5.6.3 データ用DBエリアのページサイズを決める際の考慮点
データ用DBエリアのページサイズを決めるときの考慮点を説明します。
データ用DBエリアのページサイズの指定方法を次に示します。
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adbinitコマンドの初期設定オプションadbinitdbareaの-pオプションにキロバイト単位で指定する
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adbmodareaコマンドのDBエリア追加・変更オプションadbaddareaの-pオプションにキロバイト単位で指定する
- 〈この項の構成〉
(1) 表を格納するデータ用DBエリアの場合
表を格納するデータ用DBエリアのページサイズを決めるときの考慮点を次に示します。
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ページサイズは,基本行を格納できる長さが必要になります。1つのデータ用DBエリアに複数の表を格納する場合は,表の中で最大の基本行を格納できる長さにしてください。基本行を格納できる長さがないと,表定義時にエラーとなります。基本行の長さの求め方については,「5.8.2 行の種別ごとの格納ページ数の求め方」を参照してください。
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1ページ中に格納できる最大行数は255行です。そのため,行長の合計に比べてページサイズが大き過ぎると,使用できないむだな領域が発生し,データの格納効率が悪くなります。例えば,行長が100バイトの時に,1ページに格納できるデータは,最大「100バイト×255行=25,500バイト」となります。このとき,ページサイズを32,768バイト(32キロバイト)にすると,「32,768バイト−25,500バイト−管理領域≒約7,000バイト」の領域が使用できないため,むだな領域になります。
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カラムストア表を格納するデータ用DBエリアのページサイズには,32,768バイト(32キロバイト)を指定することを推奨します。それによって圧縮率の向上が見込まれます。
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配列型の列が定義された表は,ページサイズが4,096バイト(4キロバイト)のデータ用DBエリアには格納できません。
(2) B-treeインデクスを格納するデータ用DBエリアの場合
ページサイズには,8キロバイトまたは16キロバイトを指定してください。
(3) テキストインデクスを格納するデータ用DBエリアの場合
ページサイズには,8キロバイトを指定してください。
(4) レンジインデクスを格納するデータ用DBエリアの場合
ページサイズには,最大値である32キロバイトを指定してください。