スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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14.1.5 例題3(インデクスの再編成中にRDエリアの容量不足が発生した場合:ログレスモードで実行した場合)

インデクスの再編成中にインデクス格納RDエリアの容量不足でpdrorgコマンドが異常終了しました。

<この項の構成>
(1) インデクス格納RDエリアを再初期化します
(2) pdholdコマンドでインデクス格納RDエリア及び表格納RDエリアを閉塞します
(3) pdrorgコマンドでインデクスを再作成します
(4) インデクス格納RDエリア及び表格納RDエリアのバックアップを取得します
(5) pdrelsコマンドでインデクス格納RDエリア及び表格納RDエリアの閉塞を解除します

(1) インデクス格納RDエリアを再初期化します

インデクス格納RDエリアは障害閉塞状態になっています。したがって,pdmodコマンドでインデクス格納RDエリアを再初期化して,障害閉塞状態を解除します。このとき,一緒にインデクス格納RDエリアの容量を大きくします。RDエリアの再初期化方法については,「15.4 RDエリアの容量を大きく,又は属性を変更する方法(RDエリアの再初期化)」を参照してください。

(2) pdholdコマンドでインデクス格納RDエリア及び表格納RDエリアを閉塞します

 
pdhold -r RDAREA1,RDAREA2
 

(3) pdrorgコマンドでインデクスを再作成します

再初期化したRDエリア内のすべてのインデクスを再作成する必要があります。

 
pdrorg -k ixrc -t TABLE01 /pdrorg/rorg01
 

〔説明〕
-k:インデクスを再作成するためixrcを指定します。
-t:インデクスを定義した表の名称を指定します。
/pdrorg/rorg01:pdrorgコマンドの制御文情報ファイル名を指定します。制御文情報ファイルの指定例を次に示します。
 
idxname name=INDEX01
idxwork bes1 /pdrorg
sort bes1 /tmp/sortwork/,8192
 
INDEX01:インデクス識別子
bes1:インデクス情報ファイルを作成するサーバ名(HiRDB/パラレルサーバの場合に指定します)
/pdrorg:インデクス情報ファイルを作成するディレクトリ名
bes1:ソート用ワークファイルを作成するサーバ名(HiRDB/パラレルサーバの場合に指定します)
/tmp/sortwork/:ソート用ワークディレクトリ名

(4) インデクス格納RDエリア及び表格納RDエリアのバックアップを取得します

インデクス格納RDエリア及び表格納RDエリア(RDAREA1及びRDAREA2)のバックアップを取得します。バックアップの取得方法については,「6.4.8 例題8(RDエリア単位にバックアップを取得する場合)」を参照してください。

(5) pdrelsコマンドでインデクス格納RDエリア及び表格納RDエリアの閉塞を解除します

 
pdrels -r RDAREA1,RDAREA2
 

 

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。