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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 互換編


19.2.1 リソースアダプタの設定の流れ(クラスタコネクションプールを使用する場合)

コネクションプールをクラスタ化している場合の,データベースに接続するときのリソースアダプタの設定の流れを次の図に示します。

図19‒6 クラスタコネクションプールでのリソースアダプタの設定の流れ

[図データ]

図中の1.〜10.について説明します。

  1. サーバ管理コマンドを使用してメンバリソースアダプタをインポートします。

    cjimportresコマンドを使用して,メンバリソースアダプタをインポートします。

    インポートするリソースアダプタについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.3.2 リソースアダプタの種類」を参照してください。

  2. サーバ管理コマンドを使用してメンバリソースアダプタをデプロイします。

    cjdeployrarコマンドを使用して,メンバリソースアダプタをデプロイします。

  3. サーバ管理コマンドを使用してメンバリソースアダプタのプロパティを定義します。

    cjgetrarpropコマンドでConnector属性ファイルを取得し,ファイル編集後に,cjsetrarpropコマンドで編集内容を反映させます。

    メンバリソースアダプタとルートリソースアダプタのプロパティ定義では設定できる項目が異なります。メンバリソースアダプタおよびルートリソースアダプタで設定できるプロパティ定義の項目については,「19.1 クラスタコネクションプール機能」を参照してください。

    使用する機能ごとに設定するリソースアダプタのプロパティについては,それぞれ次の個所を参照してください。

    • リソース接続とトランザクション管理機能を使用するための設定

      マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.4.12 実行環境での設定

    • パフォーマンスチューニングのための機能

      マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.14.10 実行環境での設定

    • フォールトトレランスのための機能

      マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.15.13 実行環境での設定

    • J2EEリソースの別名の設定

      マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「2.6.6 J2EEリソースの別名の設定

  4. サーバ管理コマンドを使用してメンバリソースアダプタの接続テストを実施します。

    cjtestresコマンドを使用して,メンバリソースアダプタの接続テストを実施します。

    メンバリソースアダプタの接続テストでの検証内容については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.17 リソースへの接続テスト」を参照してください。

    また,1.〜4.までの流れを,メンバリソースアダプタの数だけ繰り返します。

  5. サーバ管理コマンドを使用してメンバリソースアダプタを開始します。

    ルートリソースアダプタの接続テストを実施する場合には,あらかじめメンバリソースアダプタを開始しておいてください。cjstartrarコマンドを使用して,メンバリソースアダプタを開始します。

  6. サーバ管理コマンドを使用してルートリソースアダプタをインポートします。

    cjimportresコマンドを使用して,ルートリソースアダプタをインポートします。

    インポートするリソースアダプタについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.3.2 リソースアダプタの種類」を参照してください。

  7. サーバ管理コマンドを使用してルートリソースアダプタをデプロイします。

    cjdeployrarコマンドを使用してルートリソースアダプタをデプロイします。

  8. サーバ管理コマンドを使用してルートリソースアダプタのプロパティを定義します。

    cjgetrarpropコマンドでConnector属性ファイルを取得し,ファイル編集後に,cjsetrarpropコマンドで編集内容を反映させます。

  9. サーバ管理コマンドを使用してルートリソースアダプタの接続テストを実施します。

    cjtestresコマンドを使用して,ルートリソースアダプタの接続テストを実施します。

    ルートリソースアダプタの接続テストでの検証内容については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「3.17 リソースへの接続テスト」を参照してください。

  10. サーバ管理コマンドを使用してメンバリソースアダプタを停止します。

    ルートリソースアダプタの接続テストを実施した場合には,メンバリソースアダプタを停止してください。cjstoprarコマンドを使用して,メンバリソースアダプタを停止します。

サーバ管理コマンドでの操作については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「3. サーバ管理コマンドの基本操作」を参照してください。また,コマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「2.4 J2EEサーバで使用するリソース操作コマンド」を参照してください。属性ファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4. リソースの設定で使用する属性ファイル」を参照してください。

注意事項

コネクションプールをクラスタ化する場合,J2EEアプリケーションからルートリソースアダプタへのリファレンスを解決しておく必要があります。ルートリソースアダプタを使用しているJ2EEアプリケーションのプロパティを定義するときに,J2EEアプリケーションからルートリソースアダプタへのリファレンスを解決しておいてください。