5.6.3 応答アクティビティ
ビジネスプロセスがサービスリクエスタから同期受信した要求電文に対して,応答またはフォルトを返すためのインターフェースを定義するアクティビティです。対応する受付アクティビティの通信モデルに同期受付を定義した場合,必ず定義します。
応答アクティビティは,[応答アクティビティ]ダイアログで詳細を定義します。
- 〈この項の構成〉
(1) 定義手順
定義の手順を次に示します。
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応答アクティビティをキャンバスに配置します。
アクティビティを配置する方法については,「5.4.1 アクティビティを配置する」を参照してください。
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次のどちらかの方法で[応答アクティビティ]ダイアログを表示させます。
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キャンバスの応答アクティビティをダブルクリックする
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キャンバスの応答アクティビティを選択して右クリックし,[設定]を選択する
[応答アクティビティ]ダイアログが表示されます。
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[応答アクティビティ]ダイアログに必要な情報を入力します。
[応答アクティビティ]ダイアログの表示・入力内容の詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.4.8 応答アクティビティダイアログ」を参照してください。
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[ボディ割当変数]に設定する変数の内容を編集する場合
[編集]ボタンをクリックします。表示される[変数・相関セット一覧]ダイアログで,変数の内容を編集できます。この項目には,メッセージ型(XML,non-XMLまたはany)の変数を設定できます。[変数・相関セット一覧]ダイアログの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.4.1 変数・相関セット一覧ダイアログ」を参照してください。
なお,該当するオペレーションを持つユーザ定義受付を定義している場合,ユーザ定義受付の電文フォーマットを変数に設定できます。設定は,[電文フォーマットの取込]ダイアログで行います。[電文フォーマットの取込]ダイアログは,[変数・相関セット一覧]ダイアログの[取込]ボタンをクリックすると表示されます。
[電文フォーマットの取込]ダイアログを表示する際,[応答アクティビティ]ダイアログでオペレーション名を設定しておくと,ユーザ定義受付内にある該当するオペレーションの電文フォーマットが選択された状態になります。
[電文フォーマットの取込]ダイアログの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.4.5 電文フォーマットの取込ダイアログ」を参照してください。
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[ヘッダ割当変数]を設定する場合
[設定]ボタンをクリックします。表示される[ヘッダ割当変数]ダイアログでヘッダに割り当てる変数を設定します。この項目には,メッセージ型(XML)の変数を設定できます。メッセージ型(non-XMLまたはany)の変数は設定できません。[ヘッダ割当変数]ダイアログの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.4.2 ヘッダ割当変数ダイアログ」を参照してください。
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[割当相関セット群]を設定する場合
[設定]ボタンをクリックします。表示される[割当相関セット群]ダイアログで割当相関セットを設定します。[割当相関セット群]ダイアログの詳細については,マニュアル「サービスプラットフォーム リファレンス」の「1.4.3 割当相関セット群ダイアログ」を参照してください。
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[OK]ボタンをクリックします。
(2) 定義時の注意事項
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アクティビティ名はビジネスプロセス(スコープ内も含む)内で一意になるように指定してください。
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アクティビティ名は64バイト以内にしてください。
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ダイアログの入力フィールドに制御文字は指定しないでください。
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必ずオペレーション名を設定してください。
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フォルト名が設定されると,フォルトを返します。
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必ず割当変数を指定してください。
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同一のオペレーション名を持つ応答アクティビティで,同じ割当変数名を設定してください。
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同一オペレーションの応答アクティビティのフォルト名に対応する割当変数を1つに設定してください。
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同期の受付アクティビティを設定した場合,その受付アクティビティのオペレーションに対応する応答アクティビティを設定してください。
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受付アクティビティとそのオペレーションに対応する応答アクティビティの間には,別の応答アクティビティを設定しないでください。
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フォルト処理の割り当てに設定する割当変数には,メッセージ型(XML)の変数を設定してください。メッセージ型(non-XMLまたはany)の変数は設定できません。
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ビジネスプロセスをバージョンアップしたあとに応答アクティビティの定義情報を変更する場合は注意が必要です。詳細は,「5.9.4(3) ビジネスプロセスのバージョンアップ時の注意事項」を参照してください。