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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/XMAP3編


TP1/NET/XMAP3固有のシステム定義の種類

OpenTP1のネットワークコミュニケーション定義のうち,TP1/NET/XMAP3に固有の定義の一覧を次の表に示します。

表7‒2 TP1/NET/XMAP3に固有の定義の一覧

定義名

コマンド

オプション・オペランド

定義内容

指定値((値範囲))《省略時解釈値》

MCFマネジャ定義

mcfmcomn(MCFマネジャ共通定義)※1

-m

mapsvname

マッピングサービス名

1〜8文字の英数字

-o

cmdsvname

オンラインコマンドサービス名

1〜8文字の英数字

MCF通信構成定義

共通定義

プロトコル共通のコマンドだけで指定できます。共通のコマンドについては,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

プロトコル固有定義

mcftxp(XMAP3共通定義)

指定数:1

-m

msgkey

次メッセージ要求キー名

((PF1〜PF24,PA1〜PA3,BREAK))《PF2》

timeoutlog

XMAP3 Serverのタイムアウト発生を通知するかどうかを指定

《yes》|no

-o

opcolor

オペレータインジケータのユーザ表示フィールドの表示色

符号なし整数 ((1〜15))《2》

opreverse

オペレータインジケータのユーザ表示フィールドを反転表示するかどうかを指定

yes|《no》

-n

マッピングサービス識別子

1〜8文字の識別子

-g

closebutton

論理端末画面の閉じるボタンを有効にするかどうかを指定

on|《off》

-c

actcnaction

コネクションの確立の動作モード

《serial》|parallel

mcftalccn(コネクション定義の開始)

指定数:1〜512※2

-c

コネクションID

1〜8文字の識別子

-p

プロトコルの種別

xp

-g

sndbuf

メッセージ送信用バッファグループ番号

符号なし整数 ((1〜512))

rcvbuf

メッセージ受信用バッファグループ番号

符号なし整数 ((1〜512))

-e

msgbuf

メッセージ編集用バッファグループ番号

符号なし整数 ((1〜512))

count

メッセージ編集用バッファ数

符号なし整数 ((1〜131070))

-i

コネクションの確立方法

auto|《manual》

-b

bretry

コネクション確立障害時の確立再試行するかどうかを指定

《yes》|no

bretrycnt

コネクション確立障害時の確立再試行回数

符号なし整数 ((0〜65535))《3》(単位:回)

bretryint

コネクション確立障害時の確立再試行間隔

符号なし整数 ((0〜2550))《60》(単位:秒)

-S

svname

接続対象の表示印刷サービス名

1〜14文字の識別子

type

接続対象の表示印刷サービスのサービスタイプ

DSP|PRT

mcftalcle(論理端末定義)

指定数:1〜2048

-l

論理端末名称

1〜8文字の識別子

-t

論理端末の端末タイプ

any

-m

mmsgcnt

メモリ出力メッセージ最大格納数

符号なし整数 ((0〜65535))《0》

dmsgcnt

ディスク出力メッセージ最大格納数

符号なし整数 ((0〜65535))《0》

-k

quekind

出力メッセージの割り当て先

《memory》|disk

quegrpid

キューグループID

1〜8文字の識別子

-G

groupsend

メッセージグループ送信をするかどうかを指定

yes|《no》

-o

aj

メッセージ送信完了ジャーナルを取得するかどうかを指定

《yes》|no

-p

dflmap

デフォルトマップ名

1〜6文字の記号名称

initmap

イニシャライズマップ名

1〜6文字の記号名称

-i

論理端末の自動閉塞解除の要否

《auto》|manual

-a

msgadv

メッセージの送信スケジュール

《auto》|manual

-r

rretry

プリンタ排他再試行をするかどうかを指定

《yes》|no

rretrycnt

プリンタ排他再試行回数

符号なし整数 ((0〜65535))《0》

rretryint

プリンタ排他再試行間隔

符号なし整数 ((0〜255))《5》 (単位:秒)

-g

title

論理端末画面のタイトルバーを表示するかどうかを指定

on|off

《XMAP3 Serverの仮定値》

titlname

論理端末画面のタイトル名

1〜80文字の文字列 《XMAP3 Serverの仮定値》

maxbutton

論理端末画面の最大化ボタンを表示するかどうかを指定

on|off

《XMAP3 Serverの仮定値》

minbutton

論理端末画面の最小化ボタンを表示するかどうかを指定

on|off

《XMAP3 Serverの仮定値》

resize

論理端末画面の表示の大きさを変更するかどうかを指定

yes|no

《XMAP3 Serverの仮定値》

icon

論理端末画面のアイコンを表示するかどうかを指定

yes|no

《XMAP3 Serverの仮定値》

iconname

論理端末画面のアイコン名

1〜16文字の文字列 《XMAP3 Serverの仮定値》

pheight

論理端末画面の縦サイズ

符号なし整数 ((24〜127))《XMAP3 Serverの仮定値》

pwidth

論理端末画面の横サイズ

符号なし整数 ((80〜255))《XMAP3 Serverの仮定値》

wheight

論理端末画面視野枠の縦サイズ

符号なし整数 ((24〜48))《XMAP3 Serverの仮定値》

wwidth

論理端末画面視野枠の横サイズ

符号なし整数 ((4〜160))《XMAP3 Serverの仮定値》

-z

device

機種・モデル

6文字の記号名称

-y

送信完了確認メッセージ数

符号なし整数 ((1〜256))《10》

-x

excnt

プリンタ連続使用メッセージ数

符号なし整数 ((0,5〜256))《0》

-K

keyboard

論理端末画面のキーボード状態

《aptype》|aplock

unlock

論理端末画面のキーボードロック解除のタイミング

《auto》|send

mcftalced(コネクション定義の終了)

指定数:mcftalccnと同数

コネクション定義の終了

MCFアプリケーション定義

mcfaalcap(アプリケーション属性定義)※1

指定数:1〜8192

-n※3

replychk

応答送信チェックをするかどうかを指定

《yes》|no

type

アプリケーションの型

ans|《noans》|cont

tempsize

継続問い合わせ応答用一時記憶データ格納用領域サイズ

符号なし整数 ((1〜32000))《4096》(単位:バイト)

(凡例)

−:該当しません。

注※1

このコマンドのほかのオプションについては,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

注※2

実際に接続できるコネクション数は,XMAP3サーバの接続可能表示印刷サービス数に依存します。

また,1台の端末が無応答になると,一定時間内は該当する通信プロセス配下のほかの端末に対応したコネクションも使用できなくなることがあります。そのため,多数の端末を接続する場合は,通信プロセスを複数にして,1通信プロセス当たりのコネクション数を減らし,影響範囲を限定するよう設計してください。

なお,一つの表示印刷サービスに対して同時に接続できるコネクション数,および一つのコネクション配下で同時に閉塞解除できる画面属性の論理端末数はそれぞれ15までです。

注※3

このオプションのほかのオペランドについては,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

〈このページの構成〉

定義の指定順序

TP1/NET/XMAP3のプロトコル固有定義コマンドの指定順序を,次の図に示します。TP1/NET/XMAP3定義コマンドを指定する場合は,必ずこの順序に従ってください。

図7‒1 TP1/NET/XMAP3のプロトコル固有定義コマンドの指定順序

[図データ]

接続対象が表示サービスの場合,MCF通信構成定義のmcftalccn定義コマンドとmcftalcle定義コマンドとの関係は,1対nです。印刷サービスの場合は,1対1です。