スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 システム運用ガイド(UNIX(R)用)

[目次][索引][前へ][次へ]

12.1 表をほかのHiRDBシステムに移行する方法

ディクショナリ搬出入ユティリティ,データベース再編成ユティリティ,及びデータベース作成ユティリティを使用して,現在使用している表をほかのHiRDBシステムに移行できます。この機能を使用すると,次に示すことができます。

次の表に示すように,表をほかのHiRDBに移行する方法は二つあります。

表12-1 表の移行方法

条件 移行方法
移行元システムと移行先システムのRDエリア構成 プラグインが提供する抽象データ型の列の有無
同じ なし 表定義情報と表データを同時に移行する。
あり 表定義情報と表データを別々に移行する。
異なる なし
あり

それぞれの移行方法について,説明します。

表定義情報と表データを同時に移行する方法
実行者 HiRDB管理者,及び表の所有者
データベース再編成ユティリティ及びデータベース作成ユティリティを使用して,表定義情報と表データを同時に移行する方法です。移行できる情報や詳細については,「12.1.2 表定義情報と表データを同時に移行する方法」を参照してください。

表定義情報と表データを別々に移行する方法
実行者 HiRDB管理者
ディクショナリ搬出入ユティリティ,データベース再編成ユティリティ,及びデータベース作成ユティリティを使用して,表定義情報と表データを別々に移行する方法です。表データを移行する場合,条件によって次のどちらかの方法で移行します。
  • データベース再編成ユティリティで移行元システムから表データをアンロードし,移行先システムへリロード
  • データベース再編成ユティリティで移行元システムから表データをアンロードし,データベース作成ユティリティで移行先システムへデータロード
移行できる情報や詳細については,「12.1.3 表定義情報と表データを別々に移行する方法」を参照してください。
<この節の構成>
12.1.1 表をほかのHiRDBシステムに移行する前に
12.1.2 表定義情報と表データを同時に移行する方法
12.1.3 表定義情報と表データを別々に移行する方法
12.1.4 例題1(表定義情報と表データを同時に移行する場合)
12.1.5 例題2(表単位に定義情報とデータを別々に移行する場合)
12.1.6 例題3(スキーマ単位に表を移行する場合)
12.1.7 別スキーマに表を移行する場合の制御文ファイルの例
12.1.8 例題4(エンディアンが異なるシステムに,バイナリデータを含む表を移行する場合)
12.1.9 例題5(固定長文字データの列の定義長を拡張して,表を移行する場合)
12.1.10 インポート時に障害が発生した場合の対処方法