10.1.2 共通定義ファイルの設定項目
共通定義ファイルを使用して,システム共通の動作定義を設定します。共通定義ファイルのファイル名,保存ディレクトリ名,および設定項目について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) ファイル名
共通定義ファイルのファイル名を示します。
cjwconf.properties
(2) 保存先ディレクトリ
共通定義ファイルの保存先ディレクトリを示します。保存先ディレクトリは固定です。
<Application Serverのインストールディレクトリ>\jaxws\conf
(3) 設定項目
設定するキー名称と指定内容の一覧を次の表に示します。
項番 |
設定項目 |
キー名称 |
指定内容 |
デフォルト値 |
コンテキスト |
---|---|---|---|---|---|
1 |
稼働ログの出力レベル |
com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.message.level |
稼働ログの出力レベルを指定します。 ERROR,WARN,INFO,DEBUG,NONEのどれかを指定します。各指定値に対応した出力内容については,「39.3.4 ログの重要度と出力条件」を参照してください。 |
INFO |
− |
2 |
稼働ログの面数 |
com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.message.file_num |
稼働ログの面数を指定します。 数字(1〜16)を指定します。 |
2 |
− |
3 |
稼働ログの容量 |
com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.message.file_size |
稼働ログの容量を指定します。 4096〜16777216の数字(単位:バイト)を指定します。 |
2097152 |
− |
4 |
保守ログの出力 |
com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.maintenance.level |
保守ログを出力するかどうかを指定します。
|
ALL |
− |
5 |
保守ログの面数 |
com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.maintenance.file_num |
保守ログの面数を指定します。 1〜16の数字を指定します。 |
2 |
− |
6 |
保守ログの容量 |
com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.maintenance.file_size |
保守ログの容量を指定します。 4096〜16777216の数字(単位:バイト)を指定します。 |
16777216 |
− |
7 |
例外ログの出力レベル |
com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.exception.level |
例外ログの出力レベルを指定します。ERROR,WARN,INFO,DEBUG,NONEのどれかを指定します。各指定値に対応した出力内容については,「39.3.4 ログの重要度と出力条件」を参照してください。 |
INFO |
− |
8 |
例外ログの面数 |
com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.exception.file_num |
例外ログの面数を指定します。1〜16の数字を指定します。 |
2 |
− |
9 |
例外ログの容量 |
com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.exception.file_size |
例外ログの容量を指定します。4096〜16777216の数字(単位:バイト)を指定します。 |
16777216 |
− |
10 |
通信ログの出力レベル (Webサービスクライアント側) |
com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.transport.client_dump |
Webサービスクライアント側での通信ログの出力レベルを指定します。
|
ERROR_HEADER |
− |
11 |
通信ログの出力レベル (Webサービス側) |
com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.transport.server_dump |
Webサービス側での通信ログの出力レベルを指定します。
なお,受信時のメッセージを出力する場合は,HTTPのリクエスト情報も出力されます。
|
ERROR_HEADER |
− |
12 |
通信ログの面数 |
com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.transport.file_num |
通信ログの面数を指定します。1〜16の数字を指定します。 |
2 |
− |
13 |
通信ログの容量 |
com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.transport.file_size |
通信ログの容量を指定します。4096〜16777216の数字(単位:バイト)を指定します。 |
16777216 |
− |
14 |
通信ログの文字エンコーディング |
com.cosminexus.jaxws.logger.runtime.transport.encoding |
通信ログの文字エンコーディングを指定します。J2SE 6.0でサポートされている文字エンコーディングについては,J2SE 6.0のドキュメントを参照してください。 "DEFAULT"を指定した場合,通信ログの文字エンコーディングはデフォルトのプラットフォームエンコーディングとなります。 |
DEFAULT |
− |
15 |
稼働ログの出力レベル(cjwsimport) |
com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.message.level |
