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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


4.3.1 Component Containerのログの取得

Component Containerのログの種類とログの出力先について説明します。Component Containerのログには,次のログがあります。

それぞれのログの出力先について説明します。

〈この項の構成〉

(1) J2EEサーバ・サーバ管理コマンドのログの取得

J2EEサーバ・サーバ管理コマンドのログの取得方法について説明します。

また,Component Containerでは,これらのログに加えて,移行コマンドのログが出力されます。リソース枯渇監視機能を使用している場合はリソース枯渇監視ログが出力されます。

次にそれぞれのログについて説明します。

メッセージログ

J2EEサーバ,サーバ管理コマンド,移行コマンドなどの稼働状態が出力されます。各種サーバおよびコマンドの稼働監視の情報として使用します。

ユーザログ

アプリケーション中で出力される標準出力および標準エラー出力の情報が出力されます。アプリケーションの開発時の動作確認用に使用します。なお,java.security.debugプロパティを指定してサーバを起動した場合,標準出力および標準エラー出力の情報はユーザログに出力されません。JavaVMのメモリ関連ログも含みます。

例外ログ

システムでトラブルが発生したときのComponent Containerの例外情報が出力されます。なお,例外ログは日常的な運用で監視する必要はありません。ログにメッセージが出力された場合に,例外情報を参照するときにご利用ください。

アクセスログ

Webアプリケーションへのリクエストの処理結果や,WebSocketの通信履歴が出力されます。

保守用ログ

システムでトラブルが発生したときのComponent Containerの障害保守情報が出力されます。保守員がComponent Containerの障害解析用に使用します。

イベントログ(Windowsの場合)

J2EEサーバが起動,停止または異常終了したことを示す情報が出力されます。出力先はWindowsのイベントログの設定によって異なります。

なお,イベントログは,J2EEサーバの停止のしかたによっては,出力されません。次の場合は,正しくログが出力されないことがあります。

  • J2EEサーバが動作しているJavaVM自体に問題が発生した場合

  • J2EEサーバのプロセスをTerminateProcessによって外部から停止した場合

  • JavaVMの起動オプションとして-XX:+HitachiOutOfMemoryAbortオプションを指定している場合にメモリ不足によってJ2EEサーバが異常終了したとき

    なお,-XX:+HitachiOutOfMemoryAbortオプションは,デフォルトで設定されているオプションです。

syslog(UNIXの場合)

J2EEサーバが起動,停止または異常終了したことを示す情報が出力されます。出力先はUNIXのsyslogの設定によって異なります。

なお,syslogは,J2EEサーバの停止のしかたによっては,出力されません。次の場合は,正しくログが出力されないことがあります。

  • J2EEサーバが動作しているJavaVM自体に問題が発生した場合

  • J2EEサーバのプロセスをSIGKILLシグナル(kill -9など)によって外部から停止した場合

  • JavaVMの起動オプションとして-XX:+HitachiOutOfMemoryAbortオプションを指定している場合にメモリ不足によってJ2EEサーバが異常終了したとき

    -XX:+HitachiOutOfMemoryAbortオプションは,デフォルトで設定されているオプションです。

リソース枯渇監視ログ

リソース枯渇監視機能を使用している場合に,監視対象のリソースについてのリソース枯渇監視情報が出力されます。リソースの使用率または使用数がしきい値を超えた場合の原因調査に使用します。

ログは,若い面番号の付いたログファイルから順に記録されます。一つのログファイルのサイズが1面当たりの最大サイズに達すると,ログは次の面番号の付いたログファイルに記録されます。最後のログファイル(面数の番号が付いたログファイル)のサイズが1面当たりの最大サイズに達すると,面の番号1のログファイルを空にし,そこへログを記録していきます。以降,ログファイルを空にしながら,面番号の順にログファイルへログを記録していきます。

ログの出力先のデフォルトを次の表に示します。Component Containerのログは,サーバ単位またはコマンド単位に取得できます。

ログの出力先に示す<作業ディレクトリ>は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.public.directoryパラメタで指定したディレクトリを指します。デフォルト値は,<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\public(Windowsの場合),または/opt/Cosminexus/CC/server/public(UNIXの場合)です。

(a) J2EEサーバのログ

表4‒3 J2EEサーバのログの出力先(デフォルト)

分類

内容

ログ出力先およびログファイル名※1

デフォルトのサイズ×面数

チャネル名

メッセージログ

稼働ログ

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\cjmessage[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/cjmessage[n].log

1MB×2

MessageLogFile

ログ稼働ログ※3

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\cjlogger.log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/cjlogger.log

1MB×2

J2EEリソースアダプタとしてデプロイして使用するリソースアダプタの稼働ログ※4

  • Windowsの場合

    (Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)

    <ejb.server.log.directory>※2\connectors\<リソースアダプタの表示名>[n].log

    (Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)

    <ejb.server.log.directory>※2\connectors\<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log

  • UNIXの場合

    (Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)

    <ejb.server.log.directory>※2/connectors/<リソースアダプタの表示名>[n].log

    (Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)

    <ejb.server.log.directory>※2/connectors/<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log

2MB×4

J2EEアプリケーションに含めて使用するリソースアダプタの稼働ログ※4

  • Windowsの場合

    (通常モード/Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)

