Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
- <この項の構成>
- (1) 形式
- (2) 機能
- (3) オプション
- (4) 終了ステータス
- (5) 注意事項
(1) 形式
gseset { -n | -c | -r | -s | -k } -f 入力ファイル名 [-o 出力先ディレクトリ名]
(2) 機能
次に示すパラメタ,及びカーネルパラメタの変更情報を作成します。
- 初期設定パラメタ
- 構成変更パラメタ
- 再編成パラメタ
- 再構成パラメタ
- カーネルパラメタの変更情報(カーネルパラメタの見積もり値)
(3) オプション
- -n
初期設定パラメタを作成する場合に指定します。
また,この初期設定パラメタを入力して作成されるシステム構成のシステム共通定義,及びカーネルパラメタの見積もり値もファイルに出力されます。データベースの割り当て容量は標準出力に出力されます。
- -c
構成変更パラメタを作成する場合に指定します。
また,この構成変更パラメタを入力して作成されるシステム構成のシステム共通定義,及びカーネルパラメタの見積もり値もファイルに出力されます。
なお,このコマンドを実行する前に,$XODDIR/conf/xodrcファイルを作成しているかどうかを確認してください。作成していない場合は,$XODDIR/conf/xodrcファイルを作成してからこのコマンドを実行してください。
- -r
再編成パラメタを作成する場合に指定します。作成できる再編成パラメタは,再編成用パラメタreorgだけです。インデクスの再作成用パラメタrecreateは作成できません。
なお,システム共通定義,及びカーネルパラメタの見積もり値は出力されません。
- -s
再構成パラメタを作成する場合に指定します。
なお,システム共通定義,及びカーネルパラメタの見積もり値は出力されません。
- -k
カーネルパラメタの変更情報(カーネルパラメタの見積もり値)だけを作成する場合に指定します。
Groupmax運用時に,ユーザ数の増加やシステム構成の変更などによってUNIXカーネルパラメタの変更が必要な場合やGroupmax Version 5以前のバージョンから移行したときには,このパラメタを指定してカーネルパラメタを見積もり直してください。
- -f 入力ファイル名
パラメタを作成するための入力情報を格納したファイルを指定します。
なお,入力情報のサンプルファイルがあります。これを利用して入力情報ファイルを作成してください。サンプルファイルについては,「付録D.9 サンプルファイル」を参照してください。
- -o 出力先ディレクトリ名
作成されたパラメタを格納するファイルのディレクトリ名を指定します。省略すると,カレントディレクトリが仮定されます。出力ファイルの名称は次のとおり固定です。
- 初期設定パラメタを格納するファイル:esetinit
- 構成変更パラメタを格納するファイル:esetcons
- 再編成パラメタを格納するファイル:esetreog
- 再構成パラメタを格納するファイル:esetreco
- システム共通定義を格納するファイル:esetrc
- カーネルパラメタの見積もり値を格納するファイル:esetknl
なお,次に示す場合は,このコマンドを実行したときにエラーとなります。
- ここで指定するディレクトリを作成していない場合
- -n,-c,-r,-s,-kオプションに対応したファイルを格納するディレクトリを指定した場合
- ここで指定するディレクトリ下にファイルがある場合
(4) 終了ステータス
コマンドの終了ステータスを示します。
0 :正常終了
0以外:異常終了
(5) 注意事項
- xodsetupコマンドを実行してから,gsesetコマンドを実行してください。
- gsesetコマンドは,環境変数を設定した後に実行してください。設定する環境変数については,「2.4.2 環境変数の設定」を参照してください。
- 構成変更パラメタと同時に作成されるカーネルパラメタ変更情報ファイルには,増加した値だけが設定されます。既に初期設定パラメタを作成したときに作成されたカーネルパラメタ変更情報ファイルの内容に,構成変更パラメタを作成した時に作成されたカーネルパラメタ変更情報ファイルの内容を追加した値が,Groupmaxで必要なカーネルパラメタの値になります。
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