Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド


付録L.5 JavaBeansリソースのサンプルプログラム

JavaBeansリソースを使用するサンプルプログラムは,次のディレクトリに格納されます。

<Application Serverのインストールディレクトリ>\CC\examples\javabeans

サンプルの概要と実行手順を説明します。

〈この項の構成〉

(1) JavaBeansリソースのサンプルプログラムの概要

JavaBeansリソースのサンプルプログラムの構成を次に示します。

図L‒32 JavaBeansリソースのサンプルプログラムの構成

[図データ]

このサンプルプログラムは,JavaBeansリソース属性ファイルのプロパティに指定された各設定情報に基づき,ブラウザにその値を表示します。

実行例を次に示します。

図L‒33 JavaBeansリソースのサンプルプログラムの実行例

[図データ]

(2) JavaBeansリソースのサンプルプログラムの実行手順

サンプルプログラムの実行手順を示します。

(a) サンプルプログラムのコンパイル

サンプルで提供するバッチファイル(compile.bat)を使用して,サンプルプログラムをコンパイルします。このバッチファイルで,JavaBeansリソース(MyJavaBean.jar)とEARファイル(LookupBean.ear)が作成されます。

(b) J2EEサーバのセットアップ

付録L.1(1) J2EEサーバのセットアップ」を参照してください。

(c) J2EEサーバのカスタマイズ

付録L.1(2) J2EEサーバのカスタマイズ」を参照してください。

(d) J2EEサーバの起動

付録L.1(3) J2EEサーバの起動」を参照してください。

(e) JavaBeansリソースのインポート,開始

サンプルで提供するバッチファイル(deployJb.bat)を使用して,JavaBeansリソースをデプロイします。このバッチファイルでは,JavaBeansリソースのインポート,開始が実行されます。

このバッチファイルで実行される処理の内容を示します。

  • cjimportjbコマンドが実行され,JavaBeansリソースがJ2EEサーバにインポートされます。使用されるJavaBeansリソース属性ファイルは「jb_resource.xml」です。

  • cjstartjbコマンドが実行され,JavaBeansリソースが開始されます。使用されるJavaBeansリソース表示名は「JavaBean_resource」です。

  • cjlistjbコマンドが実行され,J2EEサーバ上のJavaBeansリソースの状態が一覧表示されます。この一覧を確認することで,JavaBeansリソースが稼働状態(running)になっていることを確認できます。

(f) アプリケーションのデプロイ

付録L.1(5) アプリケーションのインポート,設定,および開始」を参照してください。

(g) アプリケーションの実行

ブラウザを起動し,URLに次の文字列を指定します。

http://<マシン名>:<ポート番号>/<ContextRoot>/servlet/LookupBeanServlet

J2EEサーバのNIO HTTPサーバに直接アクセスする場合,デフォルトでは,次のURLを指定します。

http://localhost:8008/web_jb/servlet/LookupBeanServlet

(h) アプリケーションのアンデプロイ

付録L.1(6) アプリケーションの停止,削除」を参照してください。

(i) JavaBeansリソースの停止

cjstopjbコマンドでJavaBeansリソースを停止します。

C:\>cd Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\admin\bin
C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\admin\bin>cjstopjb MyServer -resname JavaBean_resource

(j) J2EEサーバの再起動

cjstopsvコマンドでJ2EEサーバを終了し,cjstartsvコマンドでJ2EEサーバを起動します。J2EEサーバの終了方法については,「付録L.1(7) J2EEサーバの終了」を参照してください。J2EEサーバの起動方法については,「付録L.1(3) J2EEサーバの起動」を参照してください。

(k) JavaBeansリソースの削除

cjdeletejbコマンドでJavaBeansリソースを削除します。

C:\>cd Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\admin\bin
C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\admin\bin>cjdeletejb MyServer -resname JavaBean_resource

(l) J2EEサーバの終了

付録L.1(7) J2EEサーバの終了」を参照してください。