Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド
このマニュアルは,Groupmax Enterprise Version 6のデータベースとして,オブジェクト管理ファイルを管理及び運用するための機能と使い方について説明したものです。
Groupmax Object Server Version 6及びGroupmax High-end Object Server Version 6は,オペレーティングシステムAIX,HI-UX/WE2又はHP-UX上で動作します。
なお,マニュアル内ではGroupmax Enterprise Version 6をGroupmaxと呼びます。ただし,Version 6とVersion 5を区別する必要がある場合は,それぞれGroupmax Version 6,Groupmax Version 5と記述します。
また,Groupmax Object Server Version 6及びGroupmax High-end Object Server Version 6を,オブジェクトサーバと呼びます。
〈対象読者〉
このマニュアルは,オブジェクトサーバのオブジェクト管理ファイルを管理及び運用するシステム管理者を対象にしています。
〈マニュアルの構成〉
このマニュアルは,次に示す八つの章と付録から構成されています。
- 第1章 概 説
- オブジェクトサーバの概要について説明しています。
- 第2章 オブジェクトサーバの環境設定
- オブジェクトサーバを起動する前に必要な環境設定について説明しています。
- 第3章 オブジェクトサーバの運用
- オブジェクトサーバの開始と終了の方法,及びログメッセージに関する運用について説明しています。
- 第4章 データベースの運用
- オブジェクトサーバのデータベースの運用方法について説明しています。
- 第5章 システムファイルの運用
- オブジェクトサーバのデータベースの運用に使用するシステムファイルの説明と,ステータスファイル及びジャーナルファイルの運用について説明しています。
- 第6章 障害対策
- オブジェクトサーバで障害が発生した場合の対処について説明しています。
- 第7章 オブジェクトサーバのファイル
- オブジェクトサーバのファイルを一覧で説明しています。また,環境設定時に作成しなくてはならないファイルの記述方法についても説明しています。
- 第8章 コマンド
- オブジェクトサーバのコマンドの機能及び文法について説明しています。
- 付録A 初期設定パラメタの指定例
- Groupmaxシリーズのプログラムとオブジェクトサーバを組み合わせて使うときの,初期設定パラメタの指定例を説明しています。
- 付録B バッチファイルによるHigh-end Object Serverのシステムファイル環境設定
- High-end Object Serverでは,システムファイルの環境設定を,バッチファイルで実行できます。このバッチファイル及び使用するサンプルファイルについて説明しています。
- 付録C Bibliotheca/OMを同じサーバで使用する場合
- オブジェクトサーバとBibliotheca/OMを同じサーバで使用する場合の注意事項について説明しています。
- 付録D Groupmaxサーバ環境設定コマンドによる環境設定(HI-UX/WE2及びHP-UXを御利用の場合)
- Groupmaxサーバ環境設定コマンドでの初期設定パラメタ,構成変更パラメタ,再編成パラメタ,及びカーネルパラメタの変更情報の作成方法について説明しています。
- 付録E Groupmaxサーバ環境設定ユティリティによる環境設定(AIXを御利用の場合)
- Groupmaxサーバ環境設定ユティリティでの初期設定パラメタ,再構成パラメタ及びカーネルパラメタの変更情報の作成方法について説明しています。
- 付録F 障害予防
- オブジェクトサーバを運用する上で注意することについて説明しています。
- 付録G クラスタリング機能を使用した運用(HP-UXを御利用の場合)
- HP-UXでオブジェクトサーバを御使用の場合の,MC/ServiceGuardによって提供されているクラスタリング機能を使用するための運用方法について説明しています。
- 付録H クラスタリング機能を使用した運用(AIXを御利用の場合)
- AIXでオブジェクトサーバを御使用の場合のHACMP for AIXによって提供されているクラスタリング機能を使用するための運用方法について説明しています。
- 付録I プロセスの状態表示の出力例
- xodpinfoコマンドの処理結果の表示内容について説明しています。
- 付録J マルチオブジェクトサーバ(マルチOMS)(High-end Object Server)(HP-UXを御利用の場合)
- マルチオブジェクトサーバについて説明しています。
- 付録K メッセージ
- オブジェクトサーバが出力するメッセージ,アボートコード,及び詳細コードについて説明しています。
- 付録L 用語解説
- オブジェクトサーバで使用する用語について説明しています。
〈関連マニュアル〉
このマニュアルは次のマニュアルと関連がありますので,必要に応じてお読みください。
- Groupmax Address/Mail Version 6 システム管理者ガイド 基本操作編(3000-3-471)
- Groupmax Document Manager Version 6 システム管理者ガイド(3000-3-473)
- Groupmax Workflow Version 6 システム管理者ガイド(3000-3-477)
- Groupmax System Agent - TCP/IP Version 5 システム管理者ガイド(3000-3-A50)
〈読書手順〉
