10.1.1 動作定義ファイルの記述規則
動作定義ファイルの記述形式および記述規則について説明します。また,動作定義の優先度を示します。
- 〈この項の構成〉
(1) 記述形式
動作定義ファイルは,次のようにキーを指定します。
<キー名称>=<値>
(2) 記述規則
動作定義ファイルは,次に示す規則に従って記述してください。
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改行までが<値>になります。
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#で始まる行はコメントと見なされます。
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<値>の後ろにコメントは追加できません。追加した場合,コメントまでが値と解釈されます。
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記載する文字はJavaの仕様に従って,ISO 8859-1文字エンコーディングを使用してください。2バイト文字などは不正な文字列に解釈されるので,native2asciiコマンドで変換してください。native2asciiコマンドについては,JDKのドキュメントを参照してください。
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<値>にはスペースも指定できます。
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<キー名称>と=の間,および=と<値>の間にスペースを入れた場合,スペースが取り除かれて解釈されます。
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設定できる<キー名称>以外の<キー名称>を設定した場合,その<キー名称>は使用されません(警告やエラーは出力されません)。
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値がない行を指定した場合,デフォルト値が仮定されます。
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キー名称は大文字/小文字を区別します。
(3) 動作定義の優先度
動作定義の優先順位は次のとおりです。
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Webサービスクライアント(メッセージコンテキスト)に定義
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プロセス別の定義ファイル
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共通定義ファイル
Webサービスクライアントに定義する場合の例として,Webサービスクライアントに接続タイムアウト値を設定するコードを示します。
// setConnectTimeout() int timeout = 60000; Map<String, Object> ctxt = ((BindingProvider)port).getRequestContext(); ctxt.put("com.cosminexus.jaxws.connect.timeout", timeout);