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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


6.5.5 TCP/IP共有送信用コネクション

TCP/IP上で送信するメッセージが共有して使用するためのコネクションを,TCP/IP共有送信用コネクションといいます。

RPC関連定義のrpc_tcpsend_con_max_cntオペランド,rpc_tcpsend_con_cntオペランド,およびrpc_tcpsend_proc_max_cntオペランドを指定することによって,TCP/IP共有送信用コネクション全体のテーブル領域をあらかじめ確保しておきます。確保しておいたテーブル領域のコネクションを,DBキューイベント通知メッセージなどのTCP/IP上で送信するメッセージが共有して使用できます。

TP1/EEは,TCP/IP上でのメッセージの送信時,送信先に対するコネクションが存在しない場合,または,他スレッドがコネクションを使用している場合,送信先に対してコネクション確立要求をします。確立したコネクションは,TP1/EEがメッセージを送信したあとも解放されないで保持されます。保持したコネクションは,TP1/EEの終了時,または,相手システムからのコネクション解放要求の受け付け時に,解放されます。RPC関連定義のrpc_connect_errmsgオペランドにYを指定した場合は,コネクション確立失敗時にKFSB40322-Eメッセージを出力します。