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Hitachi Advanced Data Binder システム構築・運用ガイド


19.9.2 インデクスの運用(コールドスタンバイ構成の場合)

ここでは,コールドスタンバイ構成の場合の,B-treeインデクス,テキストインデクスおよびレンジインデクスの運用について説明します。

コールドスタンバイ構成の場合,B-treeインデクス,テキストインデクスおよびレンジインデクスの運用のうち,次の運用項目ではコールドスタンバイ構成特有の運用が必要となります。

上記以外については,コールドスタンバイ構成ではない場合と同じです。「11.3 インデクスの運用」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) B-treeインデクスの未完状態を解除する方法(コールドスタンバイ構成の場合)

adbimportコマンドまたはadbidxrebuildコマンドの実行中に系切り替えが発生した場合,B-treeインデクスは未完状態となります。この場合,新しく実行系となった系でコマンドを再実行してください。

なお,次に示すファイルシステムが,両方の系から同一のパスで参照できる場合は,コマンドを再実行する際に,中断した処理の続きから実行できます。

B-treeインデクスの未完状態については,「16.9.1 B-treeインデクスが未完状態になったときの対処方法」を参照してください。

重要

作業用一時ファイルを格納するファイルシステムを系切り替え対象としない場合は,実行系と待機系から同じファイルシステムを参照できません。そのため,コマンドの中断時または中断後に系切り替えが発生した場合,切り替え先の系でコマンドを再実行しても,中断したコマンドの続きを実行できません。その場合は,「16.2.4 adbimportコマンドまたはadbidxrebuildコマンドが再実行できない場合の対処方法」を参照して対処してください。

(2) テキストインデクスの未完状態を解除する方法(コールドスタンバイ構成の場合)

adbimportコマンドまたはadbidxrebuildコマンドの実行中に系切り替えが発生した場合,テキストインデクスは未完状態となります。この場合,新しく実行系となった系でコマンドを再実行してください。

なお,次に示すファイルシステムが,両方の系から同一のパスで参照できる場合は,コマンドを再実行する際に,中断した処理の続きから実行できます。

テキストインデクスの未完状態については,「16.10.1 テキストインデクスが未完状態になったときの対処方法」を参照してください。

重要

作業用一時ファイルを格納するファイルシステムを系切り替え対象としない場合は,実行系と待機系から同じファイルシステムを参照できません。そのため,コマンドの中断時または中断後に系切り替えが発生した場合,切り替え先の系でコマンドを再実行しても,中断したコマンドの続きを実行できません。その場合は,「16.2.4 adbimportコマンドまたはadbidxrebuildコマンドが再実行できない場合の対処方法」を参照して対処してください。

(3) レンジインデクスの未完状態を解除する方法(コールドスタンバイ構成の場合)

adbidxrebuildコマンドの実行中に系切り替えが発生した場合,レンジインデクスは未完状態となります。この場合,新しく実行系となった系でコマンドを再実行してください。

なお,次に示すファイルシステムが,両方の系から同一のパスで参照できる場合は,コマンドを再実行する際に,中断した処理の続きから実行できます。

レンジインデクスの未完状態については,「16.11.1 レンジインデクスが未完状態になったときの対処方法」を参照してください。

重要

作業用一時ファイルを格納するファイルシステムを系切り替え対象としない場合は,実行系と待機系から同じファイルシステムを参照できません。そのため,コマンドの中断時または中断後に系切り替えが発生した場合,切り替え先の系でコマンドを再実行しても,中断したコマンドの続きを実行できません。その場合は,「16.2.4 adbimportコマンドまたはadbidxrebuildコマンドが再実行できない場合の対処方法」を参照して対処してください。