    <ejb.server.log.directory>※2\connectors\<J2EEアプリケーション名>\<リソースアダプタの表示名>[n].log

    (テストモード/Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)

    <ejb.server.log.directory>※2\connectors\test#<J2EEアプリケーション名>\<リソースアダプタの表示名>[n].log

    (通常モード/Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)

    <ejb.server.log.directory>※2\connectors\<J2EEアプリケーション名>\<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log

    (テストモード/Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)

    <ejb.server.log.directory※2>\connectors\test#<J2EEアプリケーション名>\<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log

  • UNIXの場合

    (通常モード/Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)

    <ejb.server.log.directory>※2/connectors/<J2EEアプリケーション名>/<リソースアダプタの表示名>[n].log

    (テストモード/Connector 1.0仕様のリソースアダプタ)

    <ejb.server.log.directory>※2/connectors/test#<J2EEアプリケーション名>/<リソースアダプタの表示名>[n].log

    (通常モード/Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)

    <ejb.server.log.directory>※2/connectors/<J2EEアプリケーション名>/<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log

    (テストモード/Connector 1.5仕様のリソースアダプタ)

    <ejb.server.log.directory>※2/connectors/test#<J2EEアプリケーション名>/<リソースアダプタの表示名>_<コネクション定義の並び順>_[n].log

2MB×4

ユーザログ

Webサーブレットログ※5

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\web_servlet[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/web_servlet[n].log

4MB×4

WebServletLogFile

ユーザ出力ログ

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\user_out[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/user_out[n].log

1MB×2

UserOutLogFile

ユーザエラーログ

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\user_err[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/user_err[n].log

1MB×2

UserErrLogFile

JavaVMの保守情報およびGCのログ

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\javalog[nn].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/javalog[nn].log

4MB×4

明示管理ヒープ機能のイベントログ

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\ehjavalog[nn].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/ehjavalog[nn].log

4MB×4

例外ログ

障害発生時の例外情報

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\cjexception[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/cjexception[n].log

1MB×2

ExceptionLogFile

保守用ログ

保守情報

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjmaintenance[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjmaintenance[n].log

16MB×4

MaintenanceLogFile

コンソールメッセージ

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjconsole[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjconsole[n].log

1MB×2

ConsoleLogFile

EJBコンテナの保守情報

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjejbcontainer[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjejbcontainer[n].log

1MB×2

EJBContainerLogFile

Webコンテナの保守情報

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjwebcontainer[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjwebcontainer[n].log

1MB×2

WebContainerLogFile

起動プロセス標準出力情報※6

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjstdout.log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjstdout.log

起動プロセス標準エラー情報※6

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cjstderr.log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cjstderr.log

終了プロセス情報

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\CC\maintenance\cj_shutdown[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/CC/maintenance/cj_shutdown[n].log

4KB×2※7

J2EEサーバのRMI通信ログ

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\CC\rmi\cjrmi[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/CC/rmi/cjrmi[n].log

1MB×4

イベントログ

J2EEサーバの起動,停止または異常終了を示すログ

Windowsのイベントビューアのアプリケーションログ※8

syslog

J2EEサーバの起動,停止または異常終了を示すログ

UNIXのsyslogの設定に依存します。※9

デバッグ用ログ

開発調査ログ

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\cjdevelopment[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/cjdevelopment[n].log

1MB×4

DevelopmentLogFile

アクセスログ

HTTP通信の処理結果

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2¥cj_access_niohttp[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/cj_access_niohttp[n].log

4MB×16

NIOHTTPAccessLogFile

WebSocket通信の処理結果

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2¥cj_access_websocket[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/cj_access_websocket[n].log

4MB×16

WebSocketAccessLogFile

(凡例) −:該当しない

チャネル名は,ログの出力先を識別する名称です。ログの属性(サイズ,面数)を変更する場合のキー値として使用します。

注※1

ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から面数(最大16まで))が付きます。

ただし,EJBクライアントアプリケーションのサブディレクトリ共有モードを使用する場合は,最大面数が64になります。

また,[nn]の部分には,01〜99の通し番号が付きます。

注※2

<ejb.server.log.directory>は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.server.log.directoryパラメタで指定したディレクトリを指します。デフォルト値は,<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logsです。

簡易構築定義ファイルのejb.server.log.directoryパラメタの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.11.3 J2EEサーバ用オプション定義を設定するパラメタ」およびマニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.2.2 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。

注※3

ファイル出力時にファイル容量をチェックします。チェック時に最大容量を超えた場合,cjlogger.logファイルの名称をバックアップファイルの名称(cjlogger_save.log)に変更します。

注※4

リソースアダプタのログを取得するかどうかは,サーバ管理コマンドで指定されている内容に従います。また,リソースアダプタのログは,簡易構築定義ファイルでサイズおよび面数を変更できます。リソースアダプタのログ取得の設定については,「3.3.11 リソースアダプタのログ取得の設定」を参照してください。

注※5

サーブレット,JSPで発生した例外のスタックトレースについても出力されます。

注※6

起動プロセス情報だけを取得するログです。主にJ2EEサーバの起動または終了時に出力されるため,オンライン中に出力されることはほとんどありません。ファイルのサイズが上限に達したときは,<作業ディレクトリ>\ejb\<サーバ名称>\logs下(Windowsの場合),または<作業ディレクトリ>/ejb/<サーバ名称>/logs下(UNIXの場合)のcjstdout_save.logまたはcjstderr_save.logに退避されます。すでにcjstdout_save.logまたはcjstderr_save.logがあったときは,上書きされます。

