2.11.5 メソッドトレース
メソッドトレース情報は,setMethodTraceModeメソッドのTrcPath引数,またはTP1/Client/J環境定義のdcmethodtracepathオペランドで指定したディレクトリに,dcmtd1.trcおよびdcmtd2.trcというファイル名で出力します。ファイルのサイズはsetMethodTraceModeメソッドのsize引数,またはTP1/Client/J環境定義のdcmethodtracesizeオペランドで指定します。
TP1Clientクラス内では多くの内部メソッドが実行されます。メソッドトレースは,これらの内部メソッドの実行順序や実行時刻をファイルに出力します。Java環境では障害時に取得できる情報が少ないため,どのような内部処理の延長で障害が発生したかを原因調査の材料にします。
メソッドトレースファイルの出力形式を次に示します。
yyyy/mm/dd hh:mm:ss.uuu Location = lll ThreadName = ttt MethodName = nnnnnnnnnnnnnnnnnnnn ADDRESS +0 +1 +2 +3 +4 +5 +6 +7 +8 +9 +a +b +c +d +e +f 0123456789abcdef 00000000 00 00 00 00 c7 0b 49 17 00 00 00 00 00 06 00 05 ......|.........
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yyyy/mm/dd hh:mm:ss.uuu:メソッドトレースを取得した日時
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lll:出入口種別
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ttt:実行スレッド名
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ADDRESS以降の文字列:呼び出したメソッド名