Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
形 式
xodbrcns -f 再構成パラメタファイル名
機 能
ユーザの使用環境の変化によって構成が不適切となったエリアを指定されたパラメタで作成し直します。再作成の対象となるエリアは,ディクショナリ用エリア,ユーザ用エリア,OIDインデクス用エリア及びインデクス用エリアです。
なお,データベースに障害が発生している場合,データベースのエリアの再作成はできません。
ディクショナリ用,又はユーザ用エリアを再作成する場合,該当するエリアをアンロードし,エリアを再初期化した後にリロードします。リロードするときには,該当するエリアだけでなく,OIDインデクスエリア,エリア内のオブジェクトに付けられたインデクス,及び関連付けられたオブジェクトを格納するエリアも更新します。
OIDインデクス用エリア及びインデクス用のエリアを再作成する場合,該当するエリアを再初期化した後にインデクスを再作成します。インデクスの再作成では,オブジェクトデータを物理順に検索してインデクスの情報を生成し,その情報を基にインデクスを作り直します。
また,xodbrcnsコマンドでは,マスタディレクトリ及びディクショナリエリアも更新します。
コマンドの処理結果は,オブジェクトサーバのホームディレクトリ下のファイル「xodresult」に出力されます。コマンドが正常に終了した場合には,処理結果の末尾に正常終了のメッセージが出力されます。
エラーが発生した場合には,正常終了のメッセージが出力されません。このときには,標準出力に出力されたエラーメッセージを参照して,エラーの原因を取り除き,コマンドを再実行してください。
オプション
-f 再構成パラメタファイル名
再構成パラメタファイル名を255バイト以下のパス名で指定します。
終了ステータス
コマンドの終了ステータスを示します。
0 :正常終了
0以外:異常終了
注意事項
- このコマンドを実行できるのは,オブジェクトサーバのシステム管理者だけです。
- このコマンドでは,再作成するエリア,及びリロードで更新するエリアの更新情報をジャーナルファイルに出力しないため,障害発生時にジャーナルを使ったデータベースの回復ができません。障害に備えてコマンド実行前にデータベースのバックアップを取得してください。また,コマンドが正常終了した場合もその後の障害に備えてバックアップを取得してください。
- このコマンドで作成したアンロードファイルは,データベースの障害時のバックアップには使用できません。データベースの障害を回復するためのバックアップは,xodbckupコマンドを使用して取得しておいてください。
- このコマンドを実行すると再構成パラメタファイルのrecreate -u及び-dオペランドで指定したアンロード用ファイルが作成されます。このファイルは正常終了時には削除されますが,異常終了時には削除されません。そのため異常終了した後に同じアンロード用ファイルを使ってxodbrcnsコマンドを実行するときは,このファイルを削除してください。
- このコマンドが異常終了した場合,その終了メッセージがKFXO57977-Eのときはデータベースが不完全な状態になっています。この場合,再構成パラメタファイルのfileパラメタで指定したファイルが残っていることがあるので削除してください。その後,データベースをバックアップによって回復してください。終了メッセージがKFXO57032-Eのときには,データベースの回復は必要ありません。
- High-end Object Serverでxodbrcnsコマンドの実行後の運用に備えて,システムジャーナルファイルの容量を見直してください。システムジャーナルサービス定義でset形式に「set jnl_unload_check=Y」を指定した場合又はset形式の指定を省略した場合は,必ずシステムジャーナルファイルの容量を見直してください。
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