4.3.1 Component Containerのログの取得
Component Containerのログの種類とログの出力先について説明します。Component Containerのログには,次のログがあります。
-
J2EEサーバ・サーバ管理コマンドのログ
-
運用管理エージェント・運用監視エージェント・Management Serverのログ
-
仮想サーバマネージャの内部構築ツールおよびサーバ通信エージェントのログ
-
統合ユーザ管理のログ
-
CJMSプロバイダのログ
それぞれのログの出力先について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) J2EEサーバ・サーバ管理コマンドのログの取得
J2EEサーバ・サーバ管理コマンドのログの取得方法について説明します。
また,Component Containerでは,これらのログに加えて,移行コマンドのログが出力されます。リソース枯渇監視機能を使用している場合はリソース枯渇監視ログが出力されます。
-
J2EEサーバのログには,メッセージログ,ユーザログ,例外ログ,アクセスログ,および保守用ログの5種類があります。なお,J2EEサーバでは,これらのログに加えて,起動,停止および異常終了時にイベントログまたはsyslogを出力します。
-
サーバ管理コマンドのログには,メッセージログ,例外ログ,および保守用ログの3種類があります。
-
リソースアダプタのバージョンアップコマンド(cjrarupdate)のログには,メッセージログ,例外ログ,および保守用ログの3種類があります。
-
移行コマンドのログには,メッセージログ,例外ログ,および保守用ログの3種類があります。
次にそれぞれのログについて説明します。
- メッセージログ
-
J2EEサーバ,サーバ管理コマンド,移行コマンドなどの稼働状態が出力されます。各種サーバおよびコマンドの稼働監視の情報として使用します。
- ユーザログ
-
アプリケーション中で出力される標準出力および標準エラー出力の情報が出力されます。アプリケーションの開発時の動作確認用に使用します。なお,java.security.debugプロパティを指定してサーバを起動した場合,標準出力および標準エラー出力の情報はユーザログに出力されません。JavaVMのメモリ関連ログも含みます。
- 例外ログ
-
システムでトラブルが発生したときのComponent Containerの例外情報が出力されます。なお,例外ログは日常的な運用で監視する必要はありません。ログにメッセージが出力された場合に,例外情報を参照するときにご利用ください。
- アクセスログ
-
Webアプリケーションへのリクエストの処理結果や,WebSocketの通信履歴が出力されます。
- 保守用ログ
-
システムでトラブルが発生したときのComponent Containerの障害保守情報が出力されます。保守員がComponent Containerの障害解析用に使用します。
- イベントログ(Windowsの場合)
-
J2EEサーバが起動,停止または異常終了したことを示す情報が出力されます。出力先はWindowsのイベントログの設定によって異なります。
なお,イベントログは,J2EEサーバの停止のしかたによっては,出力されません。次の場合は,正しくログが出力されないことがあります。
-
J2EEサーバが動作しているJavaVM自体に問題が発生した場合
-
J2EEサーバのプロセスをTerminateProcessによって外部から停止した場合
-
JavaVMの起動オプションとして-XX:+HitachiOutOfMemoryAbortオプションを指定している場合にメモリ不足によってJ2EEサーバが異常終了したとき
なお,-XX:+HitachiOutOfMemoryAbortオプションは,デフォルトで設定されているオプションです。
-
- syslog(UNIXの場合)
-
J2EEサーバが起動,停止または異常終了したことを示す情報が出力されます。出力先はUNIXのsyslogの設定によって異なります。
なお,syslogは,J2EEサーバの停止のしかたによっては,出力されません。次の場合は,正しくログが出力されないことがあります。
-
J2EEサーバが動作しているJavaVM自体に問題が発生した場合
-
J2EEサーバのプロセスをSIGKILLシグナル(kill -9など)によって外部から停止した場合
-
JavaVMの起動オプションとして-XX:+HitachiOutOfMemoryAbortオプションを指定している場合にメモリ不足によってJ2EEサーバが異常終了したとき
-XX:+HitachiOutOfMemoryAbortオプションは,デフォルトで設定されているオプションです。
-
- リソース枯渇監視ログ
-
リソース枯渇監視機能を使用している場合に,監視対象のリソースについてのリソース枯渇監視情報が出力されます。リソースの使用率または使用数がしきい値を超えた場合の原因調査に使用します。
ログは,若い面番号の付いたログファイルから順に記録されます。一つのログファイルのサイズが1面当たりの最大サイズに達すると,ログは次の面番号の付いたログファイルに記録されます。最後のログファイル(面数の番号が付いたログファイル)のサイズが1面当たりの最大サイズに達すると,面の番号1のログファイルを空にし,そこへログを記録していきます。以降,ログファイルを空にしながら,面番号の順にログファイルへログを記録していきます。
ログの出力先のデフォルトを次の表に示します。Component Containerのログは,サーバ単位またはコマンド単位に取得できます。
ログの出力先に示す<作業ディレクトリ>は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.public.directoryパラメタで指定したディレクトリを指します。デフォルト値は,<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\public(Windowsの場合),または/opt/Cosminexus/CC/server/public(UNIXの場合)です。
(a) J2EEサーバのログ
分類 |
内容 |
ログ出力先およびログファイル名※1 |
デフォルトのサイズ×面数 |
