付録L.1 サーバ管理コマンドによるサンプル実行環境の構築,運用手順
ここでは,サーバ管理コマンドを使用してサンプルプログラムを実行する場合のJ2EEサーバの構築,運用手順を説明します。この手順は,付録I.2以降の各サンプルプログラムを実行するときに必要になります。
- 〈この項の構成〉
(1) J2EEサーバのセットアップ
コマンドプロンプトでcjsetupコマンドを入力し,J2EEサーバをセットアップします。セットアップの実行例を次に示します。実行例では,「MyServer」という名称のJ2EEサーバをセットアップしています。
C:\> cd Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin>cjsetup MyServer KDJE40001-I The setup for the J2EE server has finished successfully. Server name = MyServer C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin>
(2) J2EEサーバのカスタマイズ
アプリケーションにアクセスするための設定をします。アプリケーションにアクセスするには,次のどちらかの方法を使用します。
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Webサーバと連携する。
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J2EEサーバのNIO HTTPサーバに直接アクセスする。
ここでは,設定や運用が容易なJ2EEサーバのNIO HTTPサーバに直接アクセスする方法を説明します。
- 注意事項
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NIO HTTPサーバでは,8008番ポートをデフォルトで使用します。ポート番号を変更するには,ユーザ定義ファイル(usrconf.properties)に,webserver.connector.nio_http.portプロパティキーを定義します。
NIO HTTPサーバで使用するポート番号に8081番を定義する例を示します。
webserver.connector.nio_http.port=8081
(3) J2EEサーバの起動
cjstartsvコマンドでセットアップ済みのJ2EEサーバを起動します。
C:\> cd Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin>cjstartsv MyServer <起動ログが出力される> : KDJE30028-I The J2EE server has started. Server name = MyServer
(4) リソースアダプタの設定
次の手順でリソースアダプタの設定をします。
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cjimportresコマンドでリソースアダプタをインポートします。
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cjdeployrarコマンドを使用して,リソースアダプタをデプロイします。
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cjgetrarpropコマンドでConnector属性ファイルを取得し,ファイル編集後に,cjsetrarpropコマンドで編集内容を反映させます。
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cjtestresコマンドを使用して,リソースアダプタのテストをします。
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cjstartrarコマンドを使用して,リソースアダプタを開始します。
(5) アプリケーションのインポート,設定,および開始
サンプルで提供するバッチファイル(deployApp.bat)を使用して,アプリケーションを操作します。このバッチファイルでは,アプリケーションのJ2EEサーバへのインポートから,設定,開始が実行されます。
このバッチファイルで実行される処理の内容を示します。
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cjimportappコマンドが実行され,アプリケーションがJ2EEサーバにインポートされます。
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cjstartappコマンドが実行され,アプリケーションが開始されます。
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cjlistappコマンドが実行され,J2EEサーバ上のアプリケーションの状態が一覧表示されます。この一覧を確認することで,アプリケーションが稼働状態(running)になっていることを確認できます。
(6) アプリケーションの停止,削除
サンプルで提供するバッチファイル(unDeployApp.bat)を使用して,アプリケーションを操作します。このバッチファイルでは,アプリケーションの停止とJ2EEサーバからの削除が実行されます。
このバッチファイルで実行される処理の内容を示します。
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cjstopappコマンドが実行され,アプリケーションが停止します。
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cjdeleteappコマンドが実行され,アプリケーションがJ2EEサーバから削除されます。
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cjlistappコマンドが実行され,J2EEサーバ上のアプリケーションの状態が一覧表示されます。この一覧を確認することで,アプリケーションが削除されたことを確認できます。
(7) J2EEサーバの終了
cjstopsvコマンドでJ2EEサーバを終了します。
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cjstopsvコマンドのコンソール
> cd Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin>cjstopsv MyServer C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin>
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J2EEサーバのコンソール
C:\> cd Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin>cjstartsv MyServer <起動ログが出力される> : KDJE30028-I The J2EE server has started. Server name = MyServer : <終了ログが出力される> C:\Program Files\Hitachi\Cosminexus\CC\server\bin>