注※7

サイズおよび面数は,変更できません。

注※8

ログファイルの出力先はWindowsのイベントログの設定によって異なります。

注※9

J2EEサーバの起動,停止および異常終了のメッセージをsyslogに出力するためには,syslogの設定で,facility「daemon」に対するpriorityを「info」または「debug」に設定する必要があります。syslogの設定に関する詳細については,OS付属のマニュアルを参照してください。

参考

セッションフェイルオーバ機能を使用している場合,セッションフェイルオーバについてのログは,セッションフェイルオーバ機能を使用しているJ2EEサーバのログとして出力されます。

(b) サーバ管理コマンドのログ

表4‒4 サーバ管理コマンドのログの出力先(デフォルト)

分類

内容

ログ出力先およびログファイル名※1

デフォルトのサイズ×面数

チャネル名

メッセージログ

稼働ログ※2,※3

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\cjmessage[n].log

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/CC/admin/logs/cjmessage[n].log

1024KB×3

MessageLogFile

ログ稼働ログ※2

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\cjlogger.log

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/CC/admin/logs/ cjlogger.log

1024KB×2

例外ログ

障害発生時の例外情報※2,※3

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\cjexception[n].log

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/CC/admin/logs/cjexception[n].log

1024KB×6

ExceptionLogFile

保守用ログ

保守情報※2

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\CC\maintenance\cjmaintenance[n].log

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/CC/admin/logs/CC/maintenance/cjmaintenance[n].log

1024KB×3

MaintenanceLogFile

コンソールメッセージ※2

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\CC\maintenance\cjconsole[n].log

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/CC/admin/logs/CC/maintenance/cjconsole[n].log

32KB×3

ConsoleLogFile

サーバ管理コマンドの保守情報※2

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\CC\maintenance\cjserveradmin[n].log

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/CC/admin/logs/CC/maintenance/cjserveradmin[n].log

32KB×3

ServerAdminLogFile

(凡例) −:該当しない

チャネル名は,ログの出力先を識別する名称です。

注※1

ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から各ログの最大面数まで)が付きます。

注※2

トレース共通ライブラリ形式の出力メッセージ(アプリケーション識別名)には,コマンド名が表示されます。トレース共通ライブラリ形式のログについては,「5.2 アプリケーションサーバのログ」を参照してください。

注※3

互換モードの場合,稼働ログと障害発生時の例外情報の出力先は標準モードと異なります。互換モードの場合の出力先とデフォルトのサイズ・面数は次のようになります。

表4‒5 サーバ管理コマンドのログの出力先(互換モード)

内容

ログ出力先およびログファイル名

デフォルトのサイズ×面数

稼働ログ

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\<コマンド名称>message[n].log

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/CC/admin/logs/<コマンド名称>message[n].log

128KB×2

障害発生時の例外情報

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs\<コマンド名称>exception[n].log

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/CC/admin/logs/<コマンド名称>exception[n].log

256KB×2

注※

ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から各ログの最大面数まで)が付きます。

サーバ管理コマンドのメッセージログに出力されるメッセージには,メッセージIDフィールドが空白で,メッセージテキストフィールドにメッセージID(KDJEnnnnn-Yなど)が含まれる場合があります。それらはサーバ側で発生したメッセージで,前後に出力されるメッセージの付加情報となります。

(c) リソースアダプタバージョンアップコマンド(cjrarupdate)のログ

表4‒6 リソースアダプタバージョンアップコマンド(cjrarupdate)のログの出力先

分類

内容

ログ出力先およびログファイル名

デフォルトのサイズ×面数

メッセージログ

稼働ログ

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjrarupdatemessage[n].log※1

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/CC/logs/cjrarupdatemessage[n].log※1

1MB×2

例外ログ

障害発生時の例外情報

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjrarupdateexception[n].log※1

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/CC/logs/cjrarupdateexception[n].log※1

1MB×2

保守用ログ

保守情報

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjrarupdatemaintenance[n].log※2

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/CC/logs/cjrarupdatemaintenance[n].log※2

16MB×4

注※1

ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1または2)が付きます。

注※2

ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から4まで)が付きます。

(d) 移行コマンド(cjenvupdate)のログ

表4‒7 移行コマンド(cjenvupdate)のログの出力先

分類

内容

ログ出力先およびログファイル名

デフォルトのサイズ×面数

メッセージログ

cjenvupdateコマンドの稼働ログ

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjenvupdatemessage[n].log

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/CC/logs/cjenvupdatemessage[n].log

4MB×4

例外ログ

cjenvupdateコマンドの例外情報

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjenvupdateexception[n].log

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/CC/logs/cjenvupdateexception[n].log

4MB×4

保守用ログ

cjenvupdateコマンドの保守情報

  • Windowsの場合

    <Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\logs\cjenvupdatemaintenance[n].log