cjwsimportコマンドの稼働ログの出力レベルを指定します。ERROR,WARN,INFO,DEBUG,NONEのどれかを指定します。各指定値に対応した出力内容については,「39.3.4 ログの重要度と出力条件」を参照してください。 |
INFO |
− |
16 |
稼働ログの面数(cjwsimport) |
com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.message.file_num |
cjwsimportコマンドの稼働ログの面数を指定します。1〜16の数字を指定します。 |
2 |
− |
17 |
稼働ログの容量(cjwsimport) |
com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.message.file_size |
cjwsimportコマンドの稼働ログの容量を指定します。4096〜16777216の数字(単位:バイト)を指定します。 |
2097152 |
− |
18 |
例外ログの出力レベル(cjwsimport) |
com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.exception.level |
cjwsimportコマンドの例外ログの出力レベルを指定します。ERROR,WARN,INFO,DEBUG,NONEのどれかを指定します。各指定値に対応した出力内容については,「39.3.4 ログの重要度と出力条件」を参照してください。 |
INFO |
− |
19 |
例外ログの面数(cjwsimport) |
com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.exception.file_num |
cjwsimportコマンドの例外ログの面数を指定します。1〜16の数字を指定します。 |
2 |
− |
20 |
例外ログの容量(cjwsimport) |
com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.exception.file_size |
cjwsimportコマンドの例外ログの容量を指定します。4096〜16777216の数字(単位:バイト)を指定します。 |
16777216 |
− |
21 |
保守ログの出力(cjwsimport) |
com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.maintenance.level |
cjwsimportコマンドの保守ログを出力するかどうかを指定します。
|
ALL |
− |
22 |
保守ログの面数(cjwsimport) |
com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.maintenance.file_num |
cjwsimportコマンドの保守ログの面数を指定します。1〜16の数字を指定します。 |
2 |
− |
23 |
保守ログの容量(cjwsimport) |
com.cosminexus.jaxws.logger.cjwsimport.maintenance.file_size |
cjwsimportコマンドの保守ログの容量を指定します。4096〜16777216の数字(単位:バイト)を指定します。 |
16777216 |
− |
24 |
SOAPActionがない場合の動作オプション |
com.cosminexus.jaxws.fault_omit_soapaction |
SOAPActionがない場合の動作オプションを指定します。
|
true |
− |
25 |
クライアントソケットの接続タイムアウト値 |
com.cosminexus.jaxws.connect.timeout |
クライアントソケットの接続タイムアウト値を指定します。 このプロパティで指定したタイムアウト値は,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。 0〜2147483647の数字(単位:ミリ秒)を指定します。0を指定した場合,タイムアウトされません。 OSのTCP接続に関連する設定を変更している場合,OSの設定値が優先されることがあります。 |
60000 |
○※ |
26 |
クライアントソケットの読み込みタイムアウト値 |
com.cosminexus.jaxws.request.timeout |
クライアントソケットの読み込みタイムアウト値を指定します。 このプロパティで指定したタイムアウト値は,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。 0〜2147483647の数字(単位:ミリ秒)を指定します。0を指定した場合,タイムアウトされません。 OSのTCP接続に関連する設定を変更している場合,OSの設定値が優先されることがあります。 |
300000 |
○※ |
27 |
ベーシック認証のユーザID |
javax.xml.ws.security.auth.username |
HTTP接続で使用するベーシック認証のユーザIDを指定します。 このプロパティで指定したユーザIDは,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。 |
なし |
○※ |
28 |
ベーシック認証のパスワード |
javax.xml.ws.security.auth.password |
HTTP接続で使用するベーシック認証のパスワードを指定します。 このプロパティで指定したパスワードは,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。 javax.xml.ws.security.auth.usernameを指定していない場合,有効になりません。 |
なし |
○※ |
29 |
HTTPセッションの維持の有無 |
javax.xml.ws.session.maintain |
HTTPセッションの維持の有無を指定します。HTTPセッションは同じポートオブジェクトを使用している範囲で維持されます。
|
false |
○※ |
30 |
ハンドラチェイン設定ファイルの厳密な検証 |
com.cosminexus.jaxws.validation.handlerchain.strict |
