Groupmax Object Server Version 6  システム管理者ガイド

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4.2 データベースの再編成

データベースの再編成は,データベースにオブジェクトの追加や削除をすることによって生じるデータベースの配置の乱れを直し,適切な配置にします。これによって,オブジェクトのアクセス性能が向上し,データベースのスペース効率が最適になります。また,メッセージとしてKFXO41012-I,KFXO41053-I,KFXO41055-Iが出力されている場合は,データベースの配置の乱れや容量が満杯に近づいている可能性がありますので,「4.3 データベースの状態表示」を参照して使用状況を確認し,必要に応じてデータベースの再編成,構成変更,再構成を行ってください。

データベースを再編成するときの運用については,以下のことを考慮してください。

オブジェクトサーバのエリアの格納領域が不足してデータベースファイルの増分ができない(ディスクに空きがない,又は最大割り当て量に達している)場合,連携するアプリケーションプログラムからのオブジェクト,インデクスキーの追加が発生する操作(メールの送信など)がエラーになりますので,次に示す1と2,又は1と3を実行してください。
  1. OIDインデクスエリア及びインデクスエリアのfileパラメタの-mオペランドを指定しないでください。既に指定している場合は,xodflaltコマンドで最大割り当て量を0に変更して,指定を無効にしてください。これは,Groupmaxのアプリケーションプログラムで使用するインデクスキーは通番キーが多いため,古く追加された削除キーの占めていた領域が再利用されにくく,ファイルが増分されやすいためです。
  2. データベースファイルの増分に備えて,データベースファイルのあるパーティションに常に空き領域を確保してください。各ファイルのサイズやパーティションの空き容量から,ファイルの増分状況やパーティションの空き状況を確認し,必要に応じてxodbreogコマンドを実行してください。
  3. オブジェクトの追加や削除の頻繁なアプリケーション(Groupmax Workflow Server,Groupmax Address/Mail Serverなど)を使用している場合,定期的(日々のバックアップ後,1週間ごと,又は1か月ごとなど)に,xodbreogコマンドを実行してください。Groupmaxサーバ環境設定ユティリティで電子アドレス帳,メール及びワークフローの環境設定をした場合は,運用期間を30日と仮定しています。運用期間ごとにxodbreogコマンドを実行してください。
<この節の構成>
(1) データベースの再編成に使用するコマンド
(2) 手順
(3) xodbreogコマンドの処理結果

(1) データベースの再編成に使用するコマンド

データベースを再編成するには,データベース再編成ユティリティのxodbreogコマンドを使います。また,xodbreogコマンドでインデクスも再作成できます。xodbreogコマンドについては,「8.4 データベースの保守コマンド」を参照してください。

(2) 手順

データベースを再編成するときの手順を説明します。

(a) 再編成パラメタファイルの作成

再編成パラメタファイルは,viなどのエディタを使用してテキスト形式のファイルとして作成します。パラメタには,ファイル名,ディレクトリ名などを記述します。再編成パラメタファイルについては「7.7 再編成パラメタファイル」を参照してください。

なお,Groupmaxサーバ環境設定コマンドを使用すると,再編成パラメタファイルを簡単に作成できます。Groupmaxサーバ環境設定コマンドについては,「付録D Groupmaxサーバ環境設定コマンドによる環境設定」を参照してください。

(b) xodbreogコマンドの実行

xodbreogコマンドを実行して,オブジェクトサーバのデータベースを再編成します。データベースのオブジェクトは,いったんファイルにアンロードされ,再びデータベースに登録されることによって再編成されます。また,インデクスも作り直されます。

xodbreogコマンドの処理結果は,オブジェクトサーバのホームディレクトリ下のファイル「xodresult」に出力されます。xodbreogコマンドが正常に終了した場合には,処理結果の末尾に正常終了のメッセージが出力されます。

エラーが発生した場合には,正常終了のメッセージが出力されません。このときには,標準エラー出力に出力されたエラーメッセージを参照して,エラーの原因を取り除き,xodbreogコマンドを再実行してください。

(3) xodbreogコマンドの処理結果

xodbreogコマンドの処理結果は,オブジェクトサーバのホームディレクトリ下のファイル「xodresult 」に出力されます。「xodresult」という名称のファイルがある場合には,ファイルの末尾に追加して出力されます。ファイルがない場合には,「xodresult」という名称のファイルが新規に作成されます。

図4-5にオブジェクトの再編成及び図4-6にインデクスの再作成の処理結果の出力フォーマットを示します。また図4-5及び図4-6に示した出力フォーマットの項目を表4-3に示します。図4-5及び図4-6と表4-3の図中の文字は対応しています。

図4-5 xodbreogコマンドの処理結果の出力フォーマット(オブジェクトの再編成)

[図データ]

図4-6 xodbreogコマンドの処理結果出力フォーマット(インデクスの再作成)

[図データ]

表4-3 xodbreogコマンドの処理結果の出力項目

図中文字 項目 表示形式
aaa…aaa システムID 10バイト(AIX及びHP-UXの場合は11バイト)
vv-rr バージョン番号・リビジョン番号 5バイト
yy-mm-dd xodbreogコマンド実行開始年月日 西暦の下2けた-月-日
hh:mm:ss xodbreogコマンド実行開始時刻 時:分:秒
bbb…bbb アンロードファイル名 最大175バイト
nnnnn 通番 10進数(左詰め)
ccc…ccc タイプ名 最大95バイト
eee…eee タイプ内の総オブジェクト数 10進数(左詰め)
fff…fff 最大オブジェクト長 単位はバイト。10進数(左詰め)
ggg…ggg ユニバーサル関連名 最大95バイト
iii…iii インデクス名 最大95バイト
jjjj.j アンロードファイルの容量又は総容量 10進数(右詰め)
kkk…kkk タイプ内のOID数 10進数(右詰め)
lll…lll タイプ内のPID登録数 10進数(右詰め)

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