スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)
障害発生時のシステムの処理とHiRDB管理者の処置を次の表に示します。
表26-52 障害発生時のシステムの処理とHiRDB管理者の処置(系切り替え機能使用時)
障害の種類 | システムの処理 | HiRDB管理者の処置 | |
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サーバ障害が発生しました(HiRDBだけが異常終了しました)。 | サーバモードの場合 | HAモニタ又はHitachi HA Toolkit Extensionのswitchtypeオペランド※1の指定に従います。 | 出力されたメッセージを参照して,障害原因を調査します。「19.障害が発生したときの対処方法」を参照して対策してください。 |
モニタモードの場合 | 系を切り替えません。障害が発生した系でHiRDBを再開始します。 | ||
系障害が発生しました。 | 系を切り替えて,切り替え先の系でHiRDBを再開始します。ただし,系障害の種類によっては系を切り替えないこともあります。系を切り替えるかどうかはクラスタソフトウェアの仕様に依存します。クラスタソフトウェアのマニュアルを参照してください。 | 出力されたメッセージを参照して,障害原因を調査します。「19.障害が発生したときの対処方法」又は障害原因のマニュアルを参照して対策してください。 | |
HiRDBの再開始処理に失敗しました。 | サーバモードの場合 | HAモニタ又はHitachi HA Toolkit Extensionのswitchtypeオペランド※1の指定に従います。 | |
モニタモードの場合 | pd_ha_restart_failureオペランド※2の指定に従います。 | ||
系切り替え処理に失敗しました。 | システムを停止します。 |
系切り替えが発生すると,VERITAS Cluster Serverは実行系のリソースを親リソースから順にすべてオフラインにした後に,待機系のリソースを子リソースから順にオンラインにします。予期しない系切り替えが発生した場合には,次に示す対処をして必要に応じて実行系を元のサーバマシンに戻してください。
HiRDBが異常終了した場合は実行系でHiRDBを再開始します。また,HiRDB_xタイプリソースのダミーファイルを削除した場合は,リソースは障害状態となるためHiRDBは強制終了します。その場合の対処手順を次に示します。
障害対策後,計画系切り替えで正規BESユニットに系を切り戻してください(代替中から正常状態に戻してください)。計画系切り替えの方法については,「26.14.2 1:1スタンバイレス型系切り替え機能の場合」を参照してください。
障害対策後,計画系切り替えで正規ユニットに系を切り戻してください(待機中から正常状態に戻してください)。計画系切り替えの方法については,「26.14.3 影響分散スタンバイレス型系切り替え機能の場合」を参照してください。
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