このマニュアルは,利用目的に合わせて章を選択してお読みいただけます。利用目的別に,次の流れに従ってお読みいただくことをお勧めします。
〈マニュアルで使用する記号〉
このマニュアルで使用する記号を,次のように定義します。
記 号 説 明 { } この記号で囲まれている複数の項目のうちから一つを選択することを示します。項目が縦に複数行にわたって記述されている場合は,そのうちの1行分を選択します。項目が横に並べられ,記号|で区切られている場合は,そのうちの一つを選択します。
(例)
{A|B|C}ではA,B又はCのどれかを指定することを示します。〔 〕 この記号で囲まれている項目は省略してもよいことを意味します。複数の項目が縦又は横に並べて記述されている場合には,すべてを省略するか,記号{ }と同じくどれか一つを選択します。
(例)〔A〕は「何も指定しない」か,「Aを指定する」ことを示します。
〔B|C〕では「何も指定しない」か,「B又はCを指定する」ことを示します。… 記述が省略されていることを示します。この記号の直前に示された項目を繰り返し複数個指定できます。
(例)A,B,B,…では「Aの後ろにBを必要個数指定する」ことを示します。−
(下線)括弧で囲まれた複数項目のうち1項目に対し使用され,括弧内のすべてを省略したときシステムがとる標準値を示します。
(例)〔A|B|C〕では「A,B,Cのどれも指定しなかった場合,システムはCが指定されたときと同じ処理をする」ことを示します。
〔A={B|C|D}〕では「オペランドAを指定しなかった場合,システムはA=Bを指定されたときと同じ処理をする」ことを示します。< > 項目を記述するとき従わなければならない構文要素を示します。 ↑計算式↑ 計算式の答えの小数点以下を切り上げることを示します。
〈マニュアルで使用する構文要素〉
このマニュアルで使用する構文要素の種類を次に示します。
種 類 定 義 〈英字〉 A〜Z,a〜z,_(下線)を使った文字列 〈英数字〉 〈英字〉,0〜9を使った文字列 〈符号なし整数〉 0〜9を使った文字列 〈16進数字〉 0〜9,a〜f,A〜Fを使った文字列 〈識別子〉 先頭が〈英字〉である〈英数字〉を使った文字列 〈文字列〉 「"」(ダブルクォーテーション)を除く任意の文字列。「"」で囲むと,「"」を除いた部分を〈文字列〉と見なします。文字として「 」(空白),「,」(コンマ),「=」(イコール)を使用するときは,必ず「"」で囲んでください。
〈図中で使用する記号〉
このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。
〈マニュアルで使用する用語〉
このマニュアルで使用する用語について説明します。
- AIX,HI-UX/WE2又はHP-UXなどのオペレーティングシステムをOS(Operating System)と表記する場合もあります。
- Groupmax Object Server及びGroupmax High-end Object Serverの管理するオブジェクト管理ファイルをデータベースと表記する場合もあります。
- 本文及びメッセージ中では,次のように用語を呼び替えています。
用 語 マニュアルで使用する用語 データベース DB(Database) オブジェクトサーバ OMS(Object Management Server) ユーザジャーナル UJ(User Journal) システムジャーナル JN(System Journal) ステータスファイル STS(Status File) アプリケーションプログラム AP(Application Program) パーソナルコンピュータ PC(Personal Computer)
〈このマニュアルでの表記〉
このマニュアルでは,製品名称を以下に示す略称で表記しています。
製品名称 略称 Groupmax Object Server Version 6 Object Server Groupmax High-end Object Server Version 6 High-end Object Server Groupmax Address Server Version 6 Groupmax Address Server Groupmax Document Manager Version 6 Groupmax Document Manager Groupmax High-end Document Manager Version 6 Groupmax High-end Document Manager Groupmax Mail Server Version 6 Groupmax Mail Server Groupmax Mail - X.400 Version 6 Groupmax Mail - X.400 Groupmax Mail-Administrator Utilities Version 3 Groupmax Mail-Administrator Utilities Groupmax Workflow Server Version 6 Groupmax Workflow Server Groupmax High-end Workflow Server Version 6 Groupmax High-end Workflow Server Groupmax Agent Server Version 5 Groupmax Agent Server Groupmax Agent Server Mail Option Version 5 Groupmax Agent Server Mail Option Groupmax Agent - Mail Server Version 6 Groupmax Agent - Mail Server Groupmax Agent - Mail Function Version 6 Groupmax Agent - Mail Function Groupmax