2.11.6 デバッグトレース
デバッグトレース情報は,通常TP1/Client/J内のメモリバッファに取得され,例外を返した場合だけデバッグトレースファイルに出力します。デバッグトレースファイルは,Java VMを実行するユーザのホームディレクトリ下のTP1clientJディレクトリに,dcCltXXXXXXXXXXXX.dmp(XXXXXXXXXXXX:タイムスタンプ)というファイル名で出力します。
デバッグトレースファイルを出力する時点で,デバッグトレースファイルの総数が,TP1/Client/J環境定義のdccltdbgtrcfilecountオペランドで指定したファイル数を超える場合は,更新日時の最も古いファイルを削除します。デバッグトレースファイルの総数が,(dccltdbgtrcfilecountオペランドで指定したファイル数−1)となるまで既存のデバッグトレースファイルを削除します。
CUPをJavaアプレットとして動作させる場合,古いデバッグトレースファイルの削除に失敗した場合など,デバッグトレースをファイルに出力できないときは,標準出力に出力します。標準出力に出力された場合,ブラウザなどの機能でJavaコンソールを開けば,デバッグトレース情報を参照できます。
デバッグトレースファイルの最大ファイルサイズは1メガバイトです。デバッグトレースの出力時にファイルサイズが1メガバイトを超える場合は,それまでのデバッグトレース情報を削除してから同じファイルに出力します。そのため,それまでのデバッグトレース情報は出力しません。
デバッグトレースの出力形式を次に示します。
(ttt)yyyy/mm/dd hh:mm:ss.uuu MethodName = nnnnnnnnnnnnnnnnnnnn(ii) Location = lll ADDRESS +0 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 +a +b +c +d +e +f 0123456789abcdef 00000000 00 00 00 00 c7 0b 49 17 00 00 00 00 00 06 00 05 ......|.........
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ttt:スレッドID
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yyyy/mm/dd hh:mm:ss.uuu:デバッグトレースを取得した日時
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nnnnnnnnnnnnnnnnnnnn:実行メソッド名
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ii:インスタンスID
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lll:出入口種別
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ADDRESS以降の文字列:デバッグトレース情報