  • UNIXの場合

    /opt/Cosminexus/CC/logs/cjenvupdatemaintenance[n].log

4MB×4

注※

[n]には,面の番号(1から4まで)が付きます。

(e) リソース枯渇監視のログ

表4‒8 リソース枯渇監視のログの出力先

監視対象

リソース

ログ取得場所およびログファイル名※1

デフォルトのサイズ×面数

チャネル名

メモリ

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\watch\cjmemorywatch[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/watch/cjmemorywatch[n].log

1MB×2

MemoryWatchLogFile

ファイルディスクリプタ

  • UNIXの場合※3

    <ejb.server.log.directory>※2/watch/cjfiledescriptorwatch[n].log

1MB×2

FileDescriptorWatchLogFile

スレッド

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\watch\cjthreadwatch[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/watch/cjthreadwatch[n].log

1MB×2

ThreadWatchLogFile

スレッドダンプ

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\watch\cjthreaddumpwatch[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/watch/cjthreaddumpwatch[n].log

1MB×2

ThreaddumpWatchLogFile

HTTPリクエスト実行待ちキュー

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\watch\cjrequestqueuewatch[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/watch/cjrequestqueuewatch[n].log

1MB×2

RequestQueueWatchLogFile

HTTPセッション数

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\watch\cjhttpsessionwatch[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/watch/cjhttpsessionwatch[n].log

1MB×2

HttpSessionWatchLogFile

コネクションプール

  • Windowsの場合

    <ejb.server.log.directory>※2\watch\cjconnectionpoolwatch[n].log

  • UNIXの場合

    <ejb.server.log.directory>※2/watch/cjconnectionpoolwatch[n].log

1MB×2

ConnectionPoolWatchLogFile

チャネル名は,ログの出力先を識別する名称です。ログの属性(サイズ,面数)を変更する場合のキー値として使用します。

注※1

[n]には,面の番号(1から面数(最大16まで))が付きます。

注※2

<ejb.server.log.directory>は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.server.log.directoryパラメタで指定したディレクトリを指します。デフォルト値は,<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logsです。

簡易構築定義ファイルのejb.server.log.directoryパラメタの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.11.3 J2EEサーバ用オプション定義を設定するパラメタ」およびマニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.2.2 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。

注※3

Windowsの場合,またはAIXの場合は,ファイルディスクリプタを監視できません。

リソース枯渇監視ログファイルに出力される情報やログファイルの出力形式については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「4.3 リソース枯渇監視機能とリソース枯渇監視情報の出力」を参照してください。

(f) ログの出力先を設定するユーザ定義ファイル

J2EEサーバおよびサーバ管理コマンドのログの出力先を変更している場合は,次の表に示す,ログの出力先を設定するユーザ定義ファイルを参照して出力先を確認してください。なお,ログの出力先を変更した場合,変更後の出力先はsnapshotログの一括収集時に収集対象外となります。必要に応じてsnapshotログの収集先を変更してください。

表4‒9 ログの出力先を設定するユーザ定義ファイル

分類

ユーザ定義ファイル

J2EEサーバ

簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定する,ejb.server.log.directoryパラメタ

デフォルトは,「<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logs」(Windowsの場合),または「/opt/Cosminexus/CC/server/public/ejb/<サーバ名称>/logs」(UNIXの場合)です。

サーバ管理コマンド

サーバ管理コマンドのusrconf.bat(Windowsの場合),またはusrconf(UNIXの場合)のejbserver.log.directoryキー

キーのデフォルトは,「<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs」(Windowsの場合),または「/opt/Cosminexus/CC/admin/logs」(UNIXの場合)です。

Management Serverリモート管理機能から操作した場合は,サーバ管理コマンドのログ出力先は変更できません。

ログの出力先の変更方法など,トラブルシューティングの資料取得の設定については,「3. トラブルシューティングのための準備」を参照してください。

(2) 運用管理エージェント・運用監視エージェント・Management Serverのログの取得

ここでは,運用管理エージェント,運用監視エージェント,およびManagement Serverのログの出力先について説明します。

運用管理エージェント・運用監視エージェント・Management Serverのログには,個別に取得する以外に,統合ログとしてまとめて取得できるものがあります。統合ログには,次の種類があります。

注※ Smart Composer機能で使用するコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「8. Smart Composer機能で使用するコマンド」を参照してください。

統合ログの出力先を次の表に示します。

表4‒10 統合ログの出力先(Windowsの場合)

ファイル名

内容

出力先ディレクトリ

デフォルトのサイズ×面数

mngmessage[n]. ※1log

統合メッセージログ

<Managerのログ出力ディレクトリ>\message※2

256KB×4

mngtrace[n] ※1.log

統合トレースログ

<Managerのログ出力ディレクトリ>\trace※2

1MB×4

mngcmd[n] ※1.log

コマンド保守ログ

<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance※2

16MB×4

注※1

ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から面数(最大64まで))が付きます。

注※2

<Managerのログ出力ディレクトリ>は,manager.cfg(Managerログ設定ファイル)で指定されたディレクトリを指します。デフォルト値は,<Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\logです。manager.cfgの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「8.2.9 manager.cfg(Manager設定ファイル)」を参照してください。

表4‒11 統合ログの出力先(UNIXの場合)