チャネル名 |
---|---|---|---|---|
メッセージログ |
稼働ログ |
|
1MB×2 |
MessageLogFile |
ログ稼働ログ※3 |
|
1MB×2 |
− |
|
J2EEリソースアダプタとしてデプロイして使用するリソースアダプタの稼働ログ※4 |
|
2MB×4 |
− |
|
J2EEアプリケーションに含めて使用するリソースアダプタの稼働ログ※4 |
|
2MB×4 |
− |
|
ユーザログ |
Webサーブレットログ※5 |
|
4MB×4 |
WebServletLogFile |
ユーザ出力ログ |
|
1MB×2 |
UserOutLogFile |
|
ユーザエラーログ |
|
1MB×2 |
UserErrLogFile |
|
JavaVMの保守情報およびGCのログ |
|
4MB×4 |
− |
|
明示管理ヒープ機能のイベントログ |
|
4MB×4 |
− |
|
例外ログ |
障害発生時の例外情報 |
|
1MB×2 |
ExceptionLogFile |
保守用ログ |
保守情報 |
|
16MB×4 |
MaintenanceLogFile |
コンソールメッセージ |
|
1MB×2 |
ConsoleLogFile |
|
EJBコンテナの保守情報 |
|
1MB×2 |
EJBContainerLogFile |
|
Webコンテナの保守情報 |
|
1MB×2 |
WebContainerLogFile |
|
起動プロセス標準出力情報※6 |
|
− |
− |
|
起動プロセス標準エラー情報※6 |
|
− |
− |
|
終了プロセス情報 |
|
4KB×2※7 |
− |
|
J2EEサーバのRMI通信ログ |
|
1MB×4 |
− |
|
イベントログ |
J2EEサーバの起動,停止または異常終了を示すログ |
Windowsのイベントビューアのアプリケーションログ※8 |
− |
− |
syslog |
J2EEサーバの起動,停止または異常終了を示すログ |
UNIXのsyslogの設定に依存します。※9 |
− |
− |
デバッグ用ログ |
開発調査ログ |
|
1MB×4 |
DevelopmentLogFile |
アクセスログ |
HTTP通信の処理結果 |
|
4MB×16 |
NIOHTTPAccessLogFile |
WebSocket通信の処理結果 |
|
4MB×16 |
WebSocketAccessLogFile |
(凡例) −:該当しない
- 注
-
チャネル名は,ログの出力先を識別する名称です。ログの属性(サイズ,面数)を変更する場合のキー値として使用します。
- 注※1
-
ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から面数(最大16まで))が付きます。
ただし,EJBクライアントアプリケーションのサブディレクトリ共有モードを使用する場合は,最大面数が64になります。
また,[nn]の部分には,01〜99の通し番号が付きます。
- 注※2
-
<ejb.server.log.directory>は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.server.log.directoryパラメタで指定したディレクトリを指します。デフォルト値は,<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logsです。
簡易構築定義ファイルのejb.server.log.directoryパラメタの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.11.3 J2EEサーバ用オプション定義を設定するパラメタ」およびマニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.2.2 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。
- 注※3
-
ファイル出力時にファイル容量をチェックします。チェック時に最大容量を超えた場合,cjlogger.logファイルの名称をバックアップファイルの名称(cjlogger_save.log)に変更します。
- 注※4
-
リソースアダプタのログを取得するかどうかは,サーバ管理コマンドで指定されている内容に従います。また,リソースアダプタのログは,簡易構築定義ファイルでサイズおよび面数を変更できます。リソースアダプタのログ取得の設定については,「3.3.11 リソースアダプタのログ取得の設定」を参照してください。
- 注※5
-
サーブレット,JSPで発生した例外のスタックトレースについても出力されます。
- 注※6
-
起動プロセス情報だけを取得するログです。主にJ2EEサーバの起動または終了時に出力されるため,オンライン中に出力されることはほとんどありません。ファイルのサイズが上限に達したときは,<作業ディレクトリ>\ejb\<サーバ名称>\logs下(Windowsの場合),または<作業ディレクトリ>/ejb/<サーバ名称>/logs下(UNIXの場合)のcjstdout_save.logまたはcjstderr_save.logに退避されます。すでにcjstdout_save.logまたはcjstderr_save.logがあったときは,上書きされます。
- 注※7
-
サイズおよび面数は,変更できません。
- 注※8
-
ログファイルの出力先はWindowsのイベントログの設定によって異なります。
- 注※9
-
J2EEサーバの起動,停止および異常終了のメッセージをsyslogに出力するためには,syslogの設定で,facility「daemon」に対するpriorityを「info」または「debug」に設定する必要があります。syslogの設定に関する詳細については,OS付属のマニュアルを参照してください。
- 参考
-
セッションフェイルオーバ機能を使用している場合,セッションフェイルオーバについてのログは,セッションフェイルオーバ機能を使用しているJ2EEサーバのログとして出力されます。
(b) サーバ管理コマンドのログ
分類 |
内容 |
ログ出力先およびログファイル名※1 |
デフォルトのサイズ×面数 |
チャネル名 |
