3.3.11 リソースアダプタのログ取得の設定
ここでは,リソースアダプタログを取得するための設定について説明します。リソースアダプタのログを取得するために必要な設定は次の二つです。
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ログ出力の有無の設定
サーバ管理コマンドで,リソースアダプタ単位でのログ出力の有無を設定します。cjgetrarpropコマンドでConnector属性ファイルを取得し,<property>タグでLogEnabledにtrueを指定します。ファイル編集後に,cjsetrarpropコマンドで編集内容を反映させます。なお,リソースアダプタをデプロイする前にプロパティを定義する場合は,cjgetrespropコマンドとcjsetrespropコマンドを使用してください。
Connector属性ファイルについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1 Connector属性ファイル」を参照してください。コマンドについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。サーバ管理コマンドの操作については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「3. サーバ管理コマンドの基本操作」を参照してください。
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ログのサイズ,面数,ログレベルの設定
簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に,次のパラメタで,リソースアダプタのログのサイズ,面数を設定します。
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ejbserver.connector.logwriter.filesize
リソースアダプタのログファイル1面当たりの最大サイズ(単位:バイト)を指定します。
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ejbserver.connector.logwriter.filenum
リソースアダプタのログファイルの面数を指定します。
また,J2EEサーバのログの出力レベル(ログレベル)がリソースアダプタのログレベルになります。J2EEサーバのログレベルの設定については,「3.3.6(3) ログレベルの変更」を参照してください。
- 注意事項
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CJMSPリソースアダプタの場合,ログサイズ,面数,ログレベルの設定方法が,ほかのリソースアダプタと異なります。詳細は,「3.3.13 CJMSプロバイダのログ取得の設定」を参照してください。
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リソースアダプタのログ出力先ディレクトリのパスの長さと,リソースアダプタ表示名の長さを加えた長さがOSのパス長の制限を超えた場合,リソースアダプタのログの初期化に失敗し,KDJE90002-Eメッセージを出力後サーバが停止します。これは,ログファイルが別のプロセスでロックされている場合などに発生します。
次のどちらかの手段で,リソースアダプタのログが最大パス長を超えないようにしてください。詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」を参照してください。
・リソースアダプタ表示名の長さを変更
・ログ出力先ディレクトリ,または作業ディレクトリを変更
また,ログファイルを別のプロセスでロックしないでください。
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リソースアダプタのログの初期化に失敗した場合,KDJE90002-Eメッセージを出力したあと,J2EEサーバが停止します。これは,リソースアダプタのログ出力先ディレクトリのパスの長さと,リソースアダプタ表示名の長さを加えた長さがOSのパス長の制限を超えた場合や,ログファイルがほかのプロセスでロックされている場合などに発生します。
リソースアダプタ表示名の長さを変更するか,またはログ出力先ディレクトリもしくは作業ディレクトリを変更して,リソースアダプタのログが最大パス長を超えないようにしてください。また,ほかのプロセスでログファイルをロックしないようにしてください。
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