ファイル名

内容

出力先ディレクトリ

デフォルトのサイズ×面数

mngmessage[n] ※1.log

統合メッセージログ

<Managerのログ出力ディレクトリ>/message※2

256KB×4

mngtrace[n] ※1.log

統合トレースログ

<Managerのログ出力ディレクトリ>/trace※2

1MB×4

mngcmd[n] ※1.log

コマンド保守ログ

<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance※2

16MB×4

注※1

ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から面数(最大64まで))が付きます。

注※2

<Managerのログ出力ディレクトリ>は,manager.cfg(Managerログ設定ファイル)で指定されたディレクトリを指します。デフォルト値は,/opt/Cosminexus/manager/logです。manager.cfgの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「8.2.9 manager.cfg(Manager設定ファイル)」を参照してください。

なお,統合ログに出力したログは,デフォルトでは個別のログとしても出力されます。

また,統合ログに出力した場合には個別に出力しない設定にできるログもあります。統合ログの出力に関する設定については,「3.3.10 Managerのログ取得の設定」を参照してください。

個別に取得する場合の運用管理エージェント,運用監視エージェント,およびManagement Serverのログの出力先,および統合メッセージログ・統合トレースログへの出力の有無を次の表に示します。

表4‒12 運用管理エージェント,運用監視エージェント,およびManagement Serverのログを個別に取得する場合の出力先(Windowsの場合)

分類

ファイル名

内容

出力先ディレクトリ

デフォルトのサイズ×面数

統合メッセージログ/統合トレースログ

運用管理エージェント

adminagent.err.[1-16].log※1

運用管理エージェントの標準エラー出力

<Managerのログ出力ディレクトリ>

64KB×4

×

adminagent.out.[1-16].log※1

運用管理エージェントの標準出力

64KB×4

×

adminagent.err

運用管理エージェントの標準エラー出力コマンドライン

×

adminagent[1-16].log

運用管理エージェントのログ

64KB×4

adminagentctl.exe.[1-2].log

運用管理エージェントの起動・停止コマンドのログ

64KB×2

×

adminagent[n]※2.log

運用管理エージェントの保守ログ

<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance

16MB×4

×

mngrmi[n] ※2.log

運用管理エージェントが行うRMI処理での保守ログ

16MB×8

×

processConsole[n]※2.log

コンソールログ

<Managerのログ出力ディレクトリ>

64KB×4

×

adminagentsv.exe.[1-16]log※1

運用管理エージェントサービスのログ

64KB×2

×

adminagentsv.exe.out※1

運用管理エージェントサービスの標準出力

×

adminagentsv.exe.err※1

運用管理エージェントサービスの標準エラー出力

×

adminagent.javalog[01-04].log

運用管理エージェントのJavaVMログファイル

256KB×4

×

運用監視エージェント

mngagent-<ドメイン名>-<Agent名>.[n]※2.log※3

  • 運用監視エージェントのログ・トレース

  • J2EEサーバ用システムJP1イベントおよびJ2EEサーバ用ユーザJP1イベントのログ※4

  • Managementイベント発行ログ※5

64KB×4

×

Management Server

mngsvr.exe.[1-2].log

Management Serverサービスのログ

64KB×2

×

mngsvr.exe.err※1

Management Serverサービスの標準エラー出力

×

mngsvr.exe.out※1

Management Serverサービスの標準出力

×

mngsvrctl.exe.[1-2].log

Management Serverサービス起動・停止コマンドのログ

64KB×2

×

mngsvr[n]※2.log

  • Management Serverのログ

  • 運用管理サーバ※6のシステムJP1イベントのログ※4

64KB×4

mngsvr[n]※2.log

Management Serverの保守ログ

<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance

16MB×2

×

cjmessage[n].log

稼働ログ

<Managerのログ出力ディレクトリ>

1MB×2

×

cjexception[n].log

障害発生時の例外情報

<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance

1MB×2

×

cjmaintenance[n].log

保守情報

16MB×4

×

cjconsole[n].log

コンソールメッセージ

1MB×2

×

cjejbcontainer[n].log

EJBコンテナの保守情報

1MB×2

×

web_servlet[n].log

Webサーブレットログ

4MB×4

×

user_out[n].log

ユーザ出力ログ

1MB×2

×

user_err[n].log

ユーザエラーログ

1MB×2

×

cjlogger.log

ログ稼働ログ

1MB×2

×

javalog[nn].log

JavaVMの保守情報およびGCのログ

4MB×4

×

ehjavalog[nn].log

明示管理ヒープ機能のイベントログ

4MB×4

×

cjwebcontainer[n].log

Webコンテナの保守情報

1MB×2

×

cjstdout.log

起動プロセス標準出力情報

<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance/CC/maintenance

×

cjstderr.log

起動プロセス標準エラー情報

×

cj_shutdown[n].log

終了プロセス情報

4KB×4

×

cjrmi[n].log

Management Serverが行うRMI処理でのJ2EEサーバのRMI通信ログ

<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance\CC\rmi

1MB×4

×

cjhttp_thr.<時間情報>.inprocess_http.mm

スレッドトレースの情報

<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance\http\maintenance\thr

約3.2MB×16

×

cjhttp_comm.<時間情報>.inprocess_http.mm

通信トレースの情報

<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance\http\maintenance\comm

約16.6MB×16

×

cjmemorywatch[n].log

リソース枯渇監視のログ(メモリ)

<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance\watch

1MB×2

×

cjthreadwatch[n].log

リソース枯渇監視のログ(スレッド)