---|---|---|---|---|
メッセージログ |
稼働ログ※2,※3 |
|
1024KB×3 |
MessageLogFile |
ログ稼働ログ※2 |
|
1024KB×2 |
− |
|
例外ログ |
障害発生時の例外情報※2,※3 |
|
1024KB×6 |
ExceptionLogFile |
保守用ログ |
保守情報※2 |
|
1024KB×3 |
MaintenanceLogFile |
コンソールメッセージ※2 |
|
32KB×3 |
ConsoleLogFile |
|
サーバ管理コマンドの保守情報※2 |
|
32KB×3 |
ServerAdminLogFile |
(凡例) −:該当しない
- 注
-
チャネル名は,ログの出力先を識別する名称です。
- 注※1
-
ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から各ログの最大面数まで)が付きます。
- 注※2
-
トレース共通ライブラリ形式の出力メッセージ(アプリケーション識別名)には,コマンド名が表示されます。トレース共通ライブラリ形式のログについては,「5.2 アプリケーションサーバのログ」を参照してください。
- 注※3
-
互換モードの場合,稼働ログと障害発生時の例外情報の出力先は標準モードと異なります。互換モードの場合の出力先とデフォルトのサイズ・面数は次のようになります。
- 注※
-
ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から各ログの最大面数まで)が付きます。
サーバ管理コマンドのメッセージログに出力されるメッセージには,メッセージIDフィールドが空白で,メッセージテキストフィールドにメッセージID(KDJEnnnnn-Yなど)が含まれる場合があります。それらはサーバ側で発生したメッセージで,前後に出力されるメッセージの付加情報となります。
(c) リソースアダプタバージョンアップコマンド(cjrarupdate)のログ
分類 |
内容 |
ログ出力先およびログファイル名※ |
デフォルトのサイズ×面数 |
---|---|---|---|
メッセージログ |
稼働ログ |
|
1MB×2 |
例外ログ |
障害発生時の例外情報 |
|
1MB×2 |
保守用ログ |
保守情報 |
|
16MB×4 |
- 注※1
-
ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1または2)が付きます。
- 注※2
-
ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から4まで)が付きます。
(d) 移行コマンド(cjenvupdate)のログ
分類 |
内容 |
ログ出力先およびログファイル名※ |
デフォルトのサイズ×面数 |
---|---|---|---|
メッセージログ |
cjenvupdateコマンドの稼働ログ |
|
4MB×4 |
例外ログ |
cjenvupdateコマンドの例外情報 |
|
4MB×4 |
保守用ログ |
cjenvupdateコマンドの保守情報 |
|
4MB×4 |
- 注※
-
[n]には,面の番号(1から4まで)が付きます。
(e) リソース枯渇監視のログ
監視対象 リソース |
ログ取得場所およびログファイル名※1 |
デフォルトのサイズ×面数 |
チャネル名 |
---|---|---|---|
メモリ |
|
1MB×2 |
MemoryWatchLogFile |
ファイルディスクリプタ |
|
1MB×2 |
FileDescriptorWatchLogFile |
スレッド |
|
1MB×2 |
ThreadWatchLogFile |
スレッドダンプ |
|
1MB×2 |
ThreaddumpWatchLogFile |
HTTPリクエスト実行待ちキュー |
|
1MB×2 |
RequestQueueWatchLogFile |
HTTPセッション数 |
|
1MB×2 |
HttpSessionWatchLogFile |
コネクションプール |
|
1MB×2 |
ConnectionPoolWatchLogFile |
- 注
-
チャネル名は,ログの出力先を識別する名称です。ログの属性(サイズ,面数)を変更する場合のキー値として使用します。
- 注※1
-
[n]には,面の番号(1から面数(最大16まで))が付きます。
- 注※2
-
<ejb.server.log.directory>は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejb.server.log.directoryパラメタで指定したディレクトリを指します。デフォルト値は,<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logsです。
簡易構築定義ファイルのejb.server.log.directoryパラメタの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.11.3 J2EEサーバ用オプション定義を設定するパラメタ」およびマニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「2.2.2 usrconf.cfg(J2EEサーバ用オプション定義ファイル)」を参照してください。
- 注※3
-
Windowsの場合,またはAIXの場合は,ファイルディスクリプタを監視できません。
リソース枯渇監視ログファイルに出力される情報やログファイルの出力形式については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 運用/監視/連携編」の「4.3 リソース枯渇監視機能とリソース枯渇監視情報の出力」を参照してください。
(f) ログの出力先を設定するユーザ定義ファイル
J2EEサーバおよびサーバ管理コマンドのログの出力先を変更している場合は,次の表に示す,ログの出力先を設定するユーザ定義ファイルを参照して出力先を確認してください。なお,ログの出力先を変更した場合,変更後の出力先はsnapshotログの一括収集時に収集対象外となります。必要に応じてsnapshotログの収集先を変更してください。
