Dynamic Link Manager Software ユーザーズガイド(Linux®用)

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3.7.2 ブートディスク環境へHDLMをインストールする手順の概要

ブートディスク環境へHDLMをインストールする手順について,概要を説明します。

この項の構成
(1) HDLMデバイスをブートディスクとして使用するための設定
(2) HDLMデバイスをブートディスクとして使用している環境でのアップグレードインストール
(3) HDLMデバイス上の論理ボリューム(LVM2)をブートディスクとして使用するための設定
(4) HDLMデバイス上の論理ボリューム(LVM2)をブートディスクとして使用している環境でのアップグレードインストール

(1) HDLMデバイスをブートディスクとして使用するための設定

SCSIデバイスを使用したブートディスク環境へHDLMを新規インストールするための手順について,概要を説明します。詳細については,「3.7.3 HDLMデバイスをブートディスクとして使用するための設定」を参照してください。

  1. LABELの使用の有無を確認して,使用している場合は解除します。
    HDLMの環境では,LABELに設定した値からSCSIデバイスを特定できないため,HDLMを使用する場合は,設定を解除する必要があります。「3.7.3 HDLMデバイスをブートディスクとして使用するための設定」の手順1から手順16を参照してください。
  2. HDLMをインストールします。
    3.7.3 HDLMデバイスをブートディスクとして使用するための設定」の手順17を参照してください。
  3. 設定ファイルを編集して,HDLMデバイスをブートディスクとして使用するための設定をします。
    設定ファイルを編集したあとで,ホストを再起動して設定を有効にします。「3.7.3 HDLMデバイスをブートディスクとして使用するための設定」の手順18から手順34を参照してください。

これらの手順を実行すると,SCSIデバイスを使用したブートディスク環境へHDLMを新規インストールできます。

(2) HDLMデバイスをブートディスクとして使用している環境でのアップグレードインストール

SCSIデバイスを使用したブートディスク環境へHDLMをアップグレードインストールするための手順について,概要を説明します。詳細については,「3.7.4 HDLMデバイスをブートディスクとして使用している環境でのアップグレードインストール」を参照してください。

  1. 設定ファイルを編集して,SCSIデバイスが設定された状態でOSを起動する定義に変更します。
    変更前は,HDLMが設定された状態でOSを起動する定義になっています。「3.7.4 HDLMデバイスをブートディスクとして使用している環境でのアップグレードインストール」の手順1から手順16を参照してください。
  2. HDLMをアップグレードインストールします。
    3.7.4 HDLMデバイスをブートディスクとして使用している環境でのアップグレードインストール」の手順17を参照してください。
  3. HDLMデバイスをブートディスクとして使用するための設定をします。
    設定ファイルをアップグレードインストールを実施する前の状態に戻します。「3.7.4 HDLMデバイスをブートディスクとして使用している環境でのアップグレードインストール」の手順18から手順32を参照してください。

これらの手順を実行すると,SCSIデバイスを使用したブートディスク環境へHDLMをアップグレードインストールできます。

(3) HDLMデバイス上の論理ボリューム(LVM2)をブートディスクとして使用するための設定

SCSIデバイス上の論理ボリューム(LVM2)を使ったシングルパス構成のブートディスクの環境を,HDLMデバイス上の論理ボリュームを使ったマルチパス構成のブートディスク環境に移行する手順について,概要を説明します。詳細については,「3.7.5 HDLMデバイス上の論理ボリューム(LVM2)をブートディスクとして使用するための設定」を参照してください。

  1. LABELの使用の有無を確認して,使用している場合は解除します。
    HDLMの環境では,LABELに設定した値からSCSIデバイスを特定できないため,HDLMを使用する場合は,設定を解除する必要があります。「3.7.5 HDLMデバイス上の論理ボリューム(LVM2)をブートディスクとして使用するための設定」の手順1から手順9を参照してください。
  2. HDLMをインストールします。
    3.7.5 HDLMデバイス上の論理ボリューム(LVM2)をブートディスクとして使用するための設定」の手順10を参照してください。
  3. 設定ファイルを編集して,HDLMデバイスをブートディスクとして使用するための設定をします。
    設定ファイルを編集したあとで,ホストを再起動して設定を有効にします。「3.7.5 HDLMデバイス上の論理ボリューム(LVM2)をブートディスクとして使用するための設定」の手順11から手順27を参照してください。

これらの手順を実行すると,HDLMデバイス上の論理ボリュームを使ったマルチパス構成のブートディスク環境に移行できます。

(4) HDLMデバイス上の論理ボリューム(LVM2)をブートディスクとして使用している環境でのアップグレードインストール

HDLMデバイス上の論理ボリューム(LVM2)を使ったマルチパス構成のブートディスクの環境でHDLMをアップグレードインストールするための手順について,概要を説明します。詳細については,「3.7.6 HDLMデバイス上の論理ボリューム(LVM2)をブートディスクとして使用している環境でのアップグレードインストール」を参照してください。

  1. 設定ファイルを編集して,SCSIデバイスが設定された状態でOSを起動する定義に変更します。
    変更前は,HDLMが設定された状態でOSを起動する定義になっています。「3.7.6 HDLMデバイス上の論理ボリューム(LVM2)をブートディスクとして使用している環境でのアップグレードインストール」の手順1から手順20を参照してください。
  2. HDLMをアップグレードインストールします。
    3.7.6 HDLMデバイス上の論理ボリューム(LVM2)をブートディスクとして使用している環境でのアップグレードインストール」の手順21を参照してください。
  3. HDLMデバイスをブートディスクとして使用するための設定をします。
    設定ファイルをアップグレードインストールを実施する前の状態に戻します。「3.7.6 HDLMデバイス上の論理ボリューム(LVM2)をブートディスクとして使用している環境でのアップグレードインストール」の手順22から手順38を参照してください。

これらの手順を実行すると,HDLMデバイス上の論理ボリューム(LVM2)を使ったマルチパス構成のブートディスクの環境でHDLMをアップグレードインストールできます。

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