1MB×2

×

cjthreaddumpwatch[n].log

リソース枯渇監視のログ(スレッドダンプ)

1MB×2

×

cjrequestqueuewatch[n].log

リソース枯渇監視のログ(HTTPリクエスト実行待ちキュー)

1MB×2

×

cjhttpsessionwatch[n].log

リソース枯渇監視のログ(HTTPセッション数)

1MB×2

×

(凡例)

○:統合ログに出力される

×:統合ログには出力されない

[1-n]:1〜nのログの面数の通し番号が付くことを示す

−:該当しない

<Managerのログ出力ディレクトリ>は,manager.cfg(Managerログ設定ファイル)で指定されたディレクトリを指します。デフォルト値は,<Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\log(Windowsの場合),または/opt/Cosminexus/manager/log(UNIXの場合)です。manager.cfgの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「8.2.9 manager.cfg(Manager設定ファイル)」を参照してください。

注※1

トレース共通ライブラリ形式以外の形式でログが出力されます。トレース共通ライブラリ形式のログについては,「5.2 アプリケーションサーバのログ」を参照してください。

注※2

ファイル名の[n]の部分には,1〜指定したログの面数の通し番号が付きます。

注※3

運用監視エージェントのログ・トレースの出力先は変更できます。運用監視エージェントのログ・トレースの出力先を変更している場合は,mngagent.propertiesファイル(運用監視エージェントプロパティファイル)のmngagent.log.filenameキーの値を参照してください。

注※4

JP1と連携してアプリケーションサーバで構築したシステムを運用する場合に出力されます。

注※5

Managementイベントを使用している場合に出力されます。

注※6

アプリケーションサーバの運用管理サーバのことです。

表4‒13 運用管理エージェント,運用監視エージェント,およびManagement Serverのログを個別に取得する場合の出力先(UNIXの場合)

分類

ファイル名

内容

出力先ディレクトリ

デフォルトのサイズ×面数

統合メッセージログ/統合トレースログ

運用管理エージェント

adminagent.err.[1-16].log※1

運用管理エージェントの標準エラー出力

<Managerのログ出力ディレクトリ>

64KB×4

×

adminagent.out.[1-16].log※1

運用管理エージェントの標準出力

64KB×4

×

adminagent.err

運用管理エージェントの標準エラー出力コマンドライン

×

adminagent[1-16].log

運用管理エージェントのログ

64KB×4

adminagentctl.[1-16].log

運用管理エージェントの起動・停止コマンドのログ

64KB×2

×

adminagent[n]※2.log

運用管理エージェントの保守ログ

<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance

16MB×4

×

mngrmi[n] ※2.log

運用管理エージェントが行うRMI処理での保守ログ

16MB×8

×

processConsole[n]※2.log

コンソールログ

<Managerのログ出力ディレクトリ>

64KB×4

×

adminagent.javalog[01-04].log

運用管理エージェントのJavaVMログファイル

256KB×4

×

運用監視エージェント

mngagent-<ドメイン名>-<Agent名>.[n]※2.log※3

  • 運用監視エージェントのログ・トレース

  • J2EEサーバ用システムJP1イベントおよびJ2EEサーバ用ユーザJP1イベントのログ※4

  • Managementイベント発行ログ※5

64KB×4

×

Management Server

mngsvrctlstart.[1-2].log

Management Server起動コマンド

64KB×2

×

mngsvrctlstop.[1-2].log

Management Server停止コマンド

64KB×2

×

mngsvrctlsetup.[1-2].log

Management Serverセットアップコマンド

64KB×2

×

mngsvr[n].log

  • Management Serverのログ

  • 運用管理サーバ※6のシステムJP1イベントのログ※4

64KB×4

mngenvsetup.[1-2].log

mngenvsetupコマンドの実行ログ

<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance

512KB×2

×

mngsvr[n]※2.log

Management Serverの保守ログ

<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance

16MB×2

×

cjmessage[n].log

稼働ログ

<Managerのログ出力ディレクトリ>

1MB×2

×

cjexception[n].log

障害発生時の例外情報

<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance

1MB×2

×

cjmaintenance[n].log

保守情報

16MB×4

×

cjconsole[n].log

コンソールメッセージ

1MB×2

×

cjejbcontainer[n].log

EJBコンテナの保守情報

1MB×2

×

web_servlet[n].log

Webサーブレットログ

4MB×4

×

user_out[n].log

ユーザ出力ログ

1MB×2

×

user_err[n].log

ユーザエラーログ

1MB×2

×

cjlogger.log

ログ稼働ログ

1MB×2

×

javalog[nn].log

JavaVMの保守情報およびGCのログ

4MB×4

×

ehjavalog[nn].log

明示管理ヒープ機能のイベントログ

4MB×4

×

cjwebcontainer[n].log

Webコンテナの保守情報

1MB×2

×

cjstdout.log

起動プロセス標準出力情報

<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance/CC/maintenance

×

cjstderr.log

起動プロセス標準エラー情報

×

cj_shutdown[n].log

終了プロセス情報

4KB×4

×

cjrmi[n].log

Management Serverが行うRMI処理でのJ2EEサーバのRMI通信ログ

<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance/CC/rmi

1MB×4

×

cjhttp_thr.<時間情報>.inprocess_http.mm

スレッドトレースの情報

<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance/http/maintenance/thr

約3.2MB×16

×

cjhttp_comm.<時間情報>.inprocess_http.mm

通信トレースの情報

<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance/http/maintenance/comm

約16.6MB×16

×

cjmemorywatch[n].log

リソース枯渇監視のログ(メモリ)