分類 |
ユーザ定義ファイル |
---|---|
J2EEサーバ |
簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定する,ejb.server.log.directoryパラメタ デフォルトは,「<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\server\public\ejb\<サーバ名称>\logs」(Windowsの場合),または「/opt/Cosminexus/CC/server/public/ejb/<サーバ名称>/logs」(UNIXの場合)です。 |
サーバ管理コマンド |
サーバ管理コマンドのusrconf.bat(Windowsの場合),またはusrconf(UNIXの場合)のejbserver.log.directoryキー キーのデフォルトは,「<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\admin\logs」(Windowsの場合),または「/opt/Cosminexus/CC/admin/logs」(UNIXの場合)です。 Management Serverリモート管理機能から操作した場合は,サーバ管理コマンドのログ出力先は変更できません。 |
ログの出力先の変更方法など,トラブルシューティングの資料取得の設定については,「3. トラブルシューティングのための準備」を参照してください。
(2) 運用管理エージェント・運用監視エージェント・Management Serverのログの取得
ここでは,運用管理エージェント,運用監視エージェント,およびManagement Serverのログの出力先について説明します。
運用管理エージェント・運用監視エージェント・Management Serverのログには,個別に取得する以外に,統合ログとしてまとめて取得できるものがあります。統合ログには,次の種類があります。
-
統合メッセージログ
Managerのメッセージログが統合されて出力されます。
-
統合トレースログ
Managerのトレースログが統合されて出力されます。
-
コマンド保守ログ※
運用管理コマンド,Smart Composer機能で使用するコマンド,およびsnapshotlogコマンドのトレースログが統合されて出力されます。
注※ Smart Composer機能で使用するコマンドの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」の「8. Smart Composer機能で使用するコマンド」を参照してください。
ファイル名 |
内容 |
出力先ディレクトリ |
デフォルトのサイズ×面数 |
---|---|---|---|
mngmessage[n]. ※1log |
統合メッセージログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>\message※2 |
256KB×4 |
mngtrace[n] ※1.log |
統合トレースログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>\trace※2 |
1MB×4 |
mngcmd[n] ※1.log |
コマンド保守ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance※2 |
16MB×4 |
- 注※1
-
ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から面数(最大64まで))が付きます。
- 注※2
-
<Managerのログ出力ディレクトリ>は,manager.cfg(Managerログ設定ファイル)で指定されたディレクトリを指します。デフォルト値は,<Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\logです。manager.cfgの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「8.2.9 manager.cfg(Manager設定ファイル)」を参照してください。
ファイル名 |
内容 |
出力先ディレクトリ |
デフォルトのサイズ×面数 |
---|---|---|---|
mngmessage[n] ※1.log |
統合メッセージログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/message※2 |
256KB×4 |
mngtrace[n] ※1.log |
統合トレースログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/trace※2 |
1MB×4 |
mngcmd[n] ※1.log |
コマンド保守ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance※2 |
16MB×4 |
- 注※1
-
ログファイル名の[n]の部分には,面の番号(1から面数(最大64まで))が付きます。
- 注※2
-
<Managerのログ出力ディレクトリ>は,manager.cfg(Managerログ設定ファイル)で指定されたディレクトリを指します。デフォルト値は,/opt/Cosminexus/manager/logです。manager.cfgの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「8.2.9 manager.cfg(Manager設定ファイル)」を参照してください。
なお,統合ログに出力したログは,デフォルトでは個別のログとしても出力されます。
また,統合ログに出力した場合には個別に出力しない設定にできるログもあります。統合ログの出力に関する設定については,「3.3.10 Managerのログ取得の設定」を参照してください。
個別に取得する場合の運用管理エージェント,運用監視エージェント,およびManagement Serverのログの出力先,および統合メッセージログ・統合トレースログへの出力の有無を次の表に示します。
分類 |
ファイル名 |
内容 |
出力先ディレクトリ |
デフォルトのサイズ×面数 |
