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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/J編


2.11 トラブルシュート機能

TP1/Client/Jは,トラブルシュート機能として,UAPトレース,データトレース,エラートレース,メモリトレース,メソッドトレース,デバッグトレース,性能解析トレース,および性能検証用トレースを取得できます。

UAPトレース,データトレース,エラートレース,およびメソッドトレースはファイルに出力されます。メモリトレースはCUPで用意したString型の配列に格納されます。デバッグトレースは,TP1/Client/Jのメモリ内に取得されます。また,TP1/Client/Jの提供するメソッドが例外を返した場合は,ファイルまたは標準出力に出力されます。性能解析トレースはCosminexus Application Server上で,性能検証用トレースはTP1/Server上で出力します。なお,TP1/Client/Jは各トレースのファイル出力時に排他制御をしているため,マルチスレッドで作成されたCUPの場合,出力頻度の高いUAPトレース,データトレース,およびメソッドトレースの出力先を同一にすると,スループットが劣化するおそれがあります。この場合は,スレッド単位でトレースファイルの出力先を分けて,この現象を回避してください。

Javaアプレットの場合,Javaのセキュリティの制約で,UAPトレース,データトレース,エラートレース,メソッドトレース,および性能検証用トレースは使用できません。また,性能解析トレースは取得できません。

Javaサーブレットの場合,使用するアプリケーションサーバによっては,セキュリティの制約で使用できないトレースがあります。Javaサーブレットのセキュリティの制約の詳細については,アプリケーションサーバのマニュアルを確認してください。

トレースを出力する場合,環境変数TZにタイムゾーンを設定してください。設定していないと,トレース情報の時刻が正しく出力されません。

〈この節の構成〉