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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 TP1/Server Base Enterprise Option 使用の手引


3.4.2 DBキューを使用したAP間通信の概要

DBキューを使用したAP間通信では,同一システム内でのAP間通信,および他システムとのAP間通信(システム間通信)ができます。

〈この項の構成〉

(1) 同一システム内でのAP間通信

TP1/EE内でのAP間通信の場合,メッセージ送信元APのメッセージ書き込み要求を行ったトランザクションのコミットを契機として,DBキューにメッセージを送信します。メッセージ送信先APでは,メッセージ読み出しトランザクション起動時にメッセージを受信します。

DBキューを使用したAP間通信の流れを次の図に示します。

図3‒25 DBキューを使用したAP間通信の流れ

[図データ]

DBキューを使用したAP間通信の詳細については,マニュアル「TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引」のDBキューによるメッセージ制御の説明を参照してください。

(2) 他システムとのAP間通信(システム間通信)

TP1/EE同士,またはTP1/EEとJ2EEとの間で,DBキューを使用してシステム間通信ができます。ただし,Oracleをリソースマネジャとして使用する場合,TP1/EEとJ2EEとの間では,DBキューを使用したシステム間通信はできません。

システム間通信の場合,送信元APとは別のノードに送信先APがあるため,DBキューを共用データベースとして使用します。メッセージ送信元APのメッセージ書き込み要求を行ったトランザクションのコミットを契機として,DBキューにメッセージを送信します。メッセージ送信先APでは,メッセージ読み出しトランザクション起動時にメッセージを受信します。

DBキューを使用したシステム間通信の流れを次の図に示します。

図3‒26 DBキューを使用したシステム間通信の流れ

[図データ]

DBキューを使用したシステム間通信の詳細については,マニュアル「TP1/Server Base Enterprise Option プログラム作成の手引」のDBキューによるメッセージ制御の説明を参照してください。