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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編


3.3.13 CJMSプロバイダのログ取得の設定

ここでは,CJMSプロバイダで使用する,CJMSPブローカー,管理コマンド(cjmsicmd)およびCJMSPリソースアダプタのログの出力レベル,面数,ログファイルサイズなどを変更するための設定について説明します。

CJMSプロバイダでは,次の3種類のログを出力します。

それぞれのデフォルトの出力先を次の表に示します。

表3‒16 CJMSプロバイダのログのデフォルトの出力先

ログの種類

デフォルトの出力先

CJMSPブローカーのログ

Windowsの場合

<CJMSP_HOME>※1\var\instances\<instanceName>\log

UNIXの場合

<CJMSP_HOME>※1/var/instances/<instanceName>/log

管理コマンド(cjmsicmd)のログ

Windowsの場合

<CJMSP_HOME>※1\var\admin\log

UNIXの場合

<CJMSP_HOME>※1/var/admin/log

CJMSPリソースアダプタのログ

Windowsの場合

<J2EEサーバログ出力ディレクトリ(ejb.server.log.directory)> ※2\cjms\Cosminexus_JMS_Provider_RA

UNIXの場合

<J2EEサーバログ出力ディレクトリ(ejb.server.log.directory)> ※2/cjms/Cosminexus_JMS_Provider_RA

注※1

<CJMSP_HOME>は,次のディレクトリです。

Windowsの場合

<製品のインストールディレクトリ>\CC\cjmsp

UNIXの場合

/opt/Cosminexus/CC/cjmsp

注※2

<J2EEサーバログ出力ディレクトリ(ejb.server.log.directory)>は,J2EEサーバのオプション定義で指定したディレクトリです。デフォルトでは,次のディレクトリになります。

Windowsの場合

<ejb.public.directoryで指定したディレクトリ>\ejb\<J2EEサーバ名>\logs

UNIXの場合

<ejb.public.directoryで指定したディレクトリ>/ejb/<J2EEサーバ名>/logs

なお,デフォルトの出力先がない場合,ログ出力時にディレクトリが作成されます。

〈この項の構成〉

(1) CJMSPブローカーのログ取得の設定

CJMSPブローカーでは,ログ取得の設定のうち,ログの出力レベル,面数,ファイルサイズを変更できます。

変更方法について次の表に示します。

表3‒17 CJMSPブローカーのログ取得の設定の変更方法

項目

変更方法

ログの出力レベル

commonconfig.propertiesまたはconfig.propertiesの次のプロパティで指定します。

  • broker.logger.MessageLogFile.trace.level

面数

commonconfig.propertiesまたはconfig.propertiesの次のプロパティで指定します。

  • broker.logger.MessageLogFile.filenum

  • broker.logger.ExceptionLogFile.filenum

ファイルサイズ

commonconfig.propertiesまたはconfig.propertiesの次のプロパティで指定します。

  • broker.logger.MessageLogFile.filesize

  • broker.logger.ExceptionLogFile.filesize

CJMSPブローカーでは,cjmsbrokerコマンドの-varhomeオプションでログの出力先を設定できます。ただし,<CJMSP_HOME>\varディレクトリ(Windowsの場合)または<CJMSP_HOME>/varディレクトリ(UNIXの場合)以外のディレクトリについては,ログの出力先の変更はできません。

なお,指定したディレクトリがない場合,デフォルトの設定が有効になります。

各プロパティの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「6.2.2 commonconfig.properties(CJMSPブローカー共通プロパティファイル)」,およびマニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「6.2.3 config.properties(CJMSPブローカー個別プロパティファイル)」を参照してください。

(2) 管理コマンド(cjmsicmd)のログ取得の設定

管理コマンド(cjmsicmd)では,ログ取得の設定のうち,ログの出力レベル,出力先,面数,ファイルサイズを変更できます。

変更方法について次の表に示します。

表3‒18 管理コマンド(cjmsicmd)のログ取得の設定の変更方法

項目

変更方法

ログの出力レベル

admin.propertiesの次のプロパティで指定します。

  • admin.logger.MessageLogFile.trace.level

出力先

admin.propertiesの次のプロパティで指定します。

  • admin.logger.MessageLogFile.filepath

  • admin.logger.ExceptionLogFile.filepath

面数

admin.propertiesの次のプロパティで指定します。

  • admin.logger.MessageLogFile.filenum

  • admin.logger.ExceptionLogFile.filenum

ファイルサイズ

admin.propertiesの次のプロパティで指定します。

  • admin.logger.MessageLogFile.filesize

  • admin.logger.ExceptionLogFile.filesize

なお,指定したディレクトリがない場合,デフォルトの設定が有効になります。

各プロパティの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「6.2.1 admin.properties(管理コマンドプロパティファイル)」を参照してください。

(3) CJMSPリソースアダプタのログ取得の設定

CJMSPリソースアダプタでは,ログ取得の設定のうち,ログの出力レベル,面数,ファイルサイズを変更できます。

変更方法について次の表に示します。

表3‒19 CJMSPリソースアダプタのログ取得の設定の変更方法

項目

変更方法

ログの出力レベル

Connector属性ファイルの<resourceadapter>下の<config-property>で,次のプロパティを指定します。

  • MsgLogLevel

面数

Connector属性ファイルの<resourceadapter>下の<config-property>で,次のプロパティを指定します。

  • MsgLogFileNum

  • ExpLogFileNum

ファイルサイズ

Connector属性ファイルの<resourceadapter>下の<config-property>で,次のプロパティを指定します。

  • MsgLogFileSize

  • ExpLogFileSize

Connector属性ファイルの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「4.1 Connector属性ファイル」を参照してください。