5.6 アクティビティの定義
アクティビティは,キャンバス上に配置・連結するとともに,詳細内容の定義をする必要があります。
定義できるアクティビティと定義内容の概要を次の表に示します。
アクティビティ |
定義内容 |
---|---|
開始 |
ビジネスプロセスの開始を表します。 |
受付※ |
サービスリクエスタからの要求電文を受け付けるためのインターフェースを定義します。 |
応答※ |
サービスリクエスタから同期受信した要求電文に対する応答またはフォルトを返すためのインターフェースを定義します。 |
サービス呼出※ |
定義済みのHCSCコンポーネントへの要求電文の送信を定義します。 |
Java呼出 |
専用インターフェースを実装したJavaクラスの呼び出しを定義します。 |
データ変換 |
データ変換処理を定義します。 |
代入 |
次の処理を実行するための定義をします。
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無操作 |
実行しても何の動作も行わないことを定義します。 |
フォルト送出 |
上位のスコープアクティビティへのフォルトの通知を定義します。 |
補償 |
どのアクティビティで補償処理を実行するかについて定義します。 |
待機※ |
処理フローを一定の間隔または期限まで待機させる処理を定義します。 |
検証 |
ビジネスプロセス内で送受信される電文の妥当性を検証します。 |
ログ出力 |
ログファイルに出力するメッセージの内容を定義します。 |
途中終了 |
ビジネスプロセスを途中終了する処理を定義します。 |
スコープ |
1つまたは複数のアクティビティから構成される処理フローを,ひとつの単位(スコープ)として定義します。 |
繰り返し |
1つまたは複数のアクティビティを,指定した条件で繰り返し処理するための定義をします。 |
分岐(開始) |
条件式の結果によってビジネスプロセスの処理の分岐を定義します。分岐の開始個所と終了個所で定義が必要です。 |
分岐(終了) |
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並列処理(開始) |
処理フローを複数のシーケンスに分けて同時に実行する(処理フローの並列化)処理を定義します。 並列処理の開始個所と終了個所で定義が必要です。 |
並列処理(終了) |
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終了 |
ビジネスプロセスの終了を表します。 |
各アクティビティの定義の詳細について,以降の項で説明します。また,アクティビティを定義するダイアログには,変数の情報を取得するためにXPathを指定する場合もあります。XPathの指定方法については,「5.6.21 アクティビティ定義ダイアログのXPathの指定」を参照してください。
- 参考
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開始アクティビティおよび終了アクティビティ以外のアクティビティは,定義内容を保持したままビジネスプロセス画面上で任意の場所にコピーすることができます。
ただし,アクティビティのコピー時に,参照する変数がコピー先に存在しないなど,アクティビティ間で変数の不整合が発生する場合があります。この場合,コピー元の変数の電文フォーマットを出力して,コピー先の変数に設定してください。変数に設定した電文フォーマットの出力方法については,「5.5.1(7) 電文フォーマットの定義ファイルの出力」を参照してください。
- 〈この節の構成〉
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