統合メッセージログ/統合トレースログ |
---|---|---|---|---|---|
運用管理エージェント |
adminagent.err.[1-16].log※1 |
運用管理エージェントの標準エラー出力 |
<Managerのログ出力ディレクトリ> |
64KB×4 |
× |
adminagent.out.[1-16].log※1 |
運用管理エージェントの標準出力 |
64KB×4 |
× |
||
adminagent.err |
運用管理エージェントの標準エラー出力コマンドライン |
− |
× |
||
adminagent[1-16].log |
運用管理エージェントのログ |
64KB×4 |
○ |
||
adminagentctl.exe.[1-2].log |
運用管理エージェントの起動・停止コマンドのログ |
64KB×2 |
× |
||
adminagent[n]※2.log |
運用管理エージェントの保守ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance |
16MB×4 |
× |
|
mngrmi[n] ※2.log |
運用管理エージェントが行うRMI処理での保守ログ |
16MB×8 |
× |
||
processConsole[n]※2.log |
コンソールログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ> |
64KB×4 |
× |
|
adminagentsv.exe.[1-16]log※1 |
運用管理エージェントサービスのログ |
64KB×2 |
× |
||
adminagentsv.exe.out※1 |
運用管理エージェントサービスの標準出力 |
− |
× |
||
adminagentsv.exe.err※1 |
運用管理エージェントサービスの標準エラー出力 |
− |
× |
||
adminagent.javalog[01-04].log |
運用管理エージェントのJavaVMログファイル |
256KB×4 |
× |
||
運用監視エージェント |
mngagent-<ドメイン名>-<Agent名>.[n]※2.log※3 |
64KB×4 |
× |
||
Management Server |
mngsvr.exe.[1-2].log |
Management Serverサービスのログ |
64KB×2 |
× |
|
mngsvr.exe.err※1 |
Management Serverサービスの標準エラー出力 |
− |
× |
||
mngsvr.exe.out※1 |
Management Serverサービスの標準出力 |
− |
× |
||
mngsvrctl.exe.[1-2].log |
Management Serverサービス起動・停止コマンドのログ |
64KB×2 |
× |
||
mngsvr[n]※2.log |
|
64KB×4 |
○ |
||
mngsvr[n]※2.log |
Management Serverの保守ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance |
16MB×2 |
× |
|
cjmessage[n].log |
稼働ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ> |
1MB×2 |
× |
|
cjexception[n].log |
障害発生時の例外情報 |
<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance |
1MB×2 |
× |
|
cjmaintenance[n].log |
保守情報 |
16MB×4 |
× |
||
cjconsole[n].log |
コンソールメッセージ |
1MB×2 |
× |
||
cjejbcontainer[n].log |
EJBコンテナの保守情報 |
1MB×2 |
× |
||
web_servlet[n].log |
Webサーブレットログ |
4MB×4 |
× |
||
user_out[n].log |
ユーザ出力ログ |
1MB×2 |
× |
||
user_err[n].log |
ユーザエラーログ |
1MB×2 |
× |
||
cjlogger.log |
ログ稼働ログ |
1MB×2 |
× |
||
javalog[nn].log |
JavaVMの保守情報およびGCのログ |
4MB×4 |
× |
||
ehjavalog[nn].log |
明示管理ヒープ機能のイベントログ |
4MB×4 |
× |
||
cjwebcontainer[n].log |
Webコンテナの保守情報 |
1MB×2 |
× |
||
cjstdout.log |
起動プロセス標準出力情報 |
<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance/CC/maintenance |
− |
× |
|
cjstderr.log |
起動プロセス標準エラー情報 |
− |
× |
||
cj_shutdown[n].log |
終了プロセス情報 |
4KB×4 |
× |
||
cjrmi[n].log |
Management Serverが行うRMI処理でのJ2EEサーバのRMI通信ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance\CC\rmi |
1MB×4 |
× |
|
cjhttp_thr.<時間情報>.inprocess_http.mm |
スレッドトレースの情報 |
<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance\http\maintenance\thr |
約3.2MB×16 |
× |
|
cjhttp_comm.<時間情報>.inprocess_http.mm |
通信トレースの情報 |
<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance\http\maintenance\comm |
約16.6MB×16 |
× |
