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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド


付録L.1 サーバ管理コマンドによるサンプル実行環境の構築,運用手順

ここでは,サーバ管理コマンドを使用してサンプルプログラムを実行する場合のJ2EEサーバの構築,運用手順を説明します。この手順は,付録I.2以降の各サンプルプログラムを実行するときに必要になります。

〈この項の構成〉

(1) J2EEサーバのセットアップ

コマンドプロンプトでcjsetupコマンドを入力し,J2EEサーバをセットアップします。セットアップの実行例を次に示します。実行例では,「MyServer」という名称のJ2EEサーバをセットアップしています。

C:\> cd Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin
C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin>cjsetup MyServer
KDJE40001-I The setup for the J2EE server has finished successfully. Server name = MyServer
C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin>

(2) J2EEサーバのカスタマイズ

アプリケーションにアクセスするための設定をします。アプリケーションにアクセスするには,次のどちらかの方法を使用します。

ここでは,設定や運用が容易なJ2EEサーバのNIO HTTPサーバに直接アクセスする方法を説明します。

注意事項

NIO HTTPサーバでは,8008番ポートをデフォルトで使用します。ポート番号を変更するには,ユーザ定義ファイル(usrconf.properties)に,webserver.connector.nio_http.portプロパティキーを定義します。

NIO HTTPサーバで使用するポート番号に8081番を定義する例を示します。

webserver.connector.nio_http.port=8081

(3) J2EEサーバの起動

cjstartsvコマンドでセットアップ済みのJ2EEサーバを起動します。

C:\> cd Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin
C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin>cjstartsv MyServer
<起動ログが出力される>
  :
KDJE30028-I The J2EE server has started. Server name = MyServer

(4) リソースアダプタの設定

次の手順でリソースアダプタの設定をします。

  1. cjimportresコマンドでリソースアダプタをインポートします。

  2. cjdeployrarコマンドを使用して,リソースアダプタをデプロイします。

  3. cjgetrarpropコマンドでConnector属性ファイルを取得し,ファイル編集後に,cjsetrarpropコマンドで編集内容を反映させます。

  4. cjtestresコマンドを使用して,リソースアダプタのテストをします。

  5. cjstartrarコマンドを使用して,リソースアダプタを開始します。

(5) アプリケーションのインポート,設定,および開始

サンプルで提供するバッチファイル(deployApp.bat)を使用して,アプリケーションを操作します。このバッチファイルでは,アプリケーションのJ2EEサーバへのインポートから,設定,開始が実行されます。

このバッチファイルで実行される処理の内容を示します。

  1. cjimportappコマンドが実行され,アプリケーションがJ2EEサーバにインポートされます。

  2. cjstartappコマンドが実行され,アプリケーションが開始されます。

  3. cjlistappコマンドが実行され,J2EEサーバ上のアプリケーションの状態が一覧表示されます。この一覧を確認することで,アプリケーションが稼働状態(running)になっていることを確認できます。

(6) アプリケーションの停止,削除

サンプルで提供するバッチファイル(unDeployApp.bat)を使用して,アプリケーションを操作します。このバッチファイルでは,アプリケーションの停止とJ2EEサーバからの削除が実行されます。

このバッチファイルで実行される処理の内容を示します。

  1. cjstopappコマンドが実行され,アプリケーションが停止します。

  2. cjdeleteappコマンドが実行され,アプリケーションがJ2EEサーバから削除されます。

  3. cjlistappコマンドが実行され,J2EEサーバ上のアプリケーションの状態が一覧表示されます。この一覧を確認することで,アプリケーションが削除されたことを確認できます。

(7) J2EEサーバの終了

cjstopsvコマンドでJ2EEサーバを終了します。