3.14.10 実行環境での設定
パフォーマンスチューニングのための機能を使用する場合,J2EEサーバの設定,リソースアダプタの設定,およびJ2EEアプリケーションの設定が必要です。
(1) J2EEサーバの設定
J2EEサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。パフォーマンスチューニングの定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。
簡易構築定義ファイルでのパフォーマンスチューニングのための機能の定義について,次の表に示します。
ライトトランザクションの設定については,「3.4.12 実行環境での設定」を参照してください。
なお,インプロセストランザクションサービスは,デフォルトの設定で使用される機能です。設定は不要です。
簡易構築定義ファイルおよびパラメタについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.3 簡易構築定義ファイル」を参照してください。
(2) リソースアダプタの設定
実行環境でのリソースアダプタの設定は,サーバ管理コマンドおよび属性ファイルを使用します。パフォーマンスチューニングのための機能の定義には,Connector属性ファイルを使用します。
Connector属性ファイルでのパフォーマンスチューニングのための機能の定義について次の表に示します。
分類 |
項目 |
指定するタグ |
設定内容 |
---|---|---|---|
コネクションプーリング |
<property>タグのMinPoolSizeとMaxPoolSize |
コネクションプールにプールするコネクションの最小値と最大値を指定します。 |
|
<property>タグのWarmup |
コネクションプールのウォーミングアップ機能を使用する指定をします。 |
||
<property>タグのNetworkFailureTimeout |
コネクション管理スレッドを使用するかどうかを指定します。 コネクション管理スレッドを使用する場合,コネクションの障害検知機能,およびコネクション数調節機能のタイムアウトが有効になります。タイムアウト時間は簡易構築定義ファイルのJ2EEサーバで指定するキーに,任意の時間を指定できます(デフォルト値は5秒)。 |
||
<property>タグのConnectionPoolAdjustmentInterval |
コネクション数調節機能が動作する間隔を指定します。 なお,コネクション数調節機能にタイムアウトを設定する場合には,NetworkFailureTimeoutでコネクション管理スレッドの使用を有効にします。※1 |
||
ステートメントプーリング |
<config-property>タグのPreparedStatementPoolSize |
PreparedStatementのプールサイズを指定します。 |
|
<config-property>タグのCallableStatementPoolSize |
CallableStatementのプールサイズを指定します。 |
Connector属性ファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1 Connector属性ファイル」を参照してください。
(3) J2EEアプリケーションの設定
実行環境でのJ2EEアプリケーションの設定は,サーバ管理コマンドおよび属性ファイルで実施します。パフォーマンスチューニングのための機能の定義には,WAR属性ファイル,Session Bean属性ファイル,Entity Bean属性ファイルまたはMessage-driven Bean属性ファイルを使用します。
これらの属性ファイルで指定するタグは,cosminexus.xmlまたはDDと対応しています。なお,cosminexus.xmlでの定義については,「3.14.9 cosminexus.xmlでの定義」を参照してください。