インナレプリカ機能 HiRDB Staticizer Option Version 8
レプリカを作成する前に,ディスク容量,共用メモリのサイズを見積もる必要があります。ここでは,それぞれの見積もり方法について説明します。
インナレプリカ機能を使用する場合,次の三つの領域(RDエリア)の見積もりが必要です。
レプリカの作成時には,レプリカ作成対象のユーザ用RDエリアまたはユーザLOB用RDエリアと同じだけの容量が,レプリカの数だけ必要になります。作成するレプリカの数を考慮した容量を確保してください。また,レプリカ作成対象となるユーザ用RDエリアまたはユーザLOB用RDエリアを新規に作成する場合は,作成するレプリカRDエリアの数を考慮して,ユーザ用RDエリアまたはユーザLOB用RDエリアの容量を見積もってください。ユーザ用RDエリアまたはユーザLOB用RDエリアの容量計算には,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」に記載されている見積もり式を使います。
レプリカを作成すると,オリジナルとレプリカのRDエリアの情報,レプリカの世代番号などがマスタディレクトリ用RDエリアへ登録されます。このため,作成するレプリカRDエリアの数などを考慮し,このRDエリアに必要な容量を見積もる必要があります。容量計算には,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」に記載されている見積もり式を使用してください。
レプリカを作成すると,レプリカRDエリア内のユーザ表の定義情報が,オリジナルRDエリア内のユーザ表と同様に,データディクショナリ用RDエリアへ登録されます。このため,作成するレプリカRDエリアの数などを考慮し,このRDエリアに必要な容量を見積もる必要があります。容量計算には,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」に記載されている見積もり式を使用してください。
ユーザ用RDエリアには,追い付き状態管理表,およびその表に定義するインデクスを格納します。したがって,ディスク所要量は,表の格納ページ数とインデクスの格納ページ数のそれぞれで必要となるセグメント数の和(2セグメント以上)となります。
インナレプリカ機能を使用する場合,ログに拡張情報が付加されます。さらに,更新可能なオンライン再編成を行う場合,データベースの静止化から追い付き反映処理の完了までは,追い付き反映用のログが出力されるため,2倍のログが出力されます。そのため,インナレプリカ機能を使用する場合のシステムログファイルの総容量は,使用しない場合より多く準備する必要があります。
システムログファイルの容量の見積もりについては,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2016, Hitachi, Ltd.