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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/XMAP3編


mcftalccn(コネクション定義の開始)

〈このページの構成〉

形式

mcftalccn   -c コネクションID
            -p xp
            -g "sndbuf=メッセージ送信用バッファグループ番号
                rcvbuf=メッセージ受信用バッファグループ番号"
          〔-e "msgbuf=メッセージ編集用バッファグループ番号
                count=メッセージ編集用バッファ数"〕
          〔-i auto|manual〕
          〔-b "〔bretry=yes|no〕
                〔bretrycnt=コネクション確立障害時の確立再試行回数〕
                〔bretryint=コネクション確立障害時の確立再試行間隔〕"〕
            -S "svname=接続対象の表示印刷サービス名
                type=DSP|PRT"

機能

コネクションに関する環境を定義します。

オプション

●-c コネクションID  〜〈1〜8文字の識別子〉

OpenTP1システム内で,一意となるコネクションIDを指定します。

●-p xp

プロトコルの種別を指定します。

xp

XMAP3プロトコル

●-g

(オペランド)

sndbuf=メッセージ送信用バッファグループ番号  〜〈符号なし整数〉((1〜512))

メッセージ送信用バッファグループ番号を指定します。

バッファグループ定義(mcftbuf -g)のgroupnoオペランドに指定されているバッファグループ番号を指定してください。

rcvbuf=メッセージ受信用バッファグループ番号  〜〈符号なし整数〉((1〜512))

メッセージ受信用バッファグループ番号を指定します。

バッファグループ定義(mcftbuf -g)のgroupnoオペランドに指定されているバッファグループ番号を指定してください。

●-e

(オペランド)

msgbuf=メッセージ編集用バッファグループ番号  〜〈符号なし整数〉((1〜512))

入力,出力メッセージ編集UOCを使用する場合,メッセージ編集用として使用するバッファグループ番号を指定します。このオペランドを省略した場合は,メッセージ編集用バッファは確保されません。

バッファグループ定義(mcftbuf -g)のgroupnoオペランドに指定されているバッファグループ番号を指定してください。

count=メッセージ編集用バッファ数  〜〈符号なし整数〉((1〜131070))

入力,出力メッセージ編集UOCを使用する場合,メッセージ編集用として使用するバッファの数を指定します。

ここで指定したバッファ数が,UOCに編集バッファとして渡されるので,最大セグメント分割数を指定してください。

TP1/NET/XMAP3では,ここに指定した数を入力,出力メッセージ編集UOCに同時に割り当てることがあるので,ここで指定したバッファグループを定義したバッファグループ定義(mcftbuf -g)のcount,およびextendオペランドでの指定値の和は,メッセージ編集用バッファ数の2倍を確保してください。複数コネクションでバッファグループを共用する場合はコネクションごとの和を指定してください。

msgbufオペランドを省略した場合は,このオペランドの指定は無効です。

●-i auto|manual  〜《manual》

OpenTP1システム開始時および再開始時の,コネクションの確立方法を指定します。

auto

OpenTP1システム開始時および再開始時にコネクションを自動的に確立します。

manual

MCF起動後,コネクションを確立します。コネクションの確立は,運用コマンド(mcftactcn)の入力,またはAPI(dc_mcf_tactcn関数)の発行で行います。

●-b

(オペランド)

bretry=yes|no  〜《yes》

コネクション確立時に障害が発生した場合,コネクションの確立再試行をするかどうかを指定します。

yes

コネクションの確立再試行をします。

no

コネクションの確立再試行をしません。

bretrycnt=コネクション確立障害時の確立再試行回数  〜〈符号なし整数〉((0〜65535))《3》(単位:回)

コネクション確立障害時の確立再試行回数を指定します。

このオペランドを省略した場合は,3が設定されます。

0を指定した場合,無限に確立再試行を繰り返します。

bretryオペランドでnoを指定した場合,このオペランドの指定は無効になります。

bretryint=コネクション確立障害時の確立再試行間隔  〜〈符号なし整数〉((0〜2550))《60》(単位:秒)

コネクション確立障害時の確立再試行間隔を指定します。

0を指定した場合,障害が発生するたびにコネクションの確立再試行をします。

bretryオペランドでnoを指定した場合,このオペランドの指定は無効になります。

注意事項

再試行間隔の精度は秒単位です。また,タイマ定義(mcfttim -t)のbtimオペランドで指定する時間の間隔で再試行するかどうかをチェックします。このため,このオペランドで指定した再試行間隔と実際に再試行する時間には秒単位の誤差が生じます。

●-S

(オペランド)

svname=接続対象の表示印刷サービス名  〜〈1〜14文字の識別子〉

接続対象の表示印刷サービス名としてXMAP3 Serverサービス名ファイルで指定したサービス名を指定します。

type=DSP|PRT

接続対象の表示印刷サービスのサービスタイプを指定します。

DSP

表示サービス

PRT

印刷サービス

PRTを指定した場合,MCF通信構成定義のmcftalccn定義コマンドとmcftalcle定義コマンドとの関係は,1対1です。

注意事項

-gオプション,および-eオプションで指定するバッファグループ番号は,バッファグループ定義(mcftbuf)で指定したバッファグループ番号に対応させてください。バッファグループ定義(mcftbuf)でコネクションごとに割り当てる資源の量を次の表に示します。バッファグループ定義(mcftbuf)の詳細については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

表7‒3 バッファグループ定義(mcftbuf)でコネクションごとに割り当てる資源の量

オプション・

オペランド

バッファグループ定義(mcftbuf)-gオプション

length※1

count + extend※2

-g

sndbuf

次に示すどちらか大きい方の値

  • (物理マップのファイルサイズ+メッセージ長※3)のコネクション間での最大値

  • 出力論理メッセージ長※4のコネクション間での最大値

コネクション数×最大セグメント分割数+1

rcvbuf

次に示すどちらか大きい方の値

  • 受信物理メッセージ長※5のコネクション間での最大値

  • 入力論理メッセージ長※6のコネクション間での最大値

(コネクション数+1)×最大セグメント分割数

-e

msgbuf

次に示すうちの最大値

  • (物理マップのファイルサイズ+メッセージ長※3)のコネクション間での最大値

  • 出力論理メッセージ長※4のコネクション間での最大値

  • 受信物理メッセージ長※5のコネクション間での最大値

  • 入力論理メッセージ長※6のコネクション間での最大値

編集用バッファ数×2

注※1

複数コネクションでバッファグループを共用する場合,コネクション間での最大の値を指定します。

注※2

複数コネクションでバッファグループを共用する場合,コネクションごとの和を指定します。

注※3

XMAP3のドローでマップ生成時に出力される結果リスト中の「メッセージ長」です。

注※4

XMAP3のドローでマップ生成時に出力される結果リスト中の「出力マップ長」です。

注※5

次の算出式で求められる値になります。

256+(入力マップ長×3)+入力論理マップのデータ項目数

ただし,値が32768を超える場合は,32768となります。

注※6

XMAP3のドローでマップ生成時に出力される結果リスト中の「入力マップ長」です。