステムでの環境設定
移行後のシステムでの環境設定について説明します。
(1) HADBオプションのアンインストール
移行後のシステムではHADBオプションは不要なため,HADBオプションをアンインストールしてください。アンインストール方法については,「8.12.3 HADBオプションのアンインストール手順」を参照してください。
(2) サーバ定義の変更
移行後のシステムの環境に合わせて,必要に応じてサーバ定義を変更してください。
なお,クラウドストレージ機能に関するオペランドは削除してください。クラウドストレージ機能に関するオペランドについては,「7.2.16 クラウドストレージ機能に関するオペランド(set形式)」を参照してください。
(3) データベースの初期設定
adbinitコマンドを実行して,データベースを初期設定してください。
データベースの初期設定後,adbstartコマンドを実行してHADBサーバを開始してください。
- ■初期設定オプションの指定例
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adbinitコマンドを実行するときに指定する初期設定オプションの指定例を次に示します。
set adb_init_dbarea_initialize = Y set adb_init_wrk_blk_path = /dev/dbarea_work/ADBWRK ...1 set adb_init_mst_blk_path = /dev/dbarea_mst/ADBMST ...2 set adb_init_dic_blk_path = /dev/dbarea_dic/ADBDIC ...3 set adb_init_stbl_blk_path = /dev/dbarea_stbl/ADBSTBL ...4 adbinitdbarea -n ADBUTBL01 -p 8 -s 4 -v /dev/dbarea_data01/ADBUTBL01 ...5 adbinitdbarea -n ADBUIDX01 -p 8 -s 4 -v /dev/dbarea_data02/ADBUIDX01 ...6
[説明]
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作業表用DBエリアファイルとして割り当てるブロックスペシャルファイル名を指定します。
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マスタディレクトリ用DBエリアファイルとして割り当てるブロックスペシャルファイル名を指定します。
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ディクショナリ用DBエリアファイルとして割り当てるブロックスペシャルファイル名を指定します。
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システム表用DBエリアファイルとして割り当てるブロックスペシャルファイル名を指定します。
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データ用DBエリア(ADBUTBL01)※の指定をします。-vオプションには,データ用DBエリアファイルとして割り当てるブロックスペシャルファイル名を指定します。
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データ用DBエリア(ADBUIDX01)※の指定をします。-vオプションには,データ用DBエリアファイルとして割り当てるブロックスペシャルファイル名を指定します。
- 注※
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移行前のシステムで定義していたDBエリア名と同じDBエリア名を指定してください。
また,データ用DBエリアのページサイズおよびセグメントサイズについては,「5.6.3 データ用DBエリアのページサイズを決める際の考慮点」および「5.6.4 データ用DBエリアの1セグメントの容量を決める際の考慮点」を参照し,設計した値を指定してください。
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