インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option Version 8

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3.3.1 システム共通定義およびサーバ定義の変更

<この項の構成>
(1) システム共通定義(pdsys)の変更
(2) サーバ定義の変更

(1) システム共通定義(pdsys)の変更

システム共通定義(pdsys)の変更は,HiRDB管理者が,HiRDBを正常終了させたあとに実施します。複数のサーバマシンでHiRDBシステムを構成している場合は,すべてのHiRDBサーバマシンでシステム共通定義を変更します。オペランドの詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム定義」を参照してください。

(a) インナレプリカ関連の定義

インナレプリカ関連の定義として,オペランドの追加とオペランドの指定値の見直しをします。

オペランドの追加
HiRDBのシステム共通定義(pdsys)ファイルに,次のオペランドを追加します。
  • pd_inner_replica_control
    システム内でインナレプリカグループを最大で幾つまで定義・作成できるようにするかを定義します。このオペランドを追加することによって,インナレプリカ機能を使用する宣言となります。
  • pd_lv_mirror_use
    論理ボリューム管理のミラーリング機能を使用するかどうかを指定します。

オペランド指定値の見直し(変更)
システム内で作成できるRDエリア数,HiRDBファイル数を指定する次のオペランドの値を見直す必要があります。
  • pd_max_rdarea_no
  • pd_max_file_no
    これらのオペランドの指定値を,レプリカRDエリア数を考慮して見直す必要があります。システム用のRDエリアの数,HiRDBファイル数も含めた値を指定します。

次に,これらのオペランドの指定例を示します。

追加・変更するオペランドの指定例
 
pd_inner_replica_control = 10
pd_lv_mirror_use = N
:
pd_max_rdarea_no = 50
pd_max_file_no = 100
:
pd_indexlock_mode = NONE
 

なお,オペランド「pd_inner_replica_control」を追加すると,自動的に,排他制御にインデクスキー値を使用するかどうかを設定するオペランド「pd_indexlock_mode」は,インデクスキー値で排他をしない(NONE)設定になります。オペランド「pd_indexlock_mode」の指定値にかかわらず設定されます。

(b) グローバルバッファの割り当て

定義・作成するレプリカRDエリアへ,グローバルバッファを割り当てる必要があります。グローバルバッファの割り当ては,HiRDBのシステム共通定義(pdsys)ファイル内に,オペランド「pdbuffer」で指定します。次に,このオペランドの指定例を示します。

オペランドの指定例
 
pdbuffer -a gbufrp01 -r RD01_GN1 -n 50
pdbuffer -a gbufrp02 -r RD02_GN1 -n 100
 
レプリカRDエリア:RD01_GN1にグローバルバッファ:gbufrp01を,レプリカRDエリア:RD02_GN1にグローバルバッファ:gbufrp02を割り当てます。

(2) サーバ定義の変更

バックエンドサーバまたはシングルサーバの排他制御で使用する(同時実行トランザクション数の排他資源として使用する)共用メモリサイズ(単位:キロバイト)を見直す必要があります。HiRDB/パラレルサーバの場合は,サーバごとに共用メモリサイズを見直します。「2.3(2) 共用メモリサイズの見積もり」で見直した値を,シングルサーバ定義またはバックエンドサーバ定義内のオペランド「pd_lck_pool_size」に指定してください。

変更するオペランドの指定例
 
pd_lck_pool_size = 2048
 

シングルサーバ定義またはバックエンドサーバ定義の変更は,HiRDB管理者が,HiRDBを正常終了させたあとに実施します。複数のサーバマシンでHiRDBシステムを構成している場合は,すべてのHiRDBサーバマシンでバックエンドサーバ定義を変更します。オペランドの詳細については,マニュアル「HiRDB Version 8 システム定義」を参照してください。