スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

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6.4.8 例題8(RDエリア単位にバックアップを取得する場合)

HiRDBの稼働中に,RDエリア(rdarea01,rdarea02)のバックアップを取得します。

<この項の構成>
(1) バックアップ取得対象のRDエリアをpdhold -cコマンドで閉塞かつクローズ状態にします
(2) バックアップ取得対象RDエリアがあるサーバのシステムログファイルをpdlogswapコマンドでスワップさせます
(3) pdcopyコマンドでRDエリア単位のバックアップを取得します
(4) pdrels -oコマンドでRDエリアの閉塞を解除してオープンします

(1) バックアップ取得対象のRDエリアをpdhold -cコマンドで閉塞かつクローズ状態にします

この操作は,バックアップ取得モードにx(参照・更新不可能モード)を指定する場合に必要です。バックアップ取得モードにr(参照可能モード)又はs(更新可能モード)を指定する場合は,この操作は必要ありません。

 
pdhold -r rdarea01,rdarea02 -c 
 

(2) バックアップ取得対象RDエリアがあるサーバのシステムログファイルをpdlogswapコマンドでスワップさせます

データベース回復時に必要なシステムログを物理的に分けるために,システムログファイルをスワップさせます。(3)で取得するバックアップを使用してRDエリアを回復する場合は,これ以降に取得したシステムログ(これ以降,現用になったファイルのシステムログ)が入力情報になります。

 
pdlogswap -d sys -s bes1 -w
 

(3) pdcopyコマンドでRDエリア単位のバックアップを取得します

 
pdcopy -m /rdarea/mast/mast01 -M x -r rdarea01,rdarea02
-b /pdcopy/backup01 -p /pdcopy01
 

〔説明〕
-m:マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称を指定します。
-M:バックアップ取得モードに参照・更新不可能モードを指定します。
-r:RDエリア(rdarea01,rdarea02)のバックアップを取得することを指定します。
-b:バックアップファイル名を指定します。
-p:pdcopyコマンドの実行結果リストの出力ファイル名を指定します。

備考
自動ログアンロード機能を使用している場合は,pdlogatulコマンドを実行してバックアップ取得時点の現用システムログファイルに対するアンロードログファイル名を記録しておいてください。

(4) pdrels -oコマンドでRDエリアの閉塞を解除してオープンします

この操作は,バックアップ取得モードにx(参照・更新不可能モード)を指定する場合に必要です。バックアップ取得モードにr(参照可能モード)又はs(更新可能モード)を指定する場合は,この操作は必要ありません。

 
pdrels -r rdarea01,rdarea02 -o
 

 

コマンドの実行後,実行結果が正しいかどうか確認することをお勧めします。コマンドの実行結果の確認方法については,マニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。