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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


3.4.4 DBキューの管理

〈この項の構成〉

(1) システム定義によるDBキューの関連づけ

DBキュー機能では,DBキュー機能関連定義の各種定義コマンドを使用して,次の図に示すようなDBキューの関連づけをします。

図3‒29 システム定義によるDBキューの関連づけ

[図データ]

(2) メッセージ書き込み要求時のDBキューとDBキューグループの指定

DBキューにメッセージを書き込むには,ee_dbq_msgput関数を呼び出します。ee_dbq_msgput関数では,メッセージの書き込み先としてDBキューまたはDBキューグループを指定できます。

(a) DBキューの競合回避

DBキューの競合を避けるため,1トランザクションで書き込むDBキュー数を最小にします。

DBキューグループ指定のメッセージ書き込み要求を,1トランザクションで複数回行った場合,一つのDBキューにすべてのメッセージを書き込みます。

また,1トランザクションでDBキューグループ指定とDBキュー指定のメッセージ書き込み要求を行った場合,DBキュー指定で指定したDBキューにDBキューグループ指定で要求したメッセージを書き込みます。1トランザクションで複数のDBキュー指定の書き込み要求を行い,その後DBキューグループ指定の書き込み要求を行った場合,最初にDBキュー指定のメッセージ書き込み要求を行ったDBキューにDBキューグループ指定のメッセージを書き込みます。

(b) DBキューグループ指定で書き込んだメッセージの読み出し処理

DBキューを使用したユーザキューアクセスをしない場合にDBキューグループ指定でメッセージ書き込み要求を行ったときは,TP1/EEが選択した任意のDBキューに書き込みます。DBキューグループ指定でメッセージ書き込み要求を行い,特定のDBキューサービスで処理を行いたい場合は,DBキュー機能関連定義のdbqsrvdef定義コマンドでDBキューサービスを定義する際に,同一DBキューグループのDBキューを指定してください。