Agent - Document Manager Server Version 5 Groupmax Agent - Document Manager Server Groupmax Agent - Workflow Server Version 5 Groupmax Agent - Workflow Server Groupmax Facilities Manager Version 6 Groupmax Facilities Manager Groupmax Remote Installation Server Version 3 Groupmax Remote Installation Server Groupmax Scheduler Server Version 6 Groupmax Scheduler Server Groupmax System Agent - TCP/IP Version 5 Groupmax System Agent - TCP/IP Groupmax System Manager - TCP/IP Version 5 Groupmax System Manager - TCP/IP Groupmax World Wide Web Desktop Version 6 Groupmax World Wide Web Desktop Groupmax Form Server-Processing Option Version2.0 Groupmax Form Server Groupmax Form Client - Design Version 6 Groupmax Form Groupmax Integrated Desktop Version 6 Groupmax Integrated Desktop High Availability Cluster Multi-Processing for AIX HACMP for AIX High Availability Cluster Multi-Processing for AIX Enhanced Scalability またはHigh Availability Cluster Multi-Processing for AIX拡張スケーラブル機能 HACMP/ES Microsoft(R) MS-DOS(R) MS-DOS Microsoft(R) Windows(R) 95 Operating System, Microsoft(R) Windows(R) 98 Operating System及び Microsoft(R) Windows(R) Millennium Edition Operating System Windows Microsoft(R) WindowsNT(R) Server Network Operating System Version4.0 Windows NT Microsoft(R) Windows(R) 2000 Server Operating System Windows 2000 Server Microsoft(R) Windows(R) 2000 Advanced Server Operating System Windows 2000 Advanced Server また,このマニュアルでは製品を次に示す総称で表記しています。
製品名称 総称 Object Server
High-end Object Serverオブジェクトサーバ Groupmax Address Server
Groupmax Mail ServerGroupmax Address/Mail Server Groupmax Document Manager
Groupmax High-end Document ManagerGroupmax Document Manager
(Groupmax High-end Document Managerだけの機能については,その都度「Groupmax High-end Document Manager」と表記しています。)Groupmax Workflow Server
Groupmax High-end Workflow ServerGroupmax Workflow Server
(Groupmax High-end Workflow Serverだけの機能については,その都度「Groupmax High-end Workflow Server」と表記しています。)Groupmax System Agent - TCP/IP
Groupmax System Manager - TCP/IPシステム統合運用管理 Groupmax Agent - Mail Server
Groupmax Agent - Mail Function
Groupmax Agent - Document Manager Server
Groupmax Agent - Workflow ServerGroupmax Agent - Application Windows 2000 Server
Windows 2000 Advanced ServerWindows 2000※ 注※ Windows 2000をご使用の方は,本文中の「Windows NT」を「Wondows 2000」に読み替えてください。
〈常用漢字以外の漢字の使用について〉
このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。
宛(あ)て先
一旦(いったん)
筐体(きょうたい)
汎(はん)用
必須(ひっす)
閉塞(へいそく)
〈KB(キロバイト)などの単位表記について〉
1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。
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