ハンドラチェイン設定ファイルの検証を厳密に行うかどうかを指定します。ハンドラチェイン設定ファイルのjavaee:handler要素の子要素としてjavaee:handler-name要素が記述されていないとエラーになります。 |
false |
− |
31 |
HTTPリクエストに対するWSDLの発行 |
com.cosminexus.jaxws.security.publish_wsdl |
WebサービスのURLに対して,クエリストリングが?wsdl,または?WSDLであるHTTP GETリクエストが送信された場合,そのWebサービスのWSDLを発行するかどうかを指定します。
|
true |
− |
32 |
HTTPリクエストに対するWebサービスの情報表示 |
com.cosminexus.jaxws.security.display_webservice_info |
Webサービスに対して,GETによるHTTPリクエストが到着したとき,レスポンスとして,Webサービスの情報を表示するかどうかを指定します。
|
false |
− |
33 |
Webサービスで発生したJava例外の伝搬 |
com.cosminexus.jaxws.fault.SOAPFaultBuilder.captureStackTrace |
Webサービスで発生したJava例外をWebサービスクライアントに伝搬するかどうかを指定します。
|
false |
− |
34 |
ログの出力先ディレクトリ |
com.cosminexus.jaxws.tool.log.directory |
cjwsimportコマンドが出力するログの出力先ディレクトリを指定します。 |
<Application Serverのインストールディレクトリ>/jaxws/logs |
− |
35 |
プロキシサーバの認証ユーザID |
com.cosminexus.jaxws.http.proxyUser |
プロキシサーバの認証ユーザIDを指定します。Webサービスクライアントが,プロキシサーバを使用して外部のネットワークにあるWebサービスを呼び出す場合に,必要に応じて指定してください。 このプロパティで指定したユーザIDは,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。 |
なし |
− |
36 |
プロキシサーバの認証ユーザIDに対応するパスワード |
com.cosminexus.jaxws.http.proxyPassword |
プロキシサーバの認証ユーザIDに対応するパスワードを指定します。Webサービスクライアントが,プロキシサーバを使用して外部のネットワークにあるWebサービスを呼び出す場合に,必要に応じて指定してください。 このプロパティで指定したパスワードは,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。 |
なし |
− |
37 |
SSLプロトコルによる接続で使用するプロキシサーバの認証ユーザID |
com.cosminexus.jaxws.https.proxyUser |
SSLプロトコルによる接続で使用する,プロキシサーバの認証ユーザIDを指定します。Webサービスクライアントが,プロキシサーバを使用して外部のネットワークにあるWebサービスを呼び出す場合で,SSLプロトコルによる接続のときに,必要に応じて指定してください。 このプロパティで指定したユーザIDは,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。 |
なし |
− |
38 |
SSLプロトコルによる接続で使用するプロキシサーバの認証ユーザIDに対応するパスワード |
com.cosminexus.jaxws.https.proxyPassword |
SSLプロトコルによる接続で使用する,プロキシサーバの認証ユーザIDに対応するパスワードを指定します。Webサービスクライアントが,プロキシサーバを使用して外部のネットワークにあるWebサービスを呼び出す場合で,SSLプロトコルによる接続のときに,必要に応じて指定してください。このプロパティで指定したユーザIDは,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。 |
なし |
− |
39 |
soap12:binding要素のtransport属性の指定 |
com.cosminexus.jaxws.publish_wsdl.soap12binding |
SOAP1.2の場合に,クエリストリングが?wsdlまたは?WSDLであるHTTP GETリクエストで発行されたWSDLで,wsdl:binding要素の子要素であるsoap12:binding要素のtransport属性に,http://schemas.xmlsoap.org/soap/httpを設定するかどうかを指定します。
|
DEFAULT |
− |
40 |
SSL接続におけるホスト名検証の有無 |
com.cosminexus.xml.ws.client.http.HostnameVerificationProperty |
WebサービスクライアントがSSLプロトコルによる接続を行う場合,次に示す検証を省略するかどうかを指定します。 検証内容:エンドポイントアドレスに含まれるホスト名と,証明書のホスト名が一致しているかどうか。
このプロパティで指定したSSL接続におけるホスト名検証の有無は,Webサービス呼び出し時と,Webサービス呼び出し前のjavax.xml.ws.Serviceクラス生成で発生するメタデータ(WSDL)取得時に適用されます。 |
false |
○※ |
(4) 設定を変更する場合
- Webサービス側の設定を変更する場合
-
プロセス別の定義ファイルを使用していないすべてのJ2EEサーバを停止してから,共通定義ファイルの設定を変更してください。プロセス別の定義ファイルについては,「10.1.3 プロセス別の定義ファイルの設定」を参照してください。
ログ関連の設定を変更する場合,必要に応じてログを退避してから設定を変更してください。
- Webサービスクライアント側の設定を変更する場合
-
すべてのJ2EEサーバ(WebサービスクライアントをJ2EEアプリケーションとした場合),またはすべてのJavaアプリケーションを停止してから,共通定義ファイルの設定を変更してください。
ログ関連の設定を変更する場合,必要に応じてログを退避してから設定を変更してください。