Hitachi Multi Payment Network communications server for Biller

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

7.1.5 再送確認SPP用インターフェース(地方税・地公体料金,一般料金の場合)

ここでは,地方税・地公体料金,一般料金の場合の再送確認用SPPインターフェースの機能および通信形式について説明します。

<この項の構成>
(1) 再送確認SPPの機能
(2) RPC通信形式
(3) 引数

(1) 再送確認SPPの機能

再送確認SPPは,次の順序で再送確認通知電文を処理します。

  1. MPNセンタから再送確認通知電文を受信する
  2. 受信した電文中の情報が消込できるかどうかを判定する
  3. 応答電文を作成する
  4. 作成した応答電文をMPNセンタに返送する
  5. 収納業務プログラムに再送確認通知電文を送信する
  6. 収納業務プログラムから返送された結果応答を受信する
    注※
    再送確認応答電文は,必ず正常応答電文として返送します。

再送確認通知電文の処理の流れを次に示します。

図7-13 再送確認通知電文の処理の流れ(地方税・地公体料金,一般料金の場合)

[図データ]

注※1
消込済みかどうかは,DBの次の項目で判定されます。すべての項目が該当する場合は,消込済みです。
  • 該当する消込情報レコードがある
  • 消込情報の取消フラグがOFFである(取消なし)

注※2
更新または設定される項目を次に示します。

表7-16 DBで更新または設定される項目(再送確認SPP用インターフェース:地方税・地公体料金,一般料金の場合)

項目名 内容説明
消込カウンタ 該当する収納情報の消込回数です。DBで更新されます。
消込情報レコード 消込依頼電文の「お客様番号」,「確認番号」,「納付区分」,「仕向センタコード」,「仕向処理年月日」および「仕向処理通番」によって特定し,DBへ設定されます。なお,「確認番号」は各収納情報の識別番号または請求番号で「確認番号」を決定しています。

注※3
反映される項目を次に示します。

表7-17 DBで反映される項目(再送確認SPP用インターフェース:地方税・地公体料金,一般料金の場合)

項目名 内容説明
結果応答の制御ヘッダー部のリターンコード DBで,該当する消込情報の項目として反映されます。また,消込情報レコードが複数ある場合は,該当するすべてのレコードに反映されます。

(2) RPC通信形式

通信形式を次に示します。

int dc_rpc_call_to(
  struct  DCRPC_BINDING_TBL  *direction,
         char    *group,
         char    *service,
         char    *in,
         DCULONG *in_len,
         char    *out,
         DCULONG *out_len,
         DCLONG  flags )

(3) 引数

引数には,通信サーバfor Billerが設定する引数と,収納業務プログラムが設定する引数があります。

(a) 通信サーバfor Billerが設定する引数

通信サーバfor Billerが設定する引数を次に示します。

表7-18 通信サーバfor Billerが設定する引数(再送確認SPP用インターフェース:地方税・地公体料金,一般料金の場合)

引数 設定値
direction サービスの要求先を特定する検索キーを格納するDCRPC_BINDING_TBL構造体のアドレス
group 通信サーバシステム定義で指定したサービスグループ名
service 通信サーバシステム定義で指定したサービス名
in 下図の形式で電文を設定
in_len inの形式の電文長
out_len out領域の電文長(10,257バイトを設定)
flags DCNOFLAGS

図7-14 通信サーバが送信する電文の形式(再送確認SPP用インターフェース:地方税・地公体料金,一般料金の場合)

[図データ]

(b) 通信サーバfor Billerが設定するリターンコード

消込処理を正常に実行できなかった場合に,仮消込情報として通信サーバfor Billerが設定するリターンコードを次に示します。

表7-19 通信サーバfor Billerが設定するリターンコード(地方税・地公体料金,一般料金の場合)

リターンコード 説明
HMPN9001 収納情報が複数ある場合,設定します。
HMPNA002 設定する場合を次に示します。
  • 金融機関コード,または店舗コードがDBの対象金融機関情報格納用テーブルに登録されているものと不一致の場合※1
  • 税目・料金番号※2,金融機関コード,店舗コード,およびチャネル区分は一致しているが,適用年月日は範囲外の場合※1
HMPNA003 MPN電文のデータ部のお客様番号と,データ解析用のユーザーコールバックでOCR情報およびバーコード情報から取得したお客様番号が不一致の場合,設定します。
HMPNA004 MPN電文のデータ部の確認番号と,データ解析用のユーザーコールバックでOCR情報およびバーコード情報から取得した確認番号が不一致の場合,設定します。
HMPNA010 税目・料金番号※2,金融機関コード,および店舗コードは一致しているが,チャネル区分が不一致の場合※1,設定します。
HMPNA013 金融機関コード,および店舗コードは一致しているが,税目・料金番号※2は不一致の場合,設定します。※1
HMPNA101 入力区分が情報リンク以外で,収納情報がない場合,設定します。

注※1
対象金融機関チェックでエラーの場合です。対象金融機関チェックについては,「1.6.3(1) 対象金融機関チェック」を参照してください。

注※2
税目・料金番号は,地方税・地公体料金の場合だけ設定しています。

(c) 収納業務プログラムが設定する引数

収納業務プログラムが設定する引数を次に示します。

表7-20 収納業務プログラムが設定する引数(再送確認SPP用インターフェース:地方税・地公体料金,一般料金の場合)

引数 設定値
out 下図の形式で電文を設定(通信サーバfor Billerの引数out_lenで設定した電文長(10,257バイト)以上の情報は設定できません)
out_len outの形式の電文長

図7-15 通信サーバが受信する電文の形式(再送確認SPP用インターフェース:地方税・地公体料金,一般料金の場合)

[図データ]