<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance/watch

1MB×2

×

cjfiledescriptorwatch[n].log

リソース枯渇監視のログ(ファイルディスクリプタ)

1MB×2

×

cjthreadwatch[n].log

リソース枯渇監視のログ(スレッド)

1MB×2

×

cjthreaddumpwatch[n].log

リソース枯渇監視のログ(スレッドダンプ)

1MB×2

×

cjrequestqueuewatch[n].log

リソース枯渇監視のログ(HTTPリクエスト実行待ちキュー)

1MB×2

×

cjhttpsessionwatch[n].log

リソース枯渇監視のログ(HTTPセッション数)

1MB×2

×

(凡例)

○:統合ログに出力される

×:統合ログには出力されない

[1-n]:1〜nのログの面数の通し番号が付くことを示す

−:該当しない

注※1

トレース共通ライブラリ形式以外の形式でログが出力されます。トレース共通ライブラリ形式のログについては,「5.2 アプリケーションサーバのログ」を参照してください。

注※2

ファイル名の[n]の部分には,1〜指定したログの面数の通し番号が付きます。

注※3

運用監視エージェントのログ・トレースの出力先は変更できます。運用監視エージェントのログ・トレースの出力先を変更している場合は,mngagent.propertiesファイル(運用監視エージェントプロパティファイル)のmngagent.log.filenameキーの値を参照してください。

注※4

JP1と連携してアプリケーションサーバで構築したシステムを運用する場合に出力されます。

注※5

Managementイベントを使用している場合に出力されます。

注※6

アプリケーションサーバの運用管理サーバのことです。

注意事項

コンソールログには,運用管理エージェントが起動したサーバプロセスの標準出力,および標準エラー出力が出力されます。コンソールログについての注意事項を次に示します。

  • Windowsの場合,次のプロセスに対しては,コンソールログは出力されません。

    論理パフォーマンストレーサ

    論理Webサーバ

    論理CTMドメインマネジャ

    論理CTM

    間接起動の論理ユーザサーバ

    論理ユーザサーバの起動種別については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「8.2.19 論理ユーザサーバ定義ファイル」を参照してください。

  • コンソールログに出力する情報が一度に複数行出力された場合,コンソールログには1行にまとめて表示されることがあります。

  • コンソール情報に出力する情報の文字数が2039文字を超えてしまう場合,2039文字以降の情報は次の行に分割されて出力されます。

(3) 仮想サーバマネージャの内部構築ツールおよびサーバ通信エージェントのログの取得

ここでは,仮想サーバマネージャの内部構築ツールおよびサーバ通信エージェントのログの出力先について説明します。

仮想サーバマネージャの内部構築ツールおよびサーバ通信エージェントのログの出力先,および統合メッセージログ・統合トレースログへの出力の有無を次の表に示します。

表4‒14 仮想サーバマネージャの内部構築ツールおよびサーバ通信エージェントのログの出力先

分類

ファイル名

内容

出力先ディレクトリ

デフォルトのサイズ×面数

統合メッセージログ/統合トレースログ

仮想サーバマネージャの内部構築ツール

rasetup[n]※2.log

仮想サーバマネージャの内部構築ツールのログ

Windowsの場合

<Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\setup\log

UNIXの場合

/opt/Cosminexus/manager/setup/log

262144バイト×4

×

rasetup[n]※2.log

仮想サーバマネージャの内部構築ツールの保守ログ

Windowsの場合

<Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\setup\log\maintenance

UNIXの場合

/opt/Cosminexus/manager/setup/log/maintenance

16777216バイト×4

×

サーバ通信エージェント

sinaviagent[n]※2.log

サーバ通信エージェントのログ

<サーバ通信エージェントのログ出力ディレクトリ>※1

524288バイト×4

×

sinaviagentsv[n]※2.log

サーバ通信エージェントサービスのログ

65536バイト×4

×

snactl[n]※2.log

サーバ通信エージェントの起動・停止コマンドのログ

65536バイト×4

×

sinaviagent.err

サーバ通信エージェントの標準エラー出力

65536バイト×1

×

sinaviagent.out

サーバ通信エージェントの標準出力

65536バイト×1

×

processConsole[n]※2.log

コンソールログ

65536バイト×4

×

sinaviagent[n]※2.log

サーバ通信エージェントの保守ログ

Windowsの場合

<Application Serverのインストールディレクトリ>\sinagent\log\maintenance

UNIXの場合

/opt/Cosminexus/sinagent/log/maintenance

1048576バイト×4

×

sinaviagentsv[n]※2.log

サーバ通信エージェントサービスの保守ログ

65536バイト×4

×

snactl[n]※2.log

サーバ通信エージェントの起動・停止コマンドの保守ログ

65536バイト×4

×

sinaviagent.javalog[n].※2log

サーバ通信エージェントのJavaVMログファイル

256KB×4

×

(凡例)×:統合ログには出力されない [n]:1〜nのログの面数の通し番号が付くことを示す

注※1

<サーバ通信エージェントのログ出力ディレクトリ>は,sinaviagent.cfg(サーバ通信エージェント用オプション定義ファイル)で指定されたディレクトリを指します。デフォルト値は,<Application Serverのインストールディレクトリ>\sinagent\log(Windowsの場合),または/opt/Cosminexus/sinagent/log(UNIXの場合)です。