|
cjmemorywatch[n].log |
リソース枯渇監視のログ(メモリ) |
<Managerのログ出力ディレクトリ>\maintenance\watch |
1MB×2 |
× |
|
cjthreadwatch[n].log |
リソース枯渇監視のログ(スレッド) |
1MB×2 |
× |
||
cjthreaddumpwatch[n].log |
リソース枯渇監視のログ(スレッドダンプ) |
1MB×2 |
× |
||
cjrequestqueuewatch[n].log |
リソース枯渇監視のログ(HTTPリクエスト実行待ちキュー) |
1MB×2 |
× |
||
cjhttpsessionwatch[n].log |
リソース枯渇監視のログ(HTTPセッション数) |
1MB×2 |
× |
- (凡例)
-
○:統合ログに出力される
×:統合ログには出力されない
[1-n]:1〜nのログの面数の通し番号が付くことを示す
−:該当しない
- 注
-
<Managerのログ出力ディレクトリ>は,manager.cfg(Managerログ設定ファイル)で指定されたディレクトリを指します。デフォルト値は,<Application Serverのインストールディレクトリ>\manager\log(Windowsの場合),または/opt/Cosminexus/manager/log(UNIXの場合)です。manager.cfgの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「8.2.9 manager.cfg(Manager設定ファイル)」を参照してください。
- 注※1
-
トレース共通ライブラリ形式以外の形式でログが出力されます。トレース共通ライブラリ形式のログについては,「5.2 アプリケーションサーバのログ」を参照してください。
- 注※2
-
ファイル名の[n]の部分には,1〜指定したログの面数の通し番号が付きます。
- 注※3
-
運用監視エージェントのログ・トレースの出力先は変更できます。運用監視エージェントのログ・トレースの出力先を変更している場合は,mngagent.propertiesファイル(運用監視エージェントプロパティファイル)のmngagent.log.filenameキーの値を参照してください。
- 注※4
-
JP1と連携してアプリケーションサーバで構築したシステムを運用する場合に出力されます。
- 注※5
-
Managementイベントを使用している場合に出力されます。
- 注※6
-
アプリケーションサーバの運用管理サーバのことです。
分類 |
ファイル名 |
内容 |
出力先ディレクトリ |
デフォルトのサイズ×面数 |
統合メッセージログ/統合トレースログ |
---|---|---|---|---|---|
運用管理エージェント |
adminagent.err.[1-16].log※1 |
運用管理エージェントの標準エラー出力 |
<Managerのログ出力ディレクトリ> |
64KB×4 |
× |
adminagent.out.[1-16].log※1 |
運用管理エージェントの標準出力 |
64KB×4 |
× |
||
adminagent.err |
運用管理エージェントの標準エラー出力コマンドライン |
− |
× |
||
adminagent[1-16].log |
運用管理エージェントのログ |
64KB×4 |
○ |
||
adminagentctl.[1-16].log |
運用管理エージェントの起動・停止コマンドのログ |
64KB×2 |
× |
||
adminagent[n]※2.log |
運用管理エージェントの保守ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance |
16MB×4 |
× |
|
mngrmi[n] ※2.log |
運用管理エージェントが行うRMI処理での保守ログ |
16MB×8 |
× |
||
processConsole[n]※2.log |
コンソールログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ> |
64KB×4 |
× |
|
adminagent.javalog[01-04].log |
運用管理エージェントのJavaVMログファイル |
256KB×4 |
× |
||
運用監視エージェント |
mngagent-<ドメイン名>-<Agent名>.[n]※2.log※3 |
64KB×4 |
× |
||
Management Server |
mngsvrctlstart.[1-2].log |
Management Server起動コマンド |
64KB×2 |
× |
|
mngsvrctlstop.[1-2].log |
Management Server停止コマンド |
64KB×2 |
× |
||
mngsvrctlsetup.[1-2].log |
Management Serverセットアップコマンド |
64KB×2 |
× |
||
mngsvr[n].log |
|
64KB×4 |
○ |
||
mngenvsetup.[1-2].log |
mngenvsetupコマンドの実行ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance |
512KB×2 |
× |
|
mngsvr[n]※2.log |
Management Serverの保守ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance |
16MB×2 |
× |
|
cjmessage[n].log |
稼働ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ> |
1MB×2 |
× |
|
cjexception[n].log |
障害発生時の例外情報 |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance |
1MB×2 |
× |
|
cjmaintenance[n].log |
保守情報 |
16MB×4 |
× |
||
cjconsole[n].log |
コンソールメッセージ |
