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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


6.5.4 DBキューイベント通知メッセージ送受信用コネクション

DBキューイベント通知メッセージ送受信用コネクションの確立方法には,TP1/EEがサーバとしてコネクション確立要求を受け付ける場合と,TP1/EEがクライアントとしてコネクション確立要求をする場合があります。

〈この項の構成〉

(1) TP1/EEがサーバとしてコネクション確立要求を受信する場合

クライアントは,サービスグループ情報関連定義のmysvgdef定義コマンドの-hオプションで指定したTP1/EEの受信スレッドポートに対してコネクション確立要求をします。確立したコネクションは,DBキューイベント通知メッセージを受信したあとも解放されないで保持されます。

受け付けたコネクション数が最大コネクション数(サービスグループ情報関連定義のmysvgdef定義コマンドの-sオプションで指定)を超えた場合,TP1/EEは超過したコネクション確立要求を受け付けません。

(2) TP1/EEがクライアントとしてコネクション確立要求を送信する場合

TP1/EEがクライアントとしてコネクション確立要求を送信する場合,TP1/EEサービス定義でイベント通知メッセージ送信先を指定しておくか,またはDBキュー表でイベント通知メッセージ送信先を管理する必要があります。

(a) TP1/EEサービス定義でイベント通知メッセージ送信先を指定しておく方法

この方法には,サービスグループ情報関連定義またはDBキュー機能関連定義を使用します。

■ サービスグループ情報関連定義を使用する場合

TP1/EEは,DBキューイベント通知メッセージの送信時に,サービスグループ情報関連定義のeesvgdef定義コマンドの-hオプションに指定しておいた次に示すどちらかのポートに対して,コネクション確立要求をします。

  • TP1/EEのDBキュー受信スレッドポート

  • Cosminexus Reliable Messagingの共用キューを使用して,複数システム間でのアプリケーション連携をする場合のイベント受信用ポート

RPC関連定義のrpc_connect_errmsgオペランドにYを指定した場合は,コネクション確立失敗時にKFSB40322-Eメッセージを出力します。

確立したコネクションは,TP1/EEがDBキューイベント通知メッセージを送信したあとも解放されないで保持されます。一つのホスト下で使用できる最大コネクション数は,サービスグループ情報関連定義のeesvgdef定義コマンドの-sオプションで指定します。また,コネクションの確立は,サービスグループ情報関連定義のeesvgdef定義コマンドの-aオプションによってTP1/EE起動時に行うこともできます。

■ DBキュー機能関連定義を使用する場合

TP1/EEは,DBキューイベント通知メッセージの送信時に,DBキュー機能関連定義のdbqprcdef定義コマンドの-hオプションに指定しておいた次に示すどちらかのポートに対して,TCP/IP共有送信用コネクションの確立要求をします。

  • TP1/EEのDBキュー受信スレッドポート

  • Cosminexus Reliable Messagingの共用キューを使用して,複数システム間でのアプリケーション連携をする場合のイベント受信用ポート

TCP/IP共有送信用コネクションの詳細については,「6.5.5 TCP/IP共有送信用コネクション」を参照してください。

(b) DBキュー表でイベント通知メッセージ送信先を管理する方法

TP1/EEは,DBキューイベント通知メッセージの送信時に,DBキュー表から取得しておいた次に示すどちらかのポートに対して,TCP/IP共有送信用コネクションの確立要求をします。

  • TP1/EEのDBキュー受信スレッドポート

  • Cosminexus Reliable Messagingの共用キューを使用して,複数システム間でのアプリケーション連携をする場合のイベント受信用ポート

TCP/IP共有送信用コネクションの詳細については,「6.5.5 TCP/IP共有送信用コネクション」を参照してください。

DBキュー表でイベント通知メッセージ送信先を管理する方法の詳細については,「6.6.6 DBキュー表によるイベント通知メッセージ送信先の管理」を参照してください。