注※2

ファイル名の[n]の部分には,1から順に指定したログの面数の通し番号が付きます。

(4) 統合ユーザ管理のログの取得

統合ユーザ管理のトレースファイルは,ua.confファイル(統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル)のcom.cosminexus.admin.auth.trace.prefixオプションの設定に応じて出力されます。ua.confファイルの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編」の「14.2.2 ua.conf(統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル)」を参照してください。

(5) CJMSプロバイダのログの取得

CJMSプロバイダのログの取得について説明します。CJMSプロバイダで取得できるログの種類には,CJMSPブローカーのログ,管理コマンド(cjmsicmd)のログ,およびCJMSPリソースアダプタのログがあります。ログの出力先のデフォルトを次の表に示します。

表4‒15 CJMSプロバイダのログの出力先(デフォルト)

ログの種類

分類

デフォルトの出力先

デフォルトのサイズ×面数

CJMSPブローカーのログ

メッセージログ

  • Windowsの場合

    <CJMSP_HOME>※1\var\instances\<instanceName>\log\cjmsbroker_msg[n].log

  • UNIXの場合

    <CJMSP_HOME>※1/var/instances/<instanceName>/log/cjmsbroker_msg[n].log

1MB×2

エラーログ

  • Windowsの場合

    <CJMSP_HOME>※1\var\instances\<instanceName>\log\cjmsbroker_err[n].log

  • UNIXの場合

    <CJMSP_HOME>※1/var/instances/<instanceName>/log/cjmsbroker_err[n].log

1MB×2

管理コマンド(cjmsicmd)のログ※2

メッセージログ

  • Windowsの場合

    <CJMSP_HOME>※1\var\admin\log\cjmsadmin_msg[n].log

  • UNIXの場合

    <CJMSP_HOME>※1/var/admin/log/cjmsadmin_msg[n].log

1MB×2

エラーログ

  • Windowsの場合

    <CJMSP_HOME>※1\var\admin\log\cjmsadmin_err[n].log

  • UNIXの場合

    <CJMSP_HOME>※1/var/admin/log/cjmsadmin_err[n].log

1MB×2

CJMSPリソースアダプタのログ

メッセージログ

  • Windowsの場合

    <J2EEサーバログ出力ディレクトリ(ejb.server.log.directory)>※3\cjms\Cosminexus_JMS_Provider_RA\cjmsra_msg[n].log

  • UNIXの場合

    <J2EEサーバログ出力ディレクトリ(ejb.server.log.directory)>※3/cjms/Cosminexus_JMS_Provider_RA/cjmsra_msg[n].log

1MB×2

エラーログ

  • Windowsの場合

    <J2EEサーバログ出力ディレクトリ(ejb.server.log.directory)>※3\cjms\Cosminexus_JMS_Provider_RA\cjmsra_err[n].log

  • UNIXの場合

    <J2EEサーバログ出力ディレクトリ(ejb.server.log.directory)>※3/cjms/Cosminexus_JMS_Provider_RA/cjmsra_err[n].log

1MB×2

[n]には,面の番号(1から面数(最大16まで))が付きます。

注※1

<CJMSP_HOME>は,次のディレクトリです。

Windowsの場合

<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\cjmsp

UNIXの場合

/opt/Cosminexus/CC/cjmsp

注※2

ログ出力の結果,指定した最大ファイルサイズになると,ログの出力先が次のファイルに切り替わります。ファイル数が指定した面数に達した場合,ラップアラウンドによって出力先が最初のファイルに切り替わり,元の情報は上書きされます。なお,ファイルは作成時にだけ初期化され,ラップアラウンドの際には初期化されません。ファイルサイズを拡張した場合は,拡張部分に対してだけ初期化されます。初期化とは,空白文字(0x20)をEOF(ファイルの最後)から指定したファイルサイズまでの領域に書き込むことです。既存のデータに影響はありません。

注※3

<J2EEサーバログ出力ディレクトリ(ejb.server.log.directory)>は,J2EEサーバのオプション定義で指定したディレクトリです。デフォルトでは,次のディレクトリになります。

Windowsの場合

<ejb.public.directoryで指定したディレクトリ>\ejb\<J2EEサーバ名>\logs

UNIXの場合

<ejb.public.directoryで指定したディレクトリ>/ejb/<J2EEサーバ名>/logs

(6) ログ以外に取得が必要な情報

ここでは,ログ以外に取得する必要がある情報について説明します。

インプロセストランザクションサービスを使用している場合

インプロセストランザクションサービスを使用している場合,インプロセストランザクションサービスのステータスファイルを取得する必要があります。なお,ステータスファイルを二重化している場合は,予備のステータスファイルも取得してください。

ステータスファイルは,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.distributedtx.ots.status.directory1パラメタ,およびejbserver.distributedtx.ots.status.directory2パラメタ(二重化している場合)で指定したパスに格納されています。