1MB×2 |
× |
||
cjejbcontainer[n].log |
EJBコンテナの保守情報 |
1MB×2 |
× |
||
web_servlet[n].log |
Webサーブレットログ |
4MB×4 |
× |
||
user_out[n].log |
ユーザ出力ログ |
1MB×2 |
× |
||
user_err[n].log |
ユーザエラーログ |
1MB×2 |
× |
||
cjlogger.log |
ログ稼働ログ |
1MB×2 |
× |
||
javalog[nn].log |
JavaVMの保守情報およびGCのログ |
4MB×4 |
× |
||
ehjavalog[nn].log |
明示管理ヒープ機能のイベントログ |
4MB×4 |
× |
||
cjwebcontainer[n].log |
Webコンテナの保守情報 |
1MB×2 |
× |
||
cjstdout.log |
起動プロセス標準出力情報 |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance/CC/maintenance |
− |
× |
|
cjstderr.log |
起動プロセス標準エラー情報 |
− |
× |
||
cj_shutdown[n].log |
終了プロセス情報 |
4KB×4 |
× |
||
cjrmi[n].log |
Management Serverが行うRMI処理でのJ2EEサーバのRMI通信ログ |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance/CC/rmi |
1MB×4 |
× |
|
cjhttp_thr.<時間情報>.inprocess_http.mm |
スレッドトレースの情報 |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance/http/maintenance/thr |
約3.2MB×16 |
× |
|
cjhttp_comm.<時間情報>.inprocess_http.mm |
通信トレースの情報 |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance/http/maintenance/comm |
約16.6MB×16 |
× |
|
cjmemorywatch[n].log |
リソース枯渇監視のログ(メモリ) |
<Managerのログ出力ディレクトリ>/maintenance/watch |
1MB×2 |
× |
|
cjfiledescriptorwatch[n].log |
リソース枯渇監視のログ(ファイルディスクリプタ) |
1MB×2 |
× |
||
cjthreadwatch[n].log |
リソース枯渇監視のログ(スレッド) |
1MB×2 |
× |
||
cjthreaddumpwatch[n].log |
リソース枯渇監視のログ(スレッドダンプ) |
1MB×2 |
× |
||
cjrequestqueuewatch[n].log |
リソース枯渇監視のログ(HTTPリクエスト実行待ちキュー) |
1MB×2 |
× |
||
cjhttpsessionwatch[n].log |
リソース枯渇監視のログ(HTTPセッション数) |
1MB×2 |
× |
- (凡例)
-
○:統合ログに出力される
×:統合ログには出力されない
[1-n]:1〜nのログの面数の通し番号が付くことを示す
−:該当しない
- 注※1
-
トレース共通ライブラリ形式以外の形式でログが出力されます。トレース共通ライブラリ形式のログについては,「5.2 アプリケーションサーバのログ」を参照してください。
- 注※2
-
ファイル名の[n]の部分には,1〜指定したログの面数の通し番号が付きます。
- 注※3
-
運用監視エージェントのログ・トレースの出力先は変更できます。運用監視エージェントのログ・トレースの出力先を変更している場合は,mngagent.propertiesファイル(運用監視エージェントプロパティファイル)のmngagent.log.filenameキーの値を参照してください。
- 注※4
-
JP1と連携してアプリケーションサーバで構築したシステムを運用する場合に出力されます。
- 注※5
-
Managementイベントを使用している場合に出力されます。
- 注※6
-
アプリケーションサーバの運用管理サーバのことです。
- 注意事項
-
コンソールログには,運用管理エージェントが起動したサーバプロセスの標準出力,および標準エラー出力が出力されます。コンソールログについての注意事項を次に示します。
-
Windowsの場合,次のプロセスに対しては,コンソールログは出力されません。
論理パフォーマンストレーサ
論理Webサーバ
論理CTMドメインマネジャ
論理CTM
間接起動の論理ユーザサーバ
論理ユーザサーバの起動種別については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「8.2.19 論理ユーザサーバ定義ファイル」を参照してください。
-
コンソールログに出力する情報が一度に複数行出力された場合,コンソールログには1行にまとめて表示されることがあります。
-
コンソール情報に出力する情報の文字数が2039文字を超えてしまう場合,2039文字以降の情報は次の行に分割されて出力されます。
-
(3) 仮想サーバマネージャの内部構築ツールおよびサーバ通信エージェントのログの取得
ここでは,仮想サーバマネージャの内部構築ツールおよびサーバ通信エージェントのログの出力先について説明します。
仮想サーバマネージャの内部構築ツールおよびサーバ通信エージェントのログの出力先,および統合メッセージログ・統合トレースログへの出力の有無を次の表に示します。
分類 |
ファイル名 |
内容 |
出力先ディレクトリ |
デフォルトのサイズ×面数 |
統合メッセージログ/統合トレースログ |
---|---|---|---|---|---|
仮想サーバマネージャの内部構築ツール |
rasetup[n]※2.log |
仮想サーバマネージャの内部構築ツールのログ |
|
262144バイト×4 |
× |
rasetup[n]※2.log |
仮想サーバマネージャの内部構築ツールの保守ログ |
|
16777216バイト×4 |
× |
|
サーバ通信エージェント |
sinaviagent[n]※2.log |
サーバ通信エージェントのログ |
<サーバ通信エージェントのログ出力ディレクトリ>※1 |
524288バイト×4 |
× |
sinaviagentsv[n]※2.log |
サーバ通信エージェントサービスのログ |
65536バイト×4 |
× |
||
snactl[n]※2.log |
サーバ通信エージェントの起動・停止コマンドのログ |
65536バイト×4 |
× |
||
sinaviagent.err |
サーバ通信エージェントの標準エラー出力 |
65536バイト×1 |
× |
||
sinaviagent.out |
サーバ通信エージェントの標準出力 |
65536バイト×1 |
× |
||
processConsole[n]※2.log |
コンソールログ |
65536バイト×4 |
× |
||
sinaviagent[n]※2.log |
サーバ通信エージェントの保守ログ |
|
1048576バイト×4 |
× |
|
sinaviagentsv[n]※2.log |
サーバ通信エージェントサービスの保守ログ |
65536バイト×4 |
× |
||
snactl[n]※2.log |
サーバ通信エージェントの起動・停止コマンドの保守ログ |
65536バイト×4 |
× |
||
sinaviagent.javalog[n].※2log |
サーバ通信エージェントのJavaVMログファイル |
256KB×4 |
× |
(凡例)×:統合ログには出力されない [n]:1〜nのログの面数の通し番号が付くことを示す
- 注※1
-
<サーバ通信エージェントのログ出力ディレクトリ>は,sinaviagent.cfg(サーバ通信エージェント用オプション定義ファイル)で指定されたディレクトリを指します。デフォルト値は,<Application Serverのインストールディレクトリ>\sinagent\log(Windowsの場合),または/opt/Cosminexus/sinagent/log(UNIXの場合)です。
- 注※2
-
ファイル名の[n]の部分には,1から順に指定したログの面数の通し番号が付きます。
(4) 統合ユーザ管理のログの取得
統合ユーザ管理のトレースファイルは,ua.confファイル(統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル)のcom.cosminexus.admin.auth.trace.prefixオプションの設定に応じて出力されます。ua.confファイルの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 セキュリティ管理機能編」の「14.2.2 ua.conf(統合ユーザ管理のコンフィグレーションファイル)」を参照してください。
(5) CJMSプロバイダのログの取得
CJMSプロバイダのログの取得について説明します。CJMSプロバイダで取得できるログの種類には,CJMSPブローカーのログ,管理コマンド(cjmsicmd)のログ,およびCJMSPリソースアダプタのログがあります。ログの出力先のデフォルトを次の表に示します。
ログの種類 |
分類 |
デフォルトの出力先 |
デフォルトのサイズ×面数 |
---|---|---|---|
CJMSPブローカーのログ |
メッセージログ |
|
1MB×2 |
エラーログ |
|
1MB×2 |
|
管理コマンド(cjmsicmd)のログ※2 |
メッセージログ |
|
1MB×2 |
エラーログ |
|
1MB×2 |
|
CJMSPリソースアダプタのログ |
メッセージログ |
|
1MB×2 |
エラーログ |
|
1MB×2 |
- 注
-
[n]には,面の番号(1から面数(最大16まで))が付きます。
- 注※1
-
<CJMSP_HOME>は,次のディレクトリです。
Windowsの場合
<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\cjmsp
UNIXの場合
/opt/Cosminexus/CC/cjmsp
- 注※2
-
ログ出力の結果,指定した最大ファイルサイズになると,ログの出力先が次のファイルに切り替わります。ファイル数が指定した面数に達した場合,ラップアラウンドによって出力先が最初のファイルに切り替わり,元の情報は上書きされます。なお,ファイルは作成時にだけ初期化され,ラップアラウンドの際には初期化されません。ファイルサイズを拡張した場合は,拡張部分に対してだけ初期化されます。初期化とは,空白文字(0x20)をEOF(ファイルの最後)から指定したファイルサイズまでの領域に書き込むことです。既存のデータに影響はありません。
- 注※3
-
<J2EEサーバログ出力ディレクトリ(ejb.server.log.directory)>は,J2EEサーバのオプション定義で指定したディレクトリです。デフォルトでは,次のディレクトリになります。
Windowsの場合
<ejb.public.directoryで指定したディレクトリ>\ejb\<J2EEサーバ名>\logs
UNIXの場合
<ejb.public.directoryで指定したディレクトリ>/ejb/<J2EEサーバ名>/logs
(6) ログ以外に取得が必要な情報
ここでは,ログ以外に取得する必要がある情報について説明します。
- インプロセストランザクションサービスを使用している場合
-
インプロセストランザクションサービスを使用している場合,インプロセストランザクションサービスのステータスファイルを取得する必要があります。なお,ステータスファイルを二重化している場合は,予備のステータスファイルも取得してください。
ステータスファイルは,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,ejbserver.distributedtx.ots.status.directory1パラメタ,およびejbserver.distributedtx.ots.status.directory2パラメタ(二重化している場合)